なくそう!コロナ差別
更新日:2023年5月15日
人権への配慮について
令和5年5月8日から、新型コロナウイルス感染症の感染症法上の位置づけが、5類へと移行しました。しかし、新型コロナウイルス感染症が無くなったわけではありません。
新型コロナウイルスは、感染症としての問題だけでなく、感染者や医療従事者等、さらにはその家族等に対する誹謗中傷や不当な差別などの「コロナ差別」を引き起こしています。
悪意は無くても、不安や思い込みなどによる過剰な反応が人を傷つけることもあります。
佐久市でも、陽性者が確認された施設の関係者や、医療従事者等及びその家族に対する差別事例が報告されています。
新型コロナウイルスワクチンは、自らの意志で接種を判断するものです。周囲の人に接種を強要したり、接種の有無を理由に不利益な取り扱いをすることはやめましょう。
また、令和5年3月13日以降、マスクの着用については、個人の主体的な判断を尊重し、個人の判断に委ねられています。本人の意思に反して、マスクの着脱を強いることがないよう配慮することが大切です。
正しい情報をもとに落ち着いて判断し、冷静な行動と相手の気持ちに寄り添った思いやりの行動を心がけましょう。
感染した人への差別をなくそう
新型コロナウイルス感染症は注意していても誰もが感染する可能性があります。
感染してしまった人に関する個人的な情報をうわさしたり拡散したりする行為はもってのほかですが、公的機関等から発表された以外の情報を調べようとすること自体が人権侵害です。不要な詮索はやめましょう。
闘う相手は人ではなくウイルスです。感染した人への誹謗中傷や差別的な言動はなくしましょう。
感染した人への差別が広がると・・・
感染した人への差別が社会的に広がってしまうと、発熱等の体調不良がある人が言い出しづらくなり、受診や検査を控えることが増えてしまいます。
これは、本人の命に関わる事態を招く可能性や、感染を広げてしまう悪循環を招く可能性があります。
コロナ差別をなくすことはコロナ対策のひとつです。
新型コロナウイルスの3つの顔を知ろう!~負のスパイラルを断ち切るために~(日本赤十字社)(外部サイト)
職業による差別をなくそう
みなさんの命を守るために働いてくれている医療従事者のみなさんや、小売、運送、インフラ等さまざまな形で、暮らしを支えるために働いてくれているみなさんがいます。
しかし大変残念なことにこうした方々やその家族に対して、その職業を理由に差別が行われている事例も報告されています。
命を守り、暮らしを支えるために働いてくれている方々や、それを支えている家族の方々に対する差別をなくしましょう。
感謝と応援のメッセージ
コロナに負けず、頑張ってくれているみなさん一人一人に感謝と応援の気持ちを伝えましょう。
決めつけ・思い込みや過剰な反応による差別をなくそう
感染してしまった人と勤務先等や居住地域が同じというだけで、感染を決めつけられてしまったり差別・偏見の対象となることがあります。
決めつけや思い込みは避けて正しい情報を確認し、過剰な反応による差別をなくしましょう。
誤った情報に注意しましょう
根拠のないデマに惑わされたり、うわさを広めたりすることはやめましょう。誤った情報に「だまされた被害者」になるだけでなく、「拡散した加害者」としてあなたが人を傷つけてしまう恐れもあります。
公的機関等から発表された正しい情報を確認し、冷静に判断するようにしましょう。
市外に暮らしている方について
感染者数の拡大により、国による緊急事態宣言や長野県が発表する特別警報等が発令されている地域がありますが、そうした地域に暮らしている方や、往来をしている方に対する差別をなくしましょう。
新型コロナウイルスワクチン接種に関連した差別をなくそう
現在、新型コロナウイルスワクチン接種を進めているところですが、接種を受けることは強制ではありません。本人の健康状態や、感染症予防の効果と副反応等のリスクの双方について理解したうえで、自らの意思により判断されるものです。
また、さまざまな理由により、ワクチン接種をできない方や望まない方もいます。
接種の有無を問いただしたり、接種を強要したりすることや、接種の有無による不利益な取り扱い等の差別をなくしましょう。
感染をしてしまった人や、職業によって差別を行うことはしないでください。佐久市は新型コロナウイルスに関して、出来るだけ多くの情報を発信していきます。
一人一人のみなさんが、不安のない暮らしが出来るよう全力で努力をしてまいります。闘う相手は新型コロナウイルスです。みんなで乗り越えていきましょう。
差別にあったときには
人権に関する相談窓口
法務省の人権擁護機関では、新型コロナウイルス感染症に関連する不当な差別、偏見、いじめ等の人権に関する相談を受け付けています。困ったときは、一人で悩まず、相談してください。
被害者支援のための相談窓口
長野県では、新型コロナウイルス感染症に関連し、誹謗中傷や差別的な取り扱いを受けた被害者を早急に支援するため電話相談窓口を設置しています。
名称 | 新型コロナ誹謗中傷等被害相談窓口 |
---|---|
設置日 | 令和2年8月26日(水曜) |
電話番号 | 026-235-7100 |
受付時間 | 平日午前8時30分から午後5時15分まで |
- 被害を受けた方のための相談電話になります。誹謗中傷等の噂、書き込み情報等、人権に関するご相談は「
みんなの人権110番(外部サイト)」「
長野県人権啓発センター(外部サイト)」へおかけください。
- 新型コロナウイルスに関するご相談は、「
新型コロナウイルスお困りごと相談センター(外部サイト)」や、各種窓口で受け付けています。長野県ホームページでご紹介していますので、ご覧ください。
シトラスリボンプロジェクト
感染してしまった方や、医療従事者等のみなさんを差別することなく、温かく迎え入れる地域づくりを目指した「シトラスリボンプロジェクト」に佐久市は賛同しています。
プロジェクトの輪を広げ、コロナ差別を無くしていきましょう。
シトラスリボンプロジェクト
ココロのワクチンプロジェクト
長野県では、新型コロナウイルス感染症に関連した誹謗中傷を抑止するため、病気への不安から差別や誹謗中傷につながる仕組み等について学び、意識と行動の変容を促す「ココロのワクチンプロジェクト」のサイトを開設しています。
内容
- セルフチェック
自分の取ってしまいそうな行動や、考えてしまいそうなことの確認
- 解説・学習
差別が生まれる仕組みを学びながら自分ができることへの気づきを得る
個人情報の入力などは一切ありませんので、気軽にサイトを訪れてセルフチェックをしてみましょう。
