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平成26年度中学生海外研修(モンゴル国)報告

更新日:2015年2月2日

平成26年度佐久市ふるさと創生人材育成事業 中学生海外研修(モンゴル国)報告

 平成26年度 中学生海外研修(モンゴル国)研修報告

 引率団長 小林 聖

平成26年7月30日(水曜)~平成26年8月6日(水曜)

はじめに

 佐久市とモンゴル国ウランバートル市スフバートル区は、熱気球の交流が縁で平成20年8月に友好都市の調印を行いました。
 これをきっかけとして、青少年の健全育成の一環として、佐久市の中学生がモンゴル国の一般家庭や遊牧民家庭でのホームステイ、交流会を通じ相互理解を深めるとともに、モンゴル国の風土や文化を肌で感じることにより、国際的な視野を広げることを目的として、平成22年からモンゴル国海外研修がはじまり、今年で5回目を迎えました。
 今年度のモンゴル国海外研修は、7月30日から8月6日までの8日間の日程で、モンゴル国を訪問することとなり、5月下旬には研修に参加する中学生8名が決定し、引率者3名、旅行社添乗員1名と併せて総勢12名により参加することとなりました。
 また、研修にあたり、公式訪問時における佐久市の紹介、モンゴル語の研修、子ども交流会で披露する歌とダンスの練習など、6月2日の初顔合わせから7月24日まで、毎週1回、合計9回の事前研修を行いましたが、研修生はもちろん引率者もモンゴルに行くのは初めてのことであり、モンゴルについてほとんど知識もなく、モンゴル語を話すこともできません。どうなることやらと不安な気持ちを抱えながら事前研修を重ね、本研修に向かうこととなりました。

研修1日目:7月30日(水曜) 天気 晴れ

 いよいよ出発の朝です。研修生は元気で来るだろうか、体調を崩してはいないだろうか、と心配しながら集合場所の佐久平駅へ向かいます。
 集合時間には全員元気な顔で集まることができました。改札口の前で、楜澤教育長、佐藤ふるさと創生人材育成事業実行委員長、研修生の保護者の皆さんをはじめ多くの関係者の参加をいただき、出発式を開催していただきました。
 出発式が終わって改札に入るまで、研修生と保護者はしばしの別れのあいさつです。みんな名残惜しそうにしていました。
 9時22分発の新幹線あさまで佐久平を出発し、上野駅で京成スカイライナーに乗り換え、成田空港駅には予定通り11時43分に到着しました。
 空港では、添乗員の指示に従い、宅配便で送っておいたスーツケースを受け取り、事前に決めておいた小遣い3万円をアメリカドル(US$)に両替しました。モンゴルの通貨は「トゥグルグ」ですが、トゥグルグには両替できないためドルに両替し、モンゴルでの買い物はドルで行います。ただし、モンゴルでドルが使える場所は、ホテルや一部のデパートなどに限られているので、ちょっとそこの店で買い物とはいかないそうです。
 佐久を出てから何も食べていないので、お腹も空いて、空港内のレストランでお昼にします。
 昼食後は添乗員の指示により、パスポートを片手に、慣れない出国手続き、搭乗手続きを行い、午後2時30分ミアットモンゴル航空OM502便に搭乗しました。飛行機は通路を挟んで左右それぞれ3人掛けで、乗客は全部で200人くらい乗れる中型機です。
午後3時10分成田空港を離陸し、富士山を左に見ながら飛行します。途中、機内食を食べ、雲の間から地上の景色を楽しみます。
 到着前に、日本とモンゴルは時差が1時間あるので、時計の針を1時間戻し、約5時間のフライトで午後7時チンギスハン空港に到着。いよいよ初めてのモンゴルの地を踏みしめます。
 空港には、現地の通訳兼ガイドのトンガーさんと運転手さんが迎えてくれました。荷物でいっぱいのスーツケースをマイクロバスに積み込んだら、ホームステイ先のファミリーが待つフラワーホテルへ向かって出発します。空港からホテルまでは30分ほどですが、ホテルに近くなるにつれ道路には車があふれ、建物も大きなビルやマンションが増えてきました。
 ホテルに着くとすでに何人かホストファミリーが研修生の到着を待っていてくれました。順次、ホストファミリーに研修生の受け入れをお願いし、「また明日」と子供たちを見送って、1日目の日程が終わったのは午後9時を回っていました。

