五郎兵衛記念館トピックス(平成29年度)

■佐久市合併記念企画展「日本の美を守り伝えた先人展」開催


展示物
展示物2
生け花

■はじめに


 佐久市五郎兵衛記念館では今年度の合併記念企画展として、華道の世界で「いけばなの根源」に例えられる池坊華道に生きた先人たちの特集展を開催しています。
 お花というと前時代は女性の教養の一つとしてしか考えられていませんでした。が、その目指すところは、花を生けることで「悟り」を得ること。その実践としての立花、挿花という生ける技術を通じ、共栄共存の世界を築くことです。江戸時代のそうした世界を築いていた佐久の先人の古記録、古文書の特別展示を来春まで開催しています。
 また、本企画展の開催にあたり池坊東信支部会員の方々から立花のご奉仕、華道家元・池坊総務所からの格別のご支援をいただくことできました。ここに御礼申し上げます。


■「用水堰役人」の大変さ


 五郎兵衛記念館は国内有数の村方文書を保管しています。中世の混乱で荒廃した佐久の大地を再建してきた先祖たちの記録として経済、土木をはじめ、文学など様々な分野で貴重な歴史史料が残されています。
 今回展示の古文書群は、江戸時代の五郎兵衛新田村で村の生死を預かる名主以上の重責といわれた、五郎兵衛用水の維持管理の最高責任者「堰役」を代々務めていた土屋芳彦家から寄託された、江戸時代後期に庶民の間で隆盛を誇った華道文化についての国内を代表するものです。
 華道と用水管理というと異質の感がありますが、五郎兵衛用水ならではの歴史がありました。それは用水が九つの村を流下しなければ五郎兵衛新田村にたどり着けないことです。集会と結社が自由にならなかった江戸f時代には、利水、土地利用という利害関係で相反する村々に用水を通すために、村々の指導者の協調を図ることは大変困難を極めたのです。


■祖先たちが伝えたかった事


 池坊華道の教えに聖徳太子の説いた「和の精神」があります。堰役・土屋彦左衛門は華道に精進し、信濃の国を代表する高弟となり、信州に多くの門人を持つようになります。江戸時代の「佐久市内」の指導者の多くが当時、彼の門弟となり月々例会を重ねた記録もみられます。
 
 佐久市も合併して13年が経ちましたが、新市建設の営みは終わりを見ません。今回展示で天領、岩村田藩、小諸藩、田野口藩、旗本領と領分を異にしてはいても、ともに手を携え郷土の発展に努めた先人の様子が忍ばれます。


■お問い合わせ

社会教育部 文化振興課
電話:0267-62-5535(文化振興・文化施設係)、0267-63-5321(文化財保護・文化財調査係)
ファックス:0267-64-6132(文化振興・文化施設係)、0267-63-5322(文化財保護・文化財調査係)


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