SAKUフラワーインフォメーション【5月】~おうちに花を飾りましょう~
更新日:2020年6月18日
フラワーインフォメーション、5月号更新です!
佐久市の花きの出荷まではまだまだですが、暖かくなってきて外ではたくさんの花を見ることができますね。
こんな時ですが、おうちにお花を飾って、少し心を癒してみませんか?一輪飾るだけでも雰囲気が違いますよ。
私は飾りすぎて水替えに追われています…。
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佐久市内では多くの花きが生産されています。キクやカーネーションやトルコギキョウなど、お店でよく見かけるものが多く、みなさんにもなじみがあるのではないでしょうか。お店に並んでいる期間も長く、色や種類も多いこれらの花きですが…
切り花をお店で購入することはあっても、畑で育っている姿を見ることってあまりないと思いませんか?
ということで!農家さんの畑にお邪魔して実際に栽培している様子を取材したいと思います!
4月から掲載を開始しますので、植え付けから…とはいかないのですが、月に一度のペースで一年間更新していく予定です。
ぜひご覧いただき、佐久市産の花きについて知っていただけたら幸いです。
トルコギキョウ
トルコギキョウは初夏から秋にかけて咲くフリルの美しい、多彩な花色のある花きです。華やかな雰囲気から人気が高く、長野県は全国一の産地です。
名前から「トルコのキキョウ科の花」と思いがちですが、実は原産国は「北アメリカ」で「リンドウ科」なのです。名前のイメージと全く違いますね。トルコの名がついたのには諸説あるようです。
日本に導入された当初は、紫色の一重の原種だったそうです。品種改良を重ねたことで、今のように色とりどりで八重咲きのものができました。
「ユーストマ(学名:Eustoma grandiflorum)」や「リシアンサス」とも呼ばれています。通っぽいですね。
芽かきの時期です
5月14日にトルコギキョウ農家さんのハウスへ伺いました。
夜間は10度を下回ることもあるので、こちらではまだシートをかけているそうです。
伺ったときには暑くなっていたので、まくっています。
おおお!大きくなっている!先月はまだ葉が4枚から6枚でしたが、草丈が15センチほどになってきました!
今は芽かきの作業をしているそうです。
下から15センチほどまで付く芽はすべて摘み取ってしまうそうです。
中心部分が十分育つようにということなので、わき芽は小さいうちにとってしまいます。
葉がたくさんついているのがわき芽。この部分を芽かきしていきます。
放っておくとホウキのようにたくさん芽が出てしまうそうです。
そのほかにもお水の管理、温度管理とやることは盛りだくさんです。
だんだんトルコギキョウの様子が見えてきました!
カーネーション
「母の日」といえば「カーネーション」というくらい、私たちにはなじみの深いカーネーション。
長野県は全国シェアナンバー1です!
1本に一輪咲く「スタンダード」と、1本に複数花が咲く「スプレー」があります。スタンダードは花が大きく存在感があり、スプレーになると少し小ぶりになりますが、複数咲いていて華やかです。
花持ちがよく、比較的長く楽しむことができるので、おうちでも手軽に飾れるお花です。
芽がたくさんついて、つぼみも出てきました
5月13日にカーネーション農家さんのハウスに伺いました。
先月よりも苗がとっても大きくなっています!
芽かきの作業をしていました。成長してくるとわき芽がたくさん出てくるので、必要ないものはとってしまいます。
こちらはスプレーカーネーションなのですが、出荷時にはつぼみが5つ以上必要とのことで、様子を見ながら芽を摘んでいました。
また次の出荷のための芽も下のほうに残します。うっかりとってしまいそうです…。
つぼみが大きくなっているものもありました。
先端についている一番大きいつぼみはなんと、摘んでしまうのです!このことを「摘蕾(てきらい)」といいます。
各枝の開花をそろえるために一番成長している部分は除くのだそうです。もったいない気がしちゃいますね。
ちなみにスタンダードカーネーションは反対に一番大きいものを残し、あとは摘んでしまいます。
芽かきに摘蕾、そして消毒と大忙しのようでした。
キク
キクは「伝統的な日本の花」という印象がありますが、実は原産は中国です。美しい見た目から高貴な人々に愛されてきたキクも江戸時代ごろから庶民にも普及し、品種改良が進められました。
日本で作られた品種を「和菊」、ヨーロッパで作られた品種を「洋菊」と呼んでいます。
仏花のイメージの強いキクですが、多様な洋菊の登場により様々な場面で利用されるようになりました!