研修2日目:7月31日(木曜) 天気 晴れ

 昨日の疲れを感じつつ、引率者は朝7時に朝食を済ませ、ホテルのロビーで研修生の到着を待ちます。午前はスフバートル区への公式訪問です。研修生はホストファミリーに送っていただきホテルに集合してきます。その中に、バダルサン区長がいるではありませんか、昨夜の引率者の打ち合わせでは、今日の公式訪問は、区長休暇中で欠席と聞いていましたが、区長自身がホストファミリーとのことで、研修生をホテルまで送ってきていただいたところで驚きました。
 午前9時にホテルを出発し、15分ほどでスフバートル区庁舎へ到着。
庁舎は、戦後日本人抑留者が建設したそうで、60年以上経過して建物が古くなったため、現在新しい庁舎を建設中とのことで、現在の庁舎に入れるのは今年の研修生が最後になるそうです。
 区役所ではナーマンダク副区長が迎えてくれました。スフバートル区は首都ウランバートル市の中心区で、国会議事堂をはじめとする公的機関や大学、病院などが数多くあり、市内で最大の区であるなどの説明を受けました。
 市長からの親書を手渡し、研修生が佐久市の紹介を行いました。通訳を介しての紹介でしたが、事前研修で準備したことがしっかりと発表できました。
 公式訪問を終え、10時40分近くのチンギスハン広場へ行きます。広場はとても広く、以前はウランバートル広場と呼ばれていたそうですが、広場に隣接して国会議事堂が建設されてからチンギスハン広場と呼ばれているそうです。国会議事堂の入り口には大きなチンギスハンの像があり、広場を見下ろしていました。国会議事堂の内部には様々な美術品や工芸品、展示パネルなどが多数展示され、モンゴルの歴史や文化に触れることができました。
 昼食は、バダルサン区長、バーツマス所長らが同席して、歓迎昼食会を催してくださいました。モンゴルで初めての食事会でしたが、出てきた料理のボリュームに圧倒されてしまいました。大きな牛肉のステーキや鶏肉など大きなお皿にいっぱい盛られ、子供たちもなかなか手が出ません。お店の人にお願いして食べやすく切ってもらいました。モンゴル人の体格がいい理由がわかった気がしました。
 お腹がいっぱいになったところで、ゴビモンツーリストキャンプ場へ向かいます。3時に区役所でホームステイ先のパートナーと荷物をバスに乗せ、人と荷物でいっぱいになったバスは一路草原へ向かって出発します。
 目的地のツーリストキャンプ場までは、約1時間半かかりました。ウランバートルの市街地を離れ草原地帯に入ると、道路は舗装されているものの、あちこちに穴が開いていたり傷んでいたりしてバスはかなり揺れます。
 4時頃ゴビモンツーリストキャンプ場に着くと、大急ぎで着替えを済ませ、必要な荷物をバスに乗せ、ホームステイ先のゲルを目指して出発します。今回は、研修生とパートナーがペアになって、8軒のホームステイ先にお世話になりました。さすがに広大なモンゴルです、ゲルから次のゲルまで、遠いところは車で30分以上かかります。
 最初の研修生をお願いしてから、最後の研修生をお願いするまで約3時間、午後8時にキャンプ場に戻りましたが、モンゴルの広さを痛感するとともに、引率者にとっても長い一日となりました。

