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平成27年度 佐久市ふるさと創生人材育成事業 中学生海外研修(モンゴル国)報告

更新日:2015年2月2日

平成27年度 佐久市ふるさと創生人材育成事業 中学生海外研修(モンゴル国)報告

平成27年度 中学生海外研修(モンゴル国)研修報告

引率団長 土屋 孝

平成27年7月29日(水曜)~平成27年8月5日(水曜)

はじめに

佐久市とモンゴル国ウランバートル市スフバートル区は、熱気球の交流が縁で平成20年8月に友好都市の調印を行いました。
これをきっかけとして、青少年の健全育成の一環として、佐久市の中学生がモンゴル国の一般家庭や遊牧民家庭でのホームステイ、交流会を通じ相互理解を深めるとともに、モンゴル国の風土や文化を肌で感じることにより、国際的な視野を広げることを目的として、平成22年からモンゴル国海外研修がはじまり、今回で6回目を迎えました。
今年度のモンゴル国海外研修は、7月29日から8月5日までの8日間の日程で、モンゴル国を訪問することとなり、5月下旬には研修に参加する中学生7名(都合により1名が途中で辞退)が決定し、引率者3名、旅行社添乗員1名と併せて総勢10名により実施されました。
また、研修にあたり、公式訪問時における佐久市の紹介、モンゴル語の研修、子供交流会で披露する歌とダンスの練習など、6月1日の初顔合わせから7月22日まで、毎週1回、合計9回の事前研修を行いましたが、研修生はもちろん引率者もモンゴル国に行くのは初めてのことであり、モンゴルについてほとんど知識もなく、モンゴル語を話すこともできない状態でした。  
こうしたなかで、不安な気持ちを抱えながら事前研修を重ねる中で、団結力を高め本研修に臨みました。
 

研修1日目:7月29日(水曜) 天気 晴れ

いよいよ出発の朝です。研修生は元気で来るだろうか、体調を崩してはいないだろうか、と心配しながら集合場所の佐久平駅へ向かいます。
集合時間には全員元気な顔で集まることができました。改札口の前で、楜澤教育長、佐藤ふるさと創生人材育成事業実行委員長、研修生の保護者の皆さん、歴代の引率者をはじめ多くの関係者の参加をいただき、出発式を行いました。
出発式が終わって改札に入るまで、研修生と保護者はしばしの別れのあいさつです。みんな名残惜しそうにしていました。
8時53分発の新幹線あさまで佐久平を出発し、上野駅で京成スカイライナーに乗り換え、成田空港駅には予定通り11時23分に到着しました。
空港では、添乗員(日本旅行水間さん)の指示に従い、宅配便で送っておいたスーツケースを受け取り、事前に決めておいた小遣い3万円をアメリカドル(US$)に両替しました。モンゴルの通貨は「トゥグルク」ですが、「トゥグルク」には両替できないためドルに両替し、モンゴルでの買い物はドルで行います。ただし、モンゴルでドルが使える場所は、ホテルや一部のデパートなどに限られているので、街の店で気軽に買い物とはいかないそうです。
佐久を出てから何も食べていないので、お腹も空いて、空港内のレストランでお昼にします。
昼食後は添乗員の指示により、パスポートを片手に、慣れない出国手続き、搭乗手続きを行い、午後2時40分予定がやや遅れ、ミアットモンゴル航空OM502便に搭乗しました。飛行機は通路を挟んで左右それぞれ3人掛けで、乗客は全部で200人くらい乗れる中型機です。
午後3時10分成田空港を離陸し、富士山を楽しみにしていましたが、雲が多く確認ができず残念でした。途中、機内食を食べ、雲の間から地上の景色を楽しみました。
到着前に、日本とモンゴルは時差が1時間あるので、本来は時計の針を1時間戻しますが、サマータイム実施中とのことで時差は無しでした。約5時間のフライトで午後8時過ぎチンギスハン空港に到着。いよいよ初めてのモンゴルの地を踏みしめます。
空港には、スフバートル区職員のサラさん、現地の通訳デギさん、ガイド兼通訳のチングンさんとホームステイ先の保護者でスフバートル区職員のバットムさん、運転手さんが迎えてくれました。荷物でいっぱいのスーツケースをマイクロバスに積み込み、ホームステイ先のファミリーが待つホテルナインへ向かって出発しました。空港からホテルまでは30分ほどですが、ホテルに近くなるにつれ道路には車があふれ、建物も大きなビルやマンションが増えてきました。
ホテルに着くとすでに何人かのホストファミリーが研修生の到着を待っていてくれました。順次、ホストファミリーに研修生の受け入れをお願いし、「また明日」と子供たちを見送って、1日目の日程が終わったのは午後10時近くでした。

