このページの先頭です
このページの本文へ移動

「公共施設マネジメントについて」「地域公共交通大改革」その他(9月24日)

更新日:2022年4月22日

  • アナウンサー

 まずは新型コロナウイルス感染症の動向からお聞きします。長野県は比較的落ち着いた状況を見せつつありますが、まだまだ十分な注意、警戒が必要です。

  • 市長

 佐久地域において、新規感染者0人が続く日がありましたが、この感染状況が落ち着いてきたことについては、少し安堵しております。しかし一方で、シルバー連休での人の動きでどうなってくるか気がかりであります。また、病床利用率を東北中南で見ますと、東信は他の地域よりもかなり高い状況も続いています。第5波の収束について安堵している面もありますが、やはりワクチン接種が絶対ではないということも心に置いて対応していただきたいです。最近では2回目の接種をしていても感染してしまう、ブレイクスルー感染もありますので、どうかお気をつけいただきたいと思います。
 一方で、新規感染者のなかに高齢者が少なくなってきていることを見ますと、ワクチンの効果というものがあると確認できてきたのでないかと、実感しているところであります。重症化防止にも期待がされているところであります。正確に怖がることはよく言われていますし、皆さんと一緒に感染警戒を継続していきたいと申し上げたいと思います。

  • アナウンサー

 佐久市でも集団接種、あるいはそれぞれの病院での個別接種が大切になります。すでにワクチン接種を済まされた方もいると思いますが、そのなかで、佐久市では9月24日からイオンモール佐久平店にて、夜の接種という新しいワクチン接種も始まっています。

  • 市長

 ワクチン接種が、より若い方々に移行してきていますが、やはりお仕事がありますので、まずは9月24日、10月1日、10月8日の3日間で受付をさせていただいております。まだ接種されていない方、平日の夜ならば接種できるという方、熱が出てしまうかもしれないので金曜の夜の接種をお勧めしております。お問い合わせをいただき、できるだけ接種ををしていただきたいと思います。
 加えて申し上げますと、このままいくと10月末には佐久市では2回目の接種率が約82%まで達します。これは集団免疫を得ることができる数字になってきますので、徐々に日常の暮らしに近づいてくるのではないかと思いつつ、国では3回目の接種が検討されています。これはかなりの確率で2回目が終わったら3回目という形になると思います。2回目の接種を終えてから8ヶ月は間隔を置きたいという専門家の話もあります。皆さまへもまたご案内があると思いますので、ぜひとも3回目の接種もご検討いただきたいと思います。一方で、どうしても打てないという方もいらっしゃいます。それぞれのご事情がございますので、差別などないように十分にご配慮いただきたいと思っております。

  • アナウンサー

 ワクチン接種、そして自分でできるさまざまな感染予防対策、皆さまにご協力をいただきたいと思います。全国的に新型コロナの感染拡大抑止のために、さまざまなイベントが延期、あるいは自粛や中止などの動きがあるなか、佐久市でも大きな動きがありました。

  • 市長

 9月のシルバーウィークの始まりのところで、「長野アニエラフェスタ」というアニメソングのフェスが駒場公園での開催を予定されていました。参加者について、半分は県内の方なのですが3割が首都圏、2割が中京、関西ということでしたので、広範囲からおいでになる。いずれの地域も緊急事態宣言が発令されていましたので、開催について交渉を続けてまいりました。議会の皆さまにもご同意をいただいて、500万円の支援金を負担するなかにおいて、中止ということにしていただきました。本来であれば何千人という方が参加されるフェスですので、佐久市とすれば歓迎したいところなのですが、この新型コロナウイルスの蔓延期であるため、ご理解をいただいたということです。現在、クラウドファンディングをしていますので、ご関心がある方や応援していこうという思いを持っていただける方は、ぜひアニエラフェスタのクラウドファンディングについてご協力していただきたいと思います。

  • アナウンサー

 ここから大きく分けて2つの話題をご紹介していきます。
 まずは公共施設マネジメントについてです。公の建物や道路や橋などいわゆる公共的な施設は、これからの人口減少化の世の中において設備管理にもお金がかかっていきます。そういったなかでは佐久市も、予算を削減していきたい、効果的に使っていきたいという見直しを求めていくなかで、ここ最近新たな動きがありました。