研修3日目:8月1日(金曜) 天気 晴れ 時々 雨

 朝食を済ませてから、午前中は、研修生の様子を見るため、昨日と同じようにホームステイをしているゲルを訪問します。
 初めてのゲルでのホームステイはどうだったかな、食事は食べられたかな、夜は眠れたかな、体調を崩していないかな、など心配は尽きません。
 研修生は散歩をしたり、牛の糞ひろいの手伝いをしたり、少し体調がすぐれないという研修生もいましたが、全体的にはみんな元気そうで一安心しました。明日の朝迎えに来るからね、と伝え、あわただしくホームステイ先8軒のゲルを回り、キャンプ場に戻ると12時を回っていました。
 昼食を終えてから、引率者でキャンプ場のすぐ近くの山に登りました。草むらから野生のウサギが飛び出してきたのにはびっくり、バッタもたくさんいました。
 午後3時ごろ、引率者はガイドの案内で中央県国立公園にあるマンチス寺へ向かいます。この寺はかつて多くの僧侶たちが修行したところだそうですが、現在は古い建物が残っているだけです。
 僧侶たちが修行した岩穴などを見学し、キャンプ場へ戻ったのは午後7時近くでした。
 夕食後、夜空を見上げますが、昨日も今日も薄い雲がかかり、天の川を見ることはできません。ツーリストキャンプ場に宿泊するのは後1日、明日は満天の星空が見えるといいのだけれど…

研修4日目:8月2日(土曜) 天気 晴れ

 7時30分に朝食を済ませ、8時30分には研修生たちを迎えに出発します。わずか2日間のゲルでのホームステイですが、生活環境が日本とは異なるため、みんな元気でいるだろうかと、はやる気持ちを抑えてホームステイ先のゲルに向かいます。
 迎えに行くと、研修生はみんなほっとしたような顔をして、2日間のいろんな出来事を報告してくれました。お世話になったホストファミリーにお礼と別れを告げ、キャンプ場に戻ります。
 キャンプ場では2日ぶりにシャワーを浴び、昼食を食べてからゲル作りに挑戦です。研修生とパートナーで協力して組み立てますが、梁の本数が多くてなかなかうまく組み立てられません。キャンプ場のスタッフや引率者も手伝ってようやく1時間ほどでゲルが完成しました。
 ゲル作りの後は、みんなが楽しみにしていた乗馬体験です。馬に乗るのは初めて、という研修生がほとんどですが、遊牧民の指導でみんな上手に手綱を手に30分ほど大自然いっぱいの草原での乗馬を楽しみました。
 午後7時、少し遅い夕飯を済ませてから、モンゴルのパートナーと子ども交流会の始まりです。交流会の前に歌と踊りの最終練習を行いましたが、ここで大ハプニングの発生です。
 センターハウスにあるCDプレイヤーが故障しているのか、スピーカーの故障なのか、日本から持ってきたCDが使えないので、みんな真っ青です。現地スタッフが調整したところ、何とか音が出るようになりましたが、またまた本番で調子が悪くなってしまいました。
 結局「君が代」は生歌で、「ChooChooTRAIN」と「手のひらを太陽に」は音が出たので無事に発表をすることができました。こんなことになるとは思っていませんでしたが、キャンプ場では代わりの機械がないため、来年は事前に確認が必要のようです。
 写真をたくさん使った佐久市の紹介は、モンゴルのパートナーも真剣な表情で聞いていました。また、パートナーからも歌のお返しがありました。「手のひらを太陽に」は、パートナーも一緒になってもう一度やろうよとなり、歌って踊って大いに盛り上がりました。
 モンゴルは午後9時ごろまで明るいので、キャンプファイヤーが始まったのは10時を過ぎてからでした。近くのゲルのホストファミリーやキャンプ場のツーリストもキャンプファイヤーに参加していただき、ラインダンスなどを楽しみここでも盛り上がり、眠りについたのは日付の変わるころでした。この日がゲルでの最後の夜で、夜中3時頃起きてみると天の川がとてもきれいに見えました。

