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「中部横断自動車道について」「議会会派からの提言」「公共施設マネジメント」その他(11月1日)

更新日:2022年4月22日

  • アナウンサー

 11月を迎えまして今年も残すところあと2ヶ月を切ってきました。2021年、市長にとってここまでの市政運営どのように分析されていますか。

  • 市長

 やはり2021年というのは特別な年だったと思います。先にとりましては市長選、佐久市議会議員選挙がありました。結果的に無投票という形になりましが、こういったことがあったということ、そして世界的にも、また全国的にも新型コロナウイルスによって生活様式が本当に一変した状況、あるいは行動を抑制していただくということもずっと続いています。経済への影響等を考えた中においては、大変特別な年だったと思いますし、これから時代認識を持つ中においては、ビフォーコロナ、アフターコロナっていう時代のわかれ道、分岐点になった年だったと思います。

  • アナウンサー

 そんなコロナの状況ですけれども、ここ最近佐久地域を見ていますと、比較的落ち着いてきている状況かなとも見えますが、現在の佐久市の状況に対してはどういった見解を持っていますか。

  • 市長

 1ヶ月以上、感染警戒レベルが1という状況が続いてきました。そういう意味では、安定した状況と申し上げてもいいだろうと思います。そして専門家の皆様のお話をお伺いすると、確かにワクチン効果というのはあるだろうということです。しかし、ワクチン効果だけでは少し説明が追いつかない部分があるということが言われています。蔓延をしていくときも、あるいは罹患をするときも、あるいは収束するときも、なかなか予測ができない理解ができない、未知の存在であるということも改めて感じられるのではないかと思っています。

  • アナウンサー

 これからまた冬場を迎えて、寒くなってきて、そして部屋も締め切った状況なども出てくると、第6波その先も懸念されるわけですが、もうしばらくお市民の皆さんには改めてまずは自分がかからない、そして人にうつさないというですね、新しい生活様式を徹底してもらいたいです。

  • 市長

 来年の3回目のワクチン接種ということ、これは12月に医療従事者からスタートしていきますけれども、7月ぐらいまでに完了すると言われています。希望する方が全て打てる状況が来年の7月と言われています。もう一つは経口薬。飲み薬として、治療薬としてのものが出てくる。日常を取り戻すために大切な二つの事柄が進んでいくことによって、日常に戻っていけるような道が開けてくるのではないかと、光が見えるまであともう一歩ということろではないでしょうか。

  • アナウンサー

 国の動向などを見ながら、佐久市内でも迅速な対応をとっていくということです。
 まず最初の話題として、平賀、瀬戸、北耕地、西耕地エリアの皆さんには関連が深い話題になります。佐久総合運動公園なる陸上競技場ですとか野球場がある大きな公園がありますけども、ここに山があって、そこの土を使って佐久市内では様々な開発を進めてきた過程があります。五箇山、宮田地域の開発推進協議会があったわけですが、ここ数日来のうちにあったと聞いております。

  • 市長

 五箇山宮田地域の開発規制開発推進協議会という会議体が解散をしたということなんです。陸上競技場があり、サブトラックがあり、そして野球場があります。その周囲にはクロスカントリーコースがあります。最初にできた場所は、マレットゴルフ場ということであります。佐久市総合運動公園ということで整備されていますけれども、整備の経過をたどって、どういうことがあったかというと、これは高速道路と深い関係があります。佐久小諸 JCT から八千穂高原インターチェンジまでのこちらは、無料の高速道路です。普通は有料のところ、なぜここは無料かというと、かつて石原伸晃国土交通大臣、そして猪瀬直樹さんが入られて、道路公団改革、道路公団を民営化していくという議論がありました。そして赤字がかさんでいくことに関しては、大変大きな課題がありました。それを民営化していくためには、採算のとれる道路は民間に引き受けましょう。そして赤字で必要性が薄い、乏しい道路に関しては建設を中止しましょうということになりました。しかしながらこの中部横断自動車道は、新直轄方式ということで行いました。新直轄方式とは、料金を取らない。普通は高速道路というのは、借金をして道路を作って、そして料金をいただいて、その返済に充てていくという形ですが、そのスキームがなかなか当てはまらないが大切な道路、この部類に入ったのです。4分の3は国が、4分の1は長野県が負担するということで建設されました。無料の高速道路ですから、市民にとってはとても使いやすい道路となりました。しかし、これには25%のコストダウンを求められました。そのことによって土で盛っている高速道路になっています。土で持った高速道路というのもよく皆さんご覧になるかもしれませんが、ピアで橋げたのようにして高速道路の経を平らにしていくという方法もあります。しかし八千穂高原までのところは、非常に土盛りが多いです。この土を平賀、瀬戸の五箇山から持っていったっていうことです。つまりは25%のコストダウンということが迫られたことによって無料の高速道路があった、そして土は瀬戸、平賀のあった五箇山から持っていったということです。事業を円滑に推進していく、土を取る、そしてまた運動公園をつくる、周辺の整備を整えるということが、この五箇山宮田地域開発推進協議会っていうところでした。大変に長い間ご苦労いただきましたが、このほど解散になったということです。