研修2日目:7月30日(木曜) 天気 晴れ

昨日の疲れを感じつつ、引率者は朝7時に朝食を済ませ、ホテルの前で研修生の到着を待ちます。午前はスフバートル区への公式訪問です。研修生はホストファミリーに送っていただきホテルに集合してきます。
午前9時過ぎにホテルを出発し、20分ほどでスフバートル区新庁舎へ到着。
前の庁舎は、戦後日本人抑留者が建設したそうで、60年以上経過して建物が古くなったため、新しい庁舎を建設したとのことで、現在の庁舎に入るのは今年の研修生が最初です。
区役所ではナルマンダキ副区長が迎えてくれ、佐久市モンゴル親善協会副会長の栁田茂大氏一行も一緒に公式訪問を行いました。
市長からの親書を手渡し、研修生から自己紹介、モンゴル国での目標やスフバートル区について様々な質問をし、副区長から回答していただきました。通訳を介してのやりとりでしたが、事前研修で立てた目標や現地を見て疑問に感じたことをしっかりと質問できました。
次に、バジルネヤム議長を公式訪問し、市長からの親書を手渡しました。
議長から全員がお土産をいただきました。
新庁舎前で副区長に見送られ、スフバートル区役所をあとにしました。
昼食までの時間にモンゴルの組み木細工や玩具などを展示している博物館の見学をしました。子ども達は、モンゴルの人たちの玩具に興味津々で積極的に体験を楽しんでいました。
昼食は、ナルマンダキ副区長、ガンバッテル部長らが同席して、歓迎昼食会を催してくださいました。モンゴルで初めての食事会でしたが、日本の「しゃぶしゃぶ」風のコース料理で、肉の量が多くボリューム満点でした。
お腹がいっぱいになったところで、2時30分ゴビモンツーリストキャンプ場へ向け昼食会場の駐車場でホームステイ先のパートナーと荷物をバスに乗せ、人と荷物でいっぱいになったバスで大草原へ向かって出発しました。
目的地のゴビモンツーリストキャンプ場までは、約1時間半かかりました。ウランバートルの市街地を離れ草原地帯に入ると、道路は舗装されているものの、あちこちに穴が開いていたり傷んでいたりしてバスはかなり揺れました。
4時頃ゴビモンツーリストキャンプ場に着くと、大急ぎで着替えを済ませ、必要な荷物をバスに乗せ、ホームステイ先のゲルを目指して出発しました。今回は、研修生とパートナーがトリオになって、3軒のホームステイ先にお世話になりました。
さすがに道路は誰かの車が走ったところが道になっていて、降雨などで地形が変わり走れないところもありました。
ホームステイ先で、馬乳酒(酒類ではなく発酵乳)をふるまっていただき飲みましたが、日本の糠漬けのように各家庭で味が若干違いました。
最初の研修生をお願いしてから、最後の研修生をお願いするまで約2時間、午後7時にキャンプ場に戻りましたが、引率者にとっても長い一日となりました。
しかし、訪問先で出されるミルクティーやチーズ菓子にモンゴルの方々のおもてなしの心を感じ、和やかな気持ちになりました。
夕食時にキャンプ場へスフバートル区のサインバイヤー部長夫妻、その後スフバートル区の前交流担当の石油庁職員のハンダさんなどが訪問してくれ、交流を深めました。

研修3日目:7月31日(金曜) 天気 晴れ 時々 雨

午前中は、研修生の様子を見るため、昨日と同じようにホームステイをしているゲルを訪問します。
初めてのゲルでのホームステイはどうだったか、食事は食べられたか、夜は眠れたかな、体調を崩していないかなどを確認しました。
研修生は、昨日ホームステイ先の子供たちとバレーボールをしたり、小さい子の子守をしたりして、全員が楽しく過ごしたとのことでした。少し体調がすぐれないという研修生もいましたが、全体的には全員元気そうで安心しました。
遅い朝食を終えてから、引率者はガイドの案内で中央県国立公園にあるマンチス寺を見学しました。この寺は活仏様の夏の宮殿跡として、かつて多くの僧侶たちが修行したところだそうですが、革命時に取り壊され、現在、一部は復元されていますが、古い建物跡が残っているだけです。
キャンプ場に帰り夕食後、夜空を見上げますが、昨日も今日も薄い雲がかかり、天の川を見ることはできませんでした。ツーリストキャンプ場に宿泊するのは後1日、明日は満天の星空が見えることを期待しました。