  • 市長

 いま皆さんにご利用いただいている佐久市の施設について、40年間将来を見通した場合に、これらの建て替えをしていく、適切な修繕をしていくとなりますと3040億円というすさまじい金額になります。40年間で3000億円を超える金額が市民負担にのしかかってきます。これを1年間に換算しますと、更新費用の1年あたりの平均76億円あまりが、計算上出てまいります。大変大きな数字ですが、これと比較しまして、佐久市の財源における充当可能財源、これくらいの金額が建物の更新に充てられると考えられてい金額が、55億円です。そうしますと20億円の開きがあることになり、この開きをどう埋めていくかが大きな課題になります。
 1つ目は、施設の複合化、多機能化です。ひとつの施設で異なる複数のサービスが提供されることで、新たな価値が生まれ、サービスの向上が期待できます。かつての例を挙げると野沢会館がそれにあたります。野沢会館のなかで貸館のほかにスペースがあり、そこに色々な施設が入ってきました。別々に建てていたらもっとお金がかかるところに、ひとつのスペースで空いているところに別の施設を入れていくという例です。
 2つ目は統廃合です。近隣にある同種の公共サービスを統合することによって、土地や建物の有効活用を期待することができます。近い例で言いますと、合併時には望月には4小学校がありましたが、1つにしていくことになりました。そして臼田地域では、4小学校を1つにして令和5年スタートということになります。同じ性格のものをひとつにしていくことによって、毎年76億円かかる費用を55億円に圧縮していくということです。
 3つ目が新たな事業手法、民間活力の導入です。今まで佐久市が全てサービス提供していたのですが、それらを新たに民間事業者にやっていただこうというのが考えられる例ではないかと考えています。
 先ごろから行われておりますタウンミーティングですが、9月28日にはあいとぴあで行うので、ぜひ皆さまにも参加いただきたいと思います。また、10月12日までパブリックコメントも行っていますので、ぜひ皆さまにも声を寄せていただきたいと思います。
 佐久市の情報公開のルールとすれば、基本方針が決まった段階でできるだけ早く市民の皆さんにお知らせとすると考えています。例えば市民の皆さんからお叱りをいただく中には、市で発表するときはすでに決まっており、市民の発言があっても動かさないという指摘があります。これはある意味で関心が薄れてしまいます。発表されることは決まったことならば、市民が何を言っても変わらないという不満があると思います。今回お示ししたものは、今の佐久市としても考え方であります。できるだけ市民の皆さんとの合意形成を取っていきたいと考えていますので、寄せられた意見にはしっかり取り組んでいきたいと思っています。今の段階で寄せられている意見もありますので、そういう意見も大切に対応していきたいと思っております。
 今佐久市にある全ての施設を修繕して建て替えていくには、年間76億円が必要です。しかし財源として生み出せるのは55億円です。20億円を毎年圧縮していくためには、思い切って施設の管理を変えていかなくてはいけません。身を切る改革という言葉もありますが、そういうものに取り組んでいきたいと思っておりますので、ぜひご理解をいただきたいと考えております。

  • アナウンサー

 今回、議会のなかでも公共施設マネジメントに関する一般質問や今後の佐久市での学校給食の展開について質問がありました。やはりこれらは市民の皆さんの非常に関心事だと思います。普段自分たちが使っている、例えば施設建物などが今後どういう展開になっていくのか、これは市民生活において私も非常に強い関心がありますので、今後の進捗状況を番組内でも皆さんに詳しくお伝えしていきたいと思います。佐久市のホームページ等にも、これから詳しく情報が掲載されていきますので、ぜひアクセスいただきたいと思います。

  • 市長

 次に、地域公共交通大改革についてお話します。デマンド交通さくっと市内エリアとして、望月エリア、浅科エリア、臼田エリア、平賀エリア、東エリア、平根エリア、野沢エリア、中佐都エリアとあります。市街地エリアがありますが、市街地とは今の巡回バスが回っている内部ということになります。
 前提として、市内巡回バスがありますが、これについては廃止をしていくという方向です。これは大きく分けて議論が二つありますが、一つは、あまり人が乗っていないバスが市内をまわってていることは無駄遣いではないかという点です。
 一方で、例えば免許を返納された方々、あるいは高齢になられた方々、障害者の方々からすると、さらに便利にまわしてほしいという意見など様々あります。そこで、この巡回バスは廃止をしていくという思い切った改革を進めます。
 しかしながら、一方で今デマンドタクシーと言っていますが、タクシーという形式ではないものでデマンド交通と言っていきます。巡回バスをこの9月廃止して、10月1日から新しいデマンド交通を中心とした地域公共交通にしていきます。これが、私が公約で地域公共交通改革大学と銘打ったものであります。

