水資源保全全国自治体連絡会シンポジウムin西条市を開催しました
更新日:2023年2月20日
水資源保全全国自治体連絡会シンポジウムin西条市 「限りある水資源を守り伝えるために」~地域公水としての地下水~
令和4年10月27日木曜日に西条市総合文化会館において、水資源保全全国自治体連絡会シンポジウムin西条市を開催しました。
全国から約190名(来場者約120名、WEB視聴者約70名)の方々にご参加をいただき、地下水等の水資源保全の重要性及び環境保全への取組について、様々な角度から発表があり、参加者は熱心に耳を傾けていました。
開会
水資源保全全国自治体連絡会副会長 片山建也北海道ニセコ町長
開会宣言
「ニセコ町の取組状況として、水資源を次世代につなげるためにどうしたら良いかということで、多少の訴訟リスクはありますが、罰則を付けた2つの条例を制定しました。現在、条例の規制をさらに強化しようと考えております。この規制が将来有効に機能するために、現在、国に対して所有者不明の土地の自治体移管をお願いしておりまして、これは私たちの命と暮らしを守る水、そしてそれを担う森林資源をきちんと次世代に引き継いでいくための大きな役割があるのではないかと思います。」との宣言があり、シンポジウムが開会しました。
水資源保全全国自治体連絡会会長 栁田清二長野県佐久市長
会長挨拶
「水資源保全全国自治体連絡会では、水制度改革議員連盟並びに水循環基本法フォローアップ委員会の3者で手を取り合い、水循環基本法の基本理念の共有と具現化を推進して参りました。開催地であります西条市は、全国的にもまれな地下水の自噴地帯が広範囲にわたって形成されており、この恵まれた地下水は地域公水として位置づけられ、市民、事業者、行政が一体となって保全管理に取り組まれており、西条市の先進的な取組を通じまして、水資源保全の取組の重要性を全国に向けて発信して参りたい」との挨拶がありました。
玉井敏久愛媛県西条市長
開催地挨拶
「地下水が市民のくらしはもとより、環境、産業に欠かすことができない重要な地下資源であるとの認識のもとに、今日までまちづくりを進めて参りましたが、これまでの取組をさらに進化させるため、この度地下水を市民の共通財産である地域公水と位置づけ、正常で豊かな地下水を次世代へと引き継いでいくことを目的とした西条市地下水の保全及び管理並びに適正な利用に関する条例を本年9月に制定したところです。本日は講演やみなさま方からのご報告を通してご意見をお伺いすることなどによりまして、シンポジウムのテーマであります『限りある水資源を守り伝える』ための取組を鋭意進めていきたいと考えております。」との挨拶がありました。
永井春信 内閣官房水循環政策本部事務局審議官
来賓祝辞
内閣官房水循環政策本部事務局審議官の永井春信様より「本シンポジウムを通じて、地域共有の貴重な財産である地下水をはじめとした水資源の適正な保全と利用の取組はさらに拡がり、健全な水循環の維持、回復につながることを期待します。」とのご祝辞をいただきました。
また、超党派水制度改革議員連盟代表自由民主党幹事長代理衆議院議員上川陽子様より頂戴した祝電を披露いたしました。
国からの報告
「水循環基本計画の一部変更について」
国土交通省水管理・国土保全局水資源部水資源政策課企画専門官の清水野豊氏より報告がありました。
基調講演
「地下水を守り育てる地域ルール(条例)をつくるーうちぬき文化と地域公水ー」
愛媛大学法文学部総合政策学科名誉教授の小川竹一氏より、基調講演がありました。
事例報告
「西条市の条例改正について」
西条市環境部環境政策課の徳増主税氏より報告がありました。
「放置人工林を自然の森へ」
特定非営利活動法人西条自然学校理事長の山本貴仁氏より報告がありました。
「古代からの贈り物~名水『うちぬき』をめぐる旅in西条~」
愛媛県立西条農業高等学校(Team SSS)より報告がありました。
パネルディスカッション
コーディネーター
京都府立大学副学長 川勝健志氏
パネラー
大阪公立大学大学院現代システム科学研究科教授 遠藤崇浩氏
特定非営利活動法人西条自然学校理事長 山本貴仁氏
長野県佐久市長 栁田清二
愛媛県西条市長 玉井敏久氏
閉会
水資源保全全国自治体連絡会副会長 片山健也北海道ニセコ町長
水資源保全全国自治体連絡会副会長である片山健也北海道ニセコ町長の挨拶により、閉会しました。
開催報告書
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