研修5日目:8月3日(日曜) 天気 晴れ 時々 雨

 今日は、ゴビモンキャンプ場を出発し、「チンギスハンの騎馬像」や「13世紀のモンゴル」の見学に出かけます。
 7時に朝食を食べ、忘れ物のないように荷物をまとめ、8時にキャンプ場を出発し、フラワーホテルまで移動します。そこで、モンゴルのパートナーを降ろし、10時にホテルを出発しました。
 1時間ほどバスに揺られ、11時にチンギスハンの騎馬像に到着しました。この騎馬像は3階建てくらいの円形の建物の上に、高さ40~50メートルくらいあるでしょうか、馬に乗ったチンギスハンの大きな騎馬像が乗っていて、太陽の光を浴びて銀色に輝いています。
 内部は1階に展示スペースがあり、騎馬像と同じサイズに拡大した巨大な鞭とブーツが展示されています。急な階段を使い、息を切らして一番上まで登ると馬のたてがみの部分が展望スペースになっていて、目の前に巨大なチンギスハンが現れました。また、周囲を見回すと広大な平原が一望できます。このエリアは観光客向けに今後いくつかの観光施設の建設が予定されているそうで、この日も大勢の観光客が訪れていました。
 ここからさらに1時間ほどバスに揺られ、午後1時に13世紀のモンゴルに到着しました。ここでは、伝統的なモンゴル料理をいただきます。
 食事の場所は、直径が20メートルくらいありそうな巨大なゲルの中です。当時の権力者はこのような大きなゲルに住んでいたのでしょうか。
 馬頭琴の演奏を聴きながら、伝統的なモンゴル料理をいただきます。メニューはミルクティー(塩味の強いミルク)、サラダ、手のひらサイズの揚げ餃子(中には羊の挽肉)、肉うどん(塩味スープの細麺)などで、かつてのモンゴルに思いをはせながら、食事をいただきました。ここでは、モンゴルの民族衣装を着て記念撮影ができます。研修生たちも王さまや王女さまになった気分で写真を撮りました。
 また、近くにはラクダに乗ることのできる施設があり、みんなかわるがわる乗せてもらいました。モンゴルのラクダは、2こぶラクダで、こぶとこぶの間に座ります。ラクダは足が長く、立ち上がる時と座るときに前足を先に折り曲げるので、上に乗っている人は前のめりに振り落とされそうになるので、しっかりしがみつきますが、思わず大きな声を出してしまいました。
 今日の見学をすべて終え、バスに乗ってホテルへ向かいます。市内で渋滞にはまり、3時間近くかかり、午後5時30分ごろホテルに到着し、それぞれのホームステイ先へ研修生を見送り、引率者が夕食を食べたのは午後7時過ぎでした。

研修6日目:8月4日(月曜) 天気 晴れ 時々 雨

 今日は、午前中日本人墓地とガンダン寺を見学し、午後は在モンゴル日本国大使館を表敬訪問します。
 研修生たちはそれぞれのホームステイ先からホテルに集合し、9時30分バスに乗って出発します。
 15分ほどで、市内を見渡す高台にある日本人墓地に到着しました。モンゴルになぜ日本人墓地があるのでしょうか。展示物やガイドの説明を聞くと、第2次世界大戦のあとモンゴルには約2万人の日本人が抑留され、そのうち約1500人が死亡し、国内16カ所の墓地に埋葬されたそうです。その後、身元の分かる遺骨は日本に帰ってきましたが、身元の分からない遺骨はここに埋葬され、慰霊碑と記念堂を立てて祀ってあるそうです。施設内にはたくさんの展示パネルでの説明があり中央には仏像が安置されています。みんなで手を合わせ、ご冥福をお祈りしました。
 日本人墓地を後に、次に向かうガンダン寺は、大勢の信者が訪れる寺院で、スリも多いから気を付けるようにと説明がありました。
 11時に到着すると、この日は、ちょうど儀式が行われている日で、お寺の中は大勢の僧侶が経を唱え、熱心な信者でいっぱいでした。研修生たちもご利益があるようにとお祈りしていました。
 12時過ぎ、今日の昼食は、近代的な建物内にあるレストランでいただきます。昨日のモンゴルの伝統的な料理は、あまり得意ではありませんでしたが、ここでは日本と変わらない料理が出ました。かぼちゃのスープ、牛肉のステーキか鶏肉のソテーのサラダ添え、そして最後にデザートで、コーヒーとチョコレートケーキでした。お腹いっぱい頂いた後は、近くのモンゴル鉄道の機関車博物館を見学し、午後2時過ぎに在モンゴル日本国大使館に到着しました。
 大使館では、清水武則特命全権大使にごあいさつをいただいた後、林参事官から大使館とモンゴル国について説明を受けました。大使館には日本人17人の他、現地スタッフが働いていているそうです。
 モンゴル人は優秀で、子どもたちも小さいころから学校の寄宿舎に入り、自立心が強いため、団体競技は苦手だが、柔道やアーチェリー、レスリングなどの個人種目はオリンピックでもメダルを取っていることなど説明を受けました。大相撲で活躍する力士が多いのもわかりました。
 このほか、モンゴル人の気質や日本との交流、大使館の仕事など興味深いお話について1時間ほど説明を受けました。日本大使館の仕事として、草の根資金協力事業で、毎年学校の修繕などを行っていることなどの説明があり、研修生からは、海外研修の経験を活かし、将来外国などで仕事をしてみたいという感想がありました。
 大使館を出て4時40分、ノミンデパートでお土産を買います。6階建ての大きなデパートで、お土産品は6階に売っています。成田空港で両替したドルを持って、友達や家族へのお土産をたくさん買いました。
 午後6時ホテルへ戻り、研修生をホームステイ先に見送ります。
 引率団は、歓迎昼食会の折にバダルサン区長から夕食のご招待いただいていたので、各自部屋に戻って一休みしてから、午後9時の区長との夕食会に出席しました。区長は日本に留学経験があり、日本語に堪能でとても気さくな方です。夕食会の後は、「カラオケに行きましょう」と誘っていただき、お言葉に甘えてしまいました。