  • アナウンサー

 今回の地域公共交通の見直しにより、非常に使いやすくなる地域公共交通になると思います。これからは日数が月曜日から金曜日、週5日動いていくという点があります。そして、1乗車200円と非常にわかりやすい運賃での乗車、さらには、コールセンターといいまして、専用の予約ダイヤルができます。そこで希望を言ってもらうと、全てこのコールセンターで配車などもしていただけるので、手続きが非常に楽になってくる点もあります。皆さんの住んでいるエリアから、次のエリアに行く場合、基本的に近くの停留所から乗っていただくということになります。1乗車200円、さらには中間地点が三つありますが、この乗り換え地点などを使うとプラス料金があります。この公共交通を充実させて、運転免許を返納された方やご高齢の方、妊娠されてる方、車の運転がしづらい方に対して優しい改革となるわけです。

  • 市長

 基本的に大きなポイントとすれば、1乗車200円でエリアをまたぐと200円かかります。例えば切原から佐久平駅に行こうとした場合、まず切原から佐久総合病院に行ってもらい、佐久総合病院が乗り換え場所になります。そして次の乗り換えで佐久平駅まで行きます。そうなりますと乗り換えが1回ありますので、切原から佐久病院まで200円、佐久病院から佐久平駅まで200円、合計400円で、切原から佐久平駅まで行けることになります。これに加えて、75歳以上の方、免許を返納された方、障害のある方、妊婦さんの方々は、今まで最寄りの停留所まで行ってもらっていましたが、家の前まで迎えに行きます。今回の地域公共交通改革は、本当に困っている人を救済していこうという考え方であるからです。
 次の例を申し上げます。例えば、春日から医療センターへ行くと考えますと、乗り換えは浅科の交流文化館になります。そこから医療センターまでが200円になりますので、春日から医療センターまでは1回の乗り換えで400円となります。今まで乗り換えが大変だったと思いますが、今回これを使っていただければ、何とか通いやすい状況が生まれると思います。
 加えて申し上げると、春日の方が佐久病院に行く場合どうするかというと、春日から浅科の交流文化館で乗り換えます。そこで乗り換えていただいて、医療センターまで行きます。医療センターから佐久病院まで200円ですので、600円で春日から佐久病院までいけるってことです。佐久病院と医療センターに限った話ですが、この間には無料のシャトルバスもありますので、400円でいけるという例もあります。
 本当に困っている方が、例えば買い物に行きたいけどもなかなか足がつかめない、あるいは病院に行かなきゃいけない。免許返納した方々や妊婦さん、障害者もそうです。そういう方々に対応していきます。
 これは会員制ですので、手続きが必要です。会員手続きは電話でしていただけますが、これまでに1000人を超える方に登録していただいています。10月1日からスタートになりますので、ぜひ登録をしていただきたいと思っております。コールセンターは、057-000-3910です。行きたい行き先を言っていただければ、乗り換えの場所とか、乗り換えのタクシーの予約などは全部 AI でやりますので、かなり便利なると思います。今回のこのシステムはトヨタさんの技術を用いてやっていくという形でございます。10月1日から地域公共交通改革をスタートさせますので、地域公共交通に心配があった方、会員登録をしてご利用いただきたいと思います。

  • アナウンサー

 なお放送をご覧の方で、実際に自分の家の近くにどんな停留所があるのか、どこに行けば地域公共交通さくっと使うことができるのか、こういった情報は先に発行されましたサクライフ8月号の別冊を保管されてる方は、そちらをご覧ください。手元にないという方は、佐久市役所に問い合わせいただければ、ご自宅近くの停留所などが一覧になった冊子もありますので、ぜひご確認いただきたいと思います。
 最後に、市民の皆さんへのメッセージをお願いいたします。

  • 市長

 地域公共交通大改革を行うわけでありますが、これは私自身で本当に困っている佐久市民の方を支えていこうとする方法として、関係の皆さんと議論をしてまいりました。支えていくためには、どうしても財源が必要です。そういったために地域公共施設について、少し整理をしていかなければいけません。似通った施設については、統合していくということもあり得ます。そういったものについて、お金をかける場所と、節約をしていく場所を、時代に対応していくことが大変重要なことだと思います。地域公共施設のマネジメントと地域公共交通は、ある意味で言うと表裏一体のものであります。ぜひご理解をいただいて、ご意見を今後いただきたいと思っております。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

お問い合わせはこちらから

本文ここまで

サブナビゲーションここから
ページの先頭へ