研修4日目:8月1日(土曜) 天気 晴れ のち 曇り

10時に研修生たちを迎えに出発しました。わずか2日間のゲルでのホームステイですが、生活環境が日本とは異なり、言葉もよく通じない環境で、みんな元気でいるだろうかと、心配しながらホームステイ先のゲルに向かいました。
迎えに行くと、研修生はみんな元気な顔で、往復2時間かけての水汲み、羊の解体、馬乳酒の撹拌など、2日間のいろんな出来事を報告してくれました。
お世話になったホストファミリーにお礼と別れを告げ、キャンプ場に戻りました。
午後から気温が急激に低下したため、キャンプ場での2日ぶりのシャワーはあきらめ、昼食を食べてからみんなが楽しみにしていた乗馬体験です。
馬に乗るのは初めて、という研修生がほとんどですが、ガイドのチングンさんと遊牧民の指導でみんな上手な手綱さばきで、各々が30分ほど、草原で「チュー」と掛け声をかけ、早足や丘陵へ上るなどの乗馬を楽しみました。
乗馬の後は、ゲル作りに挑戦です。研修生とパートナーで協力して組み立てますが、梁の本数が多くてなかなかうまく組み立てられません。キャンプ場のスタッフや引率者も手伝ってようやく50分ほどでゲルが完成しました。
午後7時、少し遅い夕飯を済ませてから、モンゴルのパートナーと子ども交流会をおこないました。
交流会の前には、「佐久市の紹介」、歌と踊りの最終練習を行い、交流会本番では、区役所で時間の都合でできなかった「佐久市の紹介」を初めて行い、「君が代」、「WAになっておどろう」を歌い、「ようかい体操第一(妖怪ウォッチ)」を踊りました。モンゴルの皆さんから、急遽「佐久わがまち」を歌って欲しいとの要望があり、アカペラで研修生、引率者全員で歌いました。
写真をたくさん使った佐久市の紹介は、モンゴルのパートナーも真剣な表情で聞いていました。また、パートナー、スフバートル区スタッフからも国歌のお返しがありました。
「WAになっておどろう」と「ようかい体操第一(妖怪ウォッチ)」、モンゴルの皆さんの「幸せなら手をたたこう」では、全員が一緒に歌って踊って大いに盛り上がり、午後11時過ぎまで楽しく交流しました。その後外に出たのでキャンプファイヤーが始まったのは11時を過ぎてからでした。
キャンプ場のスタッフの家族やツーリストもキャンプファイヤーに参加していただき、ダンスなどを楽しみ、ここでも盛り上がり、眠りについたのは日付の変わるころでした。
この日がゲルでの最後の夜でしたが、雲の切れ間から星は見えたものの、「天の川」は見ることができませんでした。