  • アナウンサー

 我々が普段使っている高速道路の中でも、中部横断道の無料区間などに関しては地域の皆さんのいろんな思い、色々な協力があって、今に至るという経過などもお伝えしてまいりました。この協議会の歴史を紐解いてみますと、設立が平成11年ですから、20年以上にわたって、区長さんを中心に区民の皆さん、市民の皆さんの思いをまとめて、そして佐久市の発展のために非常に貢献いただいたということで、関係皆様方に本当敬意を表したいと思います。

  • 市長

 例えば高速道路がそれまでの計画であれば、こんなにも土は必要なかった、それであれば、五箇山を崩す必要もなかったとも言えます。確かに土を取ることによって運動公園が前に進んだという面もありますが、やはり五箇山の地権者の皆さんには、畑をしっかり耕したかったという方もいらっしゃるでしょうし、あるいはまた、自然をそのままにおきたかったという方もいらっしゃると思うのです。そういう皆様、地元の方々のご理解をいただいてできてきた、それが一つの区切りを迎えたということは大変に大きなことでもあります。このことが支え合う社会の一面にもなるし、そのことを平賀、瀬戸の皆さんだけではなくて、多くの市民の皆さんに知っていただきたいと思って今回、一つ話題として取り上げさせていただきました。

  • アナウンサー

 中部横断ですけれども、全線開通を望んでいる中で、今、実際には八千穂高原インターまでが開通しており、その先は現在基本計画ということで、1日も早い棚上げを期待したいと思っています。佐久臼田インターチェンジ、普段使ってる方もいらっしゃると思いますけども、この高速道路繋がりで佐久臼田インターチェンジ周辺に新たな工業団地が誕生しています。この工業団地が、もう既に全ての区画で売却が決まったということです。

  • 市長

 やはり高速道路を利用したまち作りは、大変大切なことです。佐久平は新幹線があります。そして信越自動車道と中部横断で佐久平スマートインターがあります。佐久市インター、佐久北インター、佐久中佐都インター、佐久南インター、佐久臼田インターの6個あるわけです。県内を見渡しても、一つの自治体で6インターチェンジがあるところはありません。あっても二つです。そういう意味では、遥かに高速交通網に恵まれた地域と言えます。せっかくお金をかけて投資したのですから、地域の皆さんの暮らしや経済に生かしていかなければいけません。そうして、臼田インターの出入り口に工業団地を作ることになりました。結果として、竣工時には4社、5区画が販売できたということでございまして、大変ありがたいことだと思っています。

  • アナウンサー

 佐久臼田インターの工業団地は5区画で、およそ8万平米の広さ、4つの企業が進出が決まっております。日精エー・エス・ビー機械、そしてマンフィス香料、前田製作所、そして地域枠からは臼田の嶋屋種苗、この4つの企業が実際に用地を買ってこれから様々な展開をしていくということですけども、10月29日の臨時会でも正式に可決されまして、佐久地域さらなる発展というのが期待できます。

  • 市長

 こういう大きな契約はですね、議会の同意が必要になります。私どもも契約はしますが、これは仮契約ということになりまして、議会の皆様の過半数の賛成によって、本契約になるということでございます。そういう中では、今回の会社4社が新たな展開を迎えるということは、佐久にとっても大きなことですし、118人の新たな雇用創出ができるということですので、大変大きな意味があると思っています。

  • アナウンサー

 このように企業が来れば人や、あるいはモノの流れも出てきます。地域経済の活性化という観点から見ても、大きな効果が期待できると思います。
 ここからは、議会関連の話題をお伝えしていきますが、佐久市内にも議会がありまして、その中で似たような考え、そして政策を持っている皆さんが会派というものを作ります。今、佐久市議会には7つの会派があるわけですけども、その中でも最大会派であります令和政策研究会。現在は神津正元議長が代表を務めておりますけども、この令和政策研究会からの提言などもあったということです。市長においても、今後の市政運営していく中で重要視されているということですが、この議会会派からの政策提言についてどのようにご覧になっていますか。

  • 市長

 様々な場面であります。例えばコロナ関連でも経済対策へのご要望をいただいたり、あるいは女性の皆さんだけで議員連盟をお作りですので、そういった皆さんからご要望をいただいたり、また日本酒関連の議員連盟もある、議会の中の会議体ですけれども、そういった皆さんから提言をいただくことがあります。そして会派というのは政策集団ということになっていますので、佐久市においてどういう政策が必