研修7日目:8月5日(火曜) 天気 晴れ

 今日は、午前中石油省と盲学校を見学し、午後は、お土産の買い物と民族芸能の鑑賞、夜はスフバートル区の送別夕食会に出席します。
 ホテルを8時30分に出発し、9時に石油省に到着です。石油省のトップは、スフバートル区と佐久市が交流の調印を行った当時の区議長のウルジブレンさんで、佐久市との交流の経過やモンゴルのことなどについてお話をお聞きし、帰りには研修生にお土産もいただきました。
 10時から、第116盲学校の視察をしました。学校は小・中学校併設で、生徒は88人、このうち63人が寮で生活しているそうです。約3割の生徒は全く目が見えなくて、約2割の生徒は少し見えるそうです。
 寮は学校とつながっていて、月曜から金曜は寮で生活し、土日は自宅へ帰るそうです。この日は、夏休み期間中で生徒はいませんでしたが、教職員の先生が学校を案内してくれました。建物は古いのですが、日本大使館の草の根資金協力事業で床や窓の改修が行われ、すごくきれいになったと喜んでいました。
 先生は53人で、生徒が使う教科書は、すべて先生たちの手作りで、校内で印刷しているそうです。スポーツ活動も盛んで、柔道などの競技で世界大会に参加する生徒もいるそうです。
 12時、ビルの中にあるレストランで昼食をいただいた後は、メルクーリ市場とノミンデパートへ行き、お土産を買います。モンゴルは海に面していないので、市場には魚は売っていません。あるのは野菜や果物、ソーセージなどの肉類、チーズやバターなどの乳製品やお菓子とチョコレートなどを販売しています。日本では高級品で有名なキャビアが手の届きやすい価格で販売されていました。
 明日の朝は出発時間が早いので、研修生たちも今日はホテルに宿泊します。夕方チェックインを済ませ、家族や友達のお土産や荷物をトランクに整理して、6時から行われるモンゴルの民族芸能鑑賞に出かけます。
 3階建てのオペラ座づくりのホールで、モンゴルの伝統的な歌や踊り、馬頭琴や管楽器などを使ったオーケストラ演奏など、1時間半ほど民族芸能観賞を楽しみました。
 午後7時から、スフバートル区主催の送別夕食会に出席します。副区長さんやインフラ担当課長で、この秋に引率団長としてモンゴルから来日予定のバットムさんなどが出席してくださいました。夕食のメインは日本料理のしゃぶしゃぶで、研修生たちはお腹一杯お肉やモンゴル料理をいただきました。
 夕食会の最後に、研修生一人ひとりからモンゴルでの思い出を発表し、モンゴル最後の夜に名残を惜しみつつ、午後9時30分に夕食会を終え、ホテルに戻りました。