研修5日目:8月2日(日曜) 天気 晴れ

今日は、ゴビモンキャンプ場を出発し、「チンギスハンの騎馬像」や「13世紀のモンゴル村」の見学に行きました。
8時に朝食を食べ、忘れ物のないように荷物をまとめ、9時にキャンプ場を出発し、スフバートル区まで移動し、モンゴルのパートナーを自宅の近くで降ろし出発しました。
3時間ほどバスに揺られ、12時にチンギスハンの騎馬像に到着しました。この騎馬像は3階建てくらいの円形の建物の上に、高さ40~50メートルくらいあるでしょうか、馬に乗ったチンギスハンの大きな騎馬像が乗っていて、太陽の光を浴びて銀色に輝いています。鞭だけは金色でした。
内部は地下階が博物館的に1人の収集家のコレクションを展示していて、1階は騎馬像と同じサイズに拡大した巨大な鞭とブーツが展示されています。急な階段を使い、息を切らして一番上まで登ると馬のたてがみの部分が展望スペースになっていて、目の前に巨大なチンギスハンが現れました。また、周囲を見回すと広大な平原が一望できます。
この草原の向き合う方向にチンギスハンの母像が建てられていて、チンギスハン像が向いている方向が故郷の方角だそうです。
ここからさらに1時間ほどバスに揺られ、騎馬隊2人に迎えられ、午後2時に13世紀のモンゴル村に到着しました。ここでは、伝統的なモンゴル料理をいただきました。
食事の場所は、直径が20メートルくらいありそうな巨大なゲルの中です。当時の権力者はこのような大きなゲルに住んでいたのでしょう。
馬頭琴の演奏を聴きながら、伝統的なモンゴル料理をいただきます。メニューはミルクティー(塩味の強いミルク)、サラダ、手のひらサイズの揚げ餃子(中には羊の挽肉)、肉うどん(塩味スープの細麺)などで、かつてのモンゴルに思いをはせながら、食事をいただきました。ここでは、モンゴルの民族衣装を着て記念撮影ができます。研修生たちも王さまや王女さまになった気分で写真を撮りました。
食事後にモンゴルの弓矢を射る体験をしました。モンゴルの弓は、日本の弓道の弓とは違い短く騎乗していても射ることができるようになっていました。研修生は初めての経験のため1回目は、なかなか的まで射ることができませんでしたが、2回目は的の近くまで矢を飛ばせることができみんなで盛り上りました。
次に、近くにラクダに乗ることのできる施設があり、みんなかわるがわる乗せてもらいました。モンゴルのラクダは、2こぶラクダで、こぶとこぶの間に座ります。ラクダは足が長く、立ち上がる時と座るときに前足を先に折り曲げるので、上に乗っている人は前のめりに振り落とされそうになるので、しっかりしがみつきますが、私は何もレクチャーされず1番目に指名され乗ったため、思わず大きな声を出してしまいました。ラクダのこぶはグニョグニョしていて掴みにくいものでした。
帰路の途中、予定にはありませんが図書館に寄り、旧モンゴル文字で全員が名前を書いてもらいました。
今日の見学をすべて終え、バスに乗ってホテルへ向かいましたが、市内は交通渋滞で、3時間ほど時間がかかり午後8時ごろホテルに到着し、それぞれのホームステイ先へ研修生を見送り、引率者が夕食を食べたのは午後10時近くでした。

研修6日目:8月3日(月曜) 天気 晴れ のち 雨

ホテル前に午前9時にホームステイ先から集合し、徒歩で国会議事堂のあるチンギスハン広場へ行きました。広場はとても広く、以前はウランバートル広場と呼ばれていたそうですが、広場に隣接して国会議事堂が建設されてからチンギスハン広場と呼ばれているそうです。
国会議事堂の入り口には大きなチンギスハンの像があり、広場を見下ろしていました。
広場では、前日イベントがあったとのことで、清掃車が水を撒きながらブラシで清掃していました。記念撮影はこの清掃車に水をかけられないよう注意しながら行いました。
午前10時に鉱業省ジグジット大臣を公式訪問しました。大臣は元在日本モンゴル国特命全権大使を務めていらっしゃり、日本語で鉱業省の仕事の内容を説明してくださりました。
私たちは、市長の親書を手渡し、2020年東京オリンピックの事前合宿誘致を行っているのでモンゴル国の事前合宿を佐久市で行っていただくよう要請し、リーフレットをお渡ししました。大臣は担当大臣に必ず伝えてくださると言ってくださいました。
ガンダン寺の見学のため鉱業省を後にし、15分ほどで到着しました。
ガンダン寺は、大勢の信者が訪れる寺院で、スリも多いから気を付けるようにと説明がありました。当日は、前日に有料で読経の依頼をした方々の読経実施日のため、僧侶が一同に会し、依頼者の事情に適応した読経が行われていました。ガンダン寺には、大きな立った仏像や多くのチベット仏教の特徴であるマニ車がありました。ガンダン寺は革命時に唯一寺の存在が認められた地域で建物の色がその宗派ごとに違うとのことでした。
12時過ぎ、ガンダン寺を後にし、昼食を市街地にあるカフェ的なレストランで済ませましたが、研修生の1人の体調不良が続くため、病院を受診することを決断し、二手に分かれることにしました。
見学を続ける班は、市内を見渡す高台にある日本人墓地に午後2時過ぎに到着し、展示物やガイドの説明を聞くと、第2次世界大戦のあとモンゴルには約2万人の日本人が抑留され、そのうち約1500人が死亡し、国内16カ所の墓地に埋葬されたそうです。その後、身元の分かる遺骨は日本に帰ってきましたが、身元の分からない遺骨はここに埋葬され、慰霊碑と記念堂を立てて祀ってあるそうです。施設内にはたくさんの展示パネルでの説明があり中央には仏像が安置されています。みんなで手を合わせ、モンゴルで亡くなった方々のご冥福をお祈りしました。
日本人墓地を後にし、午後4時40分、明日買うお土産品の下見をするためノミンデパートに入りましたが、直ぐに、病院受診していた研修生の病状について電話連絡が入り、全員で病院に向かいました。
添乗員の水間さん、ガイドのチングンさん、休暇中に駆けつけてくれたガンバッテル部長らと協議し、病気の疑いの研修生を、1日早い8月4日の直行便で看護職の夏栗さん同伴で日本に帰国させることを決断しました。日本の事務局と保護者の方に連絡をしながら、保護者の方が不安にならぬよう配慮しました。航空便の手配を迅速な対応で行っていただき、皆さんに大変感謝しております。
午後6時ホテルへ戻り、研修生をホームステイ先に見送りました。
研修生はホームステイ先のご好意で、郊外の別荘に宿泊し「天の川」を見たり、遊園地などに連れて行ってもらったりしたそうです。
引率団は、研修生の付き添い者を除き、スフバートル区の区長の相談役とガンバッテル部長と会食し交流を深めました。

