更新日:2023年2月2日
2月になりました。諸般の事情により、今回は1月に紹介した作品の公開期間を延長します。
紹介する作品は、西村貞雄《風―奏でる》です。
作者名:西村貞雄
生没年:1942-
制作年:1991
材質・技法:大理石
寸法(cm):305.0×126.0×113.0
本作品は1991年の「第3回長野県佐久大理石彫刻家シンポジウム」で制作されました。このシンポジウムは、南佐久郡を中心とする佐久地域の市町村によって、1989年から1993年までの5回に渡って開催され、参加した作家たちは南佐久郡南相木村栗生産の大理石を使い、7月から9月までの概ね45日間で作品を完成させました。
制作者の西村貞雄(1942-)は、沖縄県出身の彫刻家です。琉球大学文理学部美術工芸学科、東京藝術大学大学院美術研究科彫刻専攻で学び、1971年に二科展で特選を受賞します。1986年から1992年にかけては、首里城正殿復元(平成の復元)のための彫刻復元と下絵制作に携わりました。
西村は、シンポジウムの図録に以下のコメントを残しています。
「緑豊かな高原。この自然界には鳥やトンボ、バッタ……いく種類もの花の咲き乱れる中で、風の流れが生き物達に微笑みを与える。この作品は自然の中の音や風を、リズムにのった調和のある姿であらわすと共に、山々に美しく映える、白い大理石の形体を追及した。」
本作品は、駒場公園内でいつでも見ることができます。
開館時には館内のアトリウム越しに鑑賞することも可能です。雪の降った後などは、また違った印象に見えてきます。
毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時