また1本の菊から多数の花を咲かせる高い技術を必要とする「多輪咲」というものもあり、アートとして注目されています。
植え付け作業が続いています
5月12日にキク農家さんの畑にお伺いしました。
先日伺ったときに植えた菊の苗です。
あれ?そんなに大きさ変わってない?むしろ小さくなってる?
いえいえ、そうではないんです。実は摘芯を行って、今はわき芽が伸びているところなのです!
中心の芽を摘み取るとわきから新しい芽が生えてきます。その芽を大きく育てて花にします。
成長していた部分を摘み取ってしまっていたので、先月よりも小さく見えたんですね!
こちらは何やら四角の網目状のものがかけられています。
これはキクが成長して背が高くなると風などで倒れてしまうのを防ぐためのネットです。
成長に合わせて上にずらしていくそうです。
だいぶ大きくなりましたね!
前回もご紹介しましたが、30センチほどになるのは根が張るのに時間が必要だったりと時間がかかりますが、30センチを超えると早く成長するそうです。
大きさに違いが出てきました!
おまけ
トルコギキョウ、カーネーション、キクの農家さんにお話を伺いましたが、それ以外の花きについてもお話を伺うことができたものを紹介します!
ユーカリ
最近切り花としても人気を博している「ユーカリ」。枝葉に香りがあり、リラックス効果や虫よけ効果があると言われています。
みなさん、ユーカリといえば「コアラ」を思い浮かべませんか?実はユーカリの種類は800種類と多様で、実際にコアラが食べるのはそのうちの数種類だけだそう。
5月13日にお伺いしたカーネーション農家さんのハウスで栽培されていたユーカリの続報です。
とっても小さかった芽が大きくなってきました!こちらは秋には出荷になるとのこと…本当に?
成長は結構遅れているようです。秋に出荷できるほど大きくなるのかちょっとドキドキで楽しみです。
ひまわり
ひまわりと言えば、言わずと知れた夏の花です。太陽に向かって咲く黄色い姿は元気をもらえますね!
栽培はなんと、紀元前1500年からだそう!古くから親しまれた花なんですね。
5月13日に伺ったカーネーション農家さんのハウスで栽培されていたひまわりの続報です!
いよいよひまわりは出荷になりました!と言っても、出荷の状態は、花が咲いているのではなく、まだつぼみの状態です。
出荷まで冷蔵庫で保存されています。
こちらは地元の直売所へ出荷予定のヒマワリです。
直売所などでは少し咲いている状態での出荷となります。黄色がきれいですね!
クジャクソウ
クジャクソウって聞いたことはあるけど、どんな花だっけ?(失礼しました)
長い茎からたくさん枝分かれしてたくさんの花を咲かせるところがクジャクの尾羽を連想させるので、この名前が付きました。
別名孔雀アスター。…アスター?聞き慣れませんが、「エゾギク」のことで、アスターはギリシャ語で「星」を意味するそうです。確かに花が星みたい!
小さくてたくさん咲くことから花束などの添え花として力を発揮します。
5月14日に伺ったトルコギキョウ農家さんでクジャクソウも栽培されていました。
この状態で初めて見ました…。こんな感じなんですね。
今はもじゃもじゃらしく、株分けしないと…とのことでした。
どんな風になるのでしょう…。
販売情報(5月18日)
まだまだ佐久市産の「アルストロメリア」出荷されています!
1本からたくさんの花が咲くとても華やかな花きです。色も豊富でエキゾチックな模様もあるため、少ない本数でもとても見映えがします!
長持ちもしますので、お部屋に飾ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに私のおうちでは2週間以上きれいに咲いております!
販売店名 | 住所 | 電話番号 | 店舗写真 |
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JAファーム さわやかグリーンセンター | 佐久市猿久保27-1 | 0267-66-3300 |