研修7日目:8月4日(火曜) 天気 晴れ のち 雨

帰国する班は、5時30分に集合し、小林副団長が空港まで見送り、午前7時空港に到着しましたが、フライトは予定より約2時間遅れ出発しました。
ホテルを9時30分に出発し、10時に在モンゴル日本大使館を表敬訪問しました。あいにく清水特命全権大使は所要のためお会いすることができず、菊池参事官、中尾書記官から説明を受けました。在モンゴル日本国大使館は、建設当時はモンゴルのインフラの整備が進んでいなかったため、大使館の中でも宿舎が併設されている珍しい大使館であること。ウランバートルはインフラの整備が急速に進行していることなどを説明してくださいました。研修生からは、外交官になるにはどうしたらよいのかなどの将来に係る質問が出ていました。大使館では、門扉や扉に電子錠があり研修生たちには少し違和感があったようです。
日本大使館の次に石油庁を訪問しました。石油庁のトップは、長官でスフバートル区と佐久市が交流の調印を行った当時の区議長のウルジブレンさんで、佐久市との交流の経過やモンゴルのことなどについてお話をお聞きし、帰りには研修生にお土産もいただきました。ゴビモンキャンプを訪問してくれたハンダさん達もいらっしゃいました。
次に少し離れた市街地にある第1中学校に向かいました。
この学校は、モンゴル国の中でも優秀な人材を輩出している学校で、数学のメダリストが何人もいて、政治家、学者や横綱白鵬氏も卒業生でした。校内は夏季休暇に合せて改修中で、校長が不在のため、次席の教務担当マンライさんが案内してくれました。
昼食を昨日と同じレストランでいただいた後は、ノミンデパートへ行き、お土産を買いました。お土産品の専用階ではUSドルで買い物をした後、デパート内の両替所で「トゥグルク」に両替して食料品売場でウォッカ、チョコレート、岩塩などを買いました。続いて車が渋滞のため歩いてメルクール市場に移動して、日本では高級品で有名なキャビア、イクラが手の届きやすい価格で販売されていて、これを研修生は多く買いました。
午後6時からは、3階建てのオペラホール風の建築物で、モンゴルの伝統的な歌や踊り、馬頭琴や管楽器などを使ったオーケストラ演奏など、1時間半ほど民族芸能観賞を楽しみました。
午後8時からは、スフバートル区主催の送別夕食会に出席しました。休暇中のバダルサン区長さんやインフラ担当課長で、昨年の秋に引率団長としてモンゴルから来日したバットムさんなどが出席してくださいました。区長は日本に留学経験があり、日本語も堪能でとても気さくな方です。夕食のメインは牛肉ステーキで、研修生たちはお腹一杯お肉やモンゴル料理をいただきました。区長さんは病気で帰国した研修生をとても心配してくださり、何度も状況を聞かれ、事務局に確認し、無事佐久に到着し病院で検査をしていることを伝えました。
夕食会の最後に、区長さんから研修生一人ひとりにモンゴルの印象を聞かれ、研修生たちはモンゴルのすばらしいところを区長さんに伝えていました。モンゴル最後の夜を惜しみつつ、午後9時30分に夕食会を終え、ホテルに戻りました。
明日の朝は出発時間が早いので、今日は研修生たちもホテルに宿泊します。家族や友達のお土産や荷物をトランクに整理して、床につきました。

