「人口減少社会の中 佐久市の今後の取り組み等に関して・新佐久市誕生10周年記念事業に関して」 (平成26年4月25日放送)
更新日:2015年2月2日
- アナウンサー
平成26年度もスタートしました。今年度もこの番組内では、皆さんが気になる市内の話題を市長解説のもと、詳しくお伝えしたいと思います。
現在、佐久市内も百花繚乱、桜も咲いている良い季節を迎えました。 - 市長
とても春の喜びといいますか、今年は2月14日に大雪が降りましたし、寒く長い冬であったと思います。それだけに咲き誇る花を見ると、その喜びというものが大きくなることを感じます。 - アナウンサー
市長は、春といいますと、どのようにイメージされますか。 - 市長
入学式、あるいは新しい生活のスタートをイメージしています。その中には、場面、場面で花があったりすると思います。私はツイッターでも書きましたが、例えば、どこかの千本桜や全国からたくさんのお客さまがお出でになる桜の名所があるわけではないですけれども、佐久市民の皆さん、一人ひとりに、「私は佐久市のどこの桜が好き。」というものがあると思います。例えば、種畜牧場(現:家畜改良センター茨城牧場長野支場)とか、鼻顔稲荷神社であるとか、さくラさく小径であるとか、稲荷山公園があります。
今回、佐久医療センターが、3月1日に開院になりました。旧ツガミの時代から、素晴らしい桜のトンネルでありました。地域の皆さんからのご要望というか、懇願されたひとつに「佐久医療センターが来るのは歓迎したい。しかし、桜の木だけは残してください。」というご希望がありました。その事に関しては、病院側も、前向きに取り組んでいただきました。残したい桜が残ったという感じがいたします。その桜の花が咲き誇る今日だと思います。 - アナウンサー
今年度も、放送をご覧の方、お聴きの方、全ての皆さんにとって、素晴らしい1年となることを願っております。
新年度といいますと、新しい動きもスタートしてきます。人の流れ、物の流れ、お金の流れも多くなってきます。平成26年4月1日現在で、佐久市の人口が10万人を割ってしまいました。これは10万都市を掲げていく中で、市民としても、気になる話題ですが、市長としては、どのような見解をお持ちですか。 - 市長
4月1日に、佐久市の人口は99,996人ということで、4人、割ってしまいました。転出、転入が激しい春でございますので、一時的ではありますが、10万人を割ってしまいました。佐久市においては、人口は微増傾向といわれておりましたけれども、やはり世の流れにおいて、人口減少社会が始まったことを感じることができる瞬間だったと思います。今後、状況の変化や事を動かす人口減少社会というものを、いかに減らさないで、あるいは横ばいで、あわよくば右肩上がりで人口が増えるような施策が打てれば良いなと思います。 - アナウンサー
今のコメントの中でも、人口減少社会は、世間一般として、国内全般で見ましても、人口減少には向かっていくと思います。その中で佐久市が取っていく施策、あるいは佐久市の方向性は、人口増に向けてと言わなくても、人口維持に向けて、どのようなお考えがおありですか。 - 市長
いくつも同時並行的に、総合的にやっていくものと思いますので、1つだけというわけではありません。佐久市というところは東京にも近い、日照時間が長い、天災が少ない等々、産業立地には向いている場所だと思っています。そういう意味では、企業誘致という形の中でのリスク分散。佐久市には活断層がありませんので、津波が予測されている南海トラフを始めとした地域、あるいは地震といったものが予測されている地域から、佐久市に企業や工場を移してもらう時には、今まであった補助に対して、リスクがある所から移動していただければもっとやりますよというリスク分散型の産業立地応援プランというものを作っています。
子育て支援としては、1小学校1児童館という方針を持っています。1小学校1児童館ということを、明確にうたっている市町村は、恐らく県内にはないと思います。これは、私が方向付けをしたということではなくて、前の三浦市長の時代に、その方向を定めて、私も継承させていただいているというものであります。あるいは、保育園の3時間の延長保育無料化ということがあります。これも行っているのは、佐久市と長野市のみということでございます。児童館にしてみても、保育園の延長保育にしてみても、あるいは病後児保育など、いろいろな手立てを打っているわけでありますけれども、お父さんも、お母さんも働きやすい環境作りをしていきましょうということであります。
今年度から拡充しましたけれども、コウノトリ支援事業という形で、不妊症の方々へのサポートをしてまいります。妊娠に至らない不妊症、出産に至らない、お腹の中で赤ちゃんが亡くなってしまう、出産の時に命を落としてしまうようなことを繰り返す不育症の方々への支援も、8万円から30万円に拡大していく。国においては、43歳までと年齢制限をしていますが、佐久市においては、データを見ると、10組の希望があって5組のご夫妻が新しい命を授かっていますので、50%の達成率ということです。43歳以上の方も成果があると判断して、年齢制限をかけていません。
働く場所作りや働きやすい、子育てしやすい環境というものを作っていくことも必要なことだと思っております。 - アナウンサー
お伝えしているように、今年度、4月1日現在、佐久市の人口は10万人を4人割ってしまいました。これは一時的なものにしても、今後の人口減少が叫ばれる世の中で、いかに人口減に歯止めをかけていくか、これは重要なことだと思います。その中でも、佐久市としては、雇用の創出、子育て支援、様々な施策を総合的に絡め合い、何とか人口減を止め、市民の皆さんが暮らしやすいまちづくりを目指していくということです。
今年、佐久市においては、新市誕生から10年を迎えるわけですが、節目の1年となりそうですね。 - 市長
平成17年4月1日に合併をいたしました。4市町村合併でございました。合併した頃を顧みますと、地域の一体感、1つのまちであることの情勢をしていきましょうということを、最近あまり聞かなくなりました。それぞれの地域が、佐久市という1つのまちに、心の中で、一体感を持っていただいていると思います。
10年目に入ったということですけれども、10月1日からの1年間を10周年事業を行っていく1年間と定めまして、来年の春には、式典を行いたいと思っております。10周年にちなんだイベントのしつらえをしていきたいと思っているところです。 - アナウンサー
新佐久市誕生から10年となる今年の1年間は、佐久市においても非常に重要な1年となりそうです。改めて、市政運営にかける気持ちを教えてください。 - 市長
佐久市は合併という道を選びました。そのことにより、合併特例債という財源的には有利な支援を国から受けています。一方で、議員数は75名から28名になりました。合併時と比較すると、100名の職員が減っています。首長も市長1名、町長2名、村長1名から市長1名となった。人件費の抑制ということも、一方でやっております。
先ほども、前島さんが触れられた人口減少社会の推計からいくと、2040年には佐久市の人口は85,000人になる予測も出ております。
今やらなければならないこと、10年後、15年後ではなかなか着手できない事業も、今、合併特例債を使って行える事業である。そしてやらなければいけないことを厳選して事業をやっていきたい。やるべきことをやっていかなくてはならない。厳しい時代を前に最後の準備段階に入ったことを、平成26年の時代認識として持っています。 - アナウンサー
市長解説のもと、市政の気になる話題をお伝えしてきました。皆さんにご紹介したように、今年1年間は佐久市においても変革の1年、新たな1年になりそうです。番組内では、市長解説のもと、最新の話題を詳しく、わかりやすくお伝えしたいと思います。
市長、今月もありがとうございました。 - 市長
ありがとうございました。