研修8日目:8月6日(水曜) 天気 晴れ

 研修最終日、今日はいよいよ日本へ帰国する日となりました。朝4時に起床し、朝食を食べて5時30分にホテルを出発。外はまだ薄暗い中、バスはチンギスハン空港へ向かいます。6時に空港に到着し、航空会社にスーツケースを預けたら、出国手続きまでしばらく空港内で休憩します。
 出国手続きの後、厳しい持ち物検査と搭乗手続き、7時30分ミアットモンゴル航空OM501便に乗り込み、8時に飛行機はチンギスハン空港を離陸しました。
 飛行機に乗ってしばらくすると機内食のサービスがありますが、研修生たちは8日間の疲れからぐっすり寝ている人もいました。
 成田到着前に時計の針を1時間進め、約5時間のフライトで成田空港に到着しました。機内アナウンスでは、東京の気温は約34度、モンゴルは標高が高く、湿気も少なくて涼しく、汗をかくこともなかったため、よけいに暑さを感じそうです。
 午後1時30分成田空港に到着し、成田空港駅から京成スカイライナーで京成上野駅へ行き、上野駅で新幹線あさまに乗り換え佐久平へと向かいます。
 佐久平駅には予定どおり午後6時3分に到着し、駅の改札を出ると、大勢の皆さんが到着を待っていてくれました。
 楜澤教育長、佐藤ふるさと創生人材育成事業実行委員長、保護者の皆さんをはじめ大勢の方が見守る中、帰着式を開催していただき、モンゴル国では、異なる歴史や文化、生活習慣などを体験したこと、たくさんの方に支えられて研修が終了し、全員無事に帰国することができたことを報告しました。
 今回の研修に参加して、子どもたちは一回りも二回りもたくましくなりました。そして、保護者の皆さんも、8日ぶりの我が子との再会にうれしそうな表情を見せてくれました。

あとがき

 今回の研修にあたり、6月2日から毎週1回の事前研修を行いました。第1回目の事前研修では、昨年の研修生がスライドを使って研修内容を紹介してくれましたが、研修生と引率者にとっては、見たことも聞いたこともないことばかりで、大丈夫だろうかと不安になったことを覚えています。
 研修生たちも、最初のうちはなかなか打ち解けることができず、とりあえず、モンゴル語だとか発表する歌や踊りを無理やりやらされているという状態だったと思います。引率者には、壮行会までには歌や踊りを覚えてもらわなければいけないという焦りがありましたが、何度か事前研修を行ううちに、そんな不安も徐々に薄れ、本研修に臨むことができました。
 本研修の日程は全8日間ですが、1日目と5、6日目がスフバートル市内でホームステイ、2、3日目が遊牧民のゲルでホームステイ、また、バスによる移動時間が長いことなど、中学生には日程的にも精神的にも、そして体力的にも厳しいところがありました。疲れから蕁麻疹や湿疹が出たり、車酔いで体調がすぐれずに寝込む研修生もいましたが、幸い大きな病気やけがなどもなく全員が無事に帰国できたことは、引率者にとって何よりでした。
 また、昨年は異常気象で雨が多く、寒かったため風邪をひいて体調を崩した研修生がいたそうですが、今年は天候に恵まれ、湿気が少ないので日中でもほとんど汗をかくことがなく、また、朝晩は上着を着ないと少し寒いくらいで、とても過ごしやすかったです。
 今回の研修に引率として参加するにあたり、はじめのころは不安が先立ち、行きたくないなと思うこともありましたが、実際にモンゴルへ行って来て、こうして報告書を作成していると、機会があればもう一度モンゴルへ行ってみたいと思っています。
 最後になりますが、この研修に参加させていただき、無事に終えることができましたのも、所管課の生涯学習課の皆さんをはじめ、多くの関係の皆様のご支援のおかげと、あらためて感謝申し上げ研修報告といたします。

チンギスハーン空港にて研修団の集合写真

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