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肥満とは、脂肪が過剰に蓄積した状態をいいます。その正確な判定には、体脂肪の量を測定しなければなりません。現在では、国際間でも広く通用する体格指数のひとつであるBMI(Body Mass Index)が用いられています。
これは、簡便である上に、体脂肪量ともよく相関するとされているからです。
BMI=体重㎏/(身長m)2→体重㎏÷身長m÷身長m
たとえば、あなたの身長が160㎝で体重55㎏の場合のBMIは、
55÷1.6÷1.6≒21.5
あなたのBMIは21.5で、下記の判定基準でみると「普通」の範囲に入ります。日本では、BMI25.0以上を肥満と判定しています。
| 判定 | 低体重 | 普通 | 肥満 |
|---|---|---|---|
| BMI | 18.5未満 | 18.5以上25.0未満 | 25.0以上 |
ひと口に肥満といっても、健康上問題を含まない肥満なのか、疾病をひき起こしやすい「ハイリスク肥満」なのかを区別する必要があります。統計的には、BMIが25.0を超えると高血圧や糖尿病などの合併症を起こす頻度が高くなりますが、個人でみた場合は、BMIが低くても合併症を有するもの、逆にBMIが高くても合併症がないものもあります。
外国では、肥満自体が病気とされる重症なものがありますが、わが国では、そのような肥満は少なく、各種生活習慣病の原因となる準備段階のものが多いといえます。肥満者が正常体重者に比べて合併症を起こす割合は、糖尿病で約5倍、痛風は約2.5倍、心臓血管障害は約2倍となります。最近では、肥満とあまり関係がないといわれていたがんも、肥満との合併率が高いことが指摘されおり、男女とも大腸がん、胆のうがんが合併しやすく、女性で子宮がん、卵巣がん、乳がんが、男性では前立腺がんが多いとされています。
肥満とは、摂取エネルギーが、身体で使う消費エネルギーよりも多い場合に、その余分なエネルギーが身体の中に脂肪となって過剰にたまる状態をいいます。
などの因子が複雑にからみ合っていると考えられます。一般的には、食べ方の誤りを含む過食と運動不足という生活習慣病が最も重要な要因とみられています。これらの対策が肥満の予防につながることはいうまでもありません。
肥満は、日本人の死因の第2位、第3位を占める心臓血管障害と脳血管障害などの動脈硬化性疾患を合併しやすいといわれています。この場合、肥満そのものが動脈硬化を促進するというよりも、下図のように肥満に伴いやすい糖尿病、高血圧症、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症などの生活習慣病や、高インスリン血症、運動不足などの危険因子を介して、間接的に動脈硬化を促進するとみられています。動脈硬化の危険因子のうち、喫煙、A型性格、遺伝を除くすべてに、肥満が関連しています。

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