研修8日目:8月5日(水曜) 天気 晴れ

研修最終日、今日はいよいよ日本へ帰国する日となりました。午前6時にホテルを出発。朝食はバスの中で食べ、外はまだ薄暗い中、バスはチンギスハン空港へ向かいます。7時に空港に到着し、航空会社にスーツケースを預けたら、出国手続きまでしばらく空港内で休憩します。
出国手続きの後、厳しい持ち物検査と搭乗手続き、8時30分ミアットモンゴル航空OM501便に乗り込み、予定どおり8時55分に飛行機はチンギスハン空港を離陸しました。
飛行機に乗ってしばらくすると機内食のサービスがありますが、研修生たちは8日間の疲れからぐっすり寝ている人もいました。到着直前に霞ヶ浦や鹿島臨海コンビナートがとても良く見えました。
約5時間のフライトで成田空港に到着し、機内アナウンスでは東京の気温は約34度、モンゴルは標高が高く、湿気も少なくて涼しく、汗をかくこともなかったため、よけいに暑さを感じそうでした。
午後1時30分成田空港に到着し、酒類をお土産に買った子ども達には税がかかるため、申告書に基づき納税し入国しました。
成田空港駅から京成スカイライナーで京成上野駅へ行き、上野駅で新幹線はくたかに乗り換え佐久平駅へと向かいます。
佐久平駅には予定どおり午後6時23分に到着し、駅の改札を出ると、大勢の皆さんが到着を待っていてくれました。
楜澤教育長、佐藤ふるさと創生人材育成事業実行委員長、保護者の皆さんをはじめ大勢の方が見守る中、帰着式を開催していただき、モンゴル国では、異なる歴史や文化、生活習慣などを体験したこと、たくさんの方に支えられて研修が終了し、全員無事に帰国することができたことを報告しました。
病気のため1日早く帰国した研修生も元気に迎えてくれ、安心しました。
今回の研修に参加して、子どもたちは一回りも二回りもたくましくなりました。そして、保護者の皆さんも、8日ぶりの我が子との再会にうれしそうな表情を見せてくれました。

あとがき

今回の研修にあたり、6月1日から毎週1回の事前研修を行いました。第5回目の事前研修では、昨年の研修生がスライドを使って研修内容を紹介してくれましたが、研修生と引率者にとっては、見たことも聞いたこともないことばかりで、大丈夫だろうかと不安になったことを覚えています。
研修生たちも、最初のうちはなかなか打ち解けることができず、とりあえず、モンゴル語だとか発表する歌や踊りを無理やりやらされているという状態だったと思います。引率者には、壮行会までに歌や踊りを覚えてもらわなければいけないという焦りがありましたが、何度か事前研修を行ううちに、そんな不安も徐々に薄れ、本研修に臨むことができました。
本研修の日程は全8日間ですが、1日目と5、6日目がスフバートル市内でホームステイ、2、3日目が遊牧民のゲルでホームステイ、また、バスによる移動時間が長いことなど、中学生には日程的にも精神的にも、そして体力的にも厳しいところがありました。疲れから蕁麻疹や湿疹が出たり、体調がすぐれずに苦労した研修生もいましたが、病気の疑いで1人1日早く帰国しなければならなかった研修生はいたものの、幸い大きな病気やけがなどもなく全員が無事に帰国できたことは、引率者にとって何よりの成果でした。
また、昨年は天候に恵まれたようですが、今年は天候に恵まれず、降雨や急激な気温低下などの気象条件の中を、研修内容をこなした一人ひとりを称賛してあげたい気持ちになるとともに楽しい研修にしてくれた子ども達に感謝しています。
今回の研修にあたり、はじめのころは不安が先に立ち、楽しさは見込めなかったのが、実際にモンゴルへ行ってこうして報告書を作成していると、機会があれば、いや、機会を作ってもう一度モンゴルへ行ってみたいと思っています。
最後になりますが、この研修に参加させていただき、無事に終えることができましたのも、所管課の生涯学習課の皆さんをはじめ、多くの関係の皆様のご支援のおかげと、あらためて感謝申し上げ研修報告といたします。

13世紀のモンゴル村での集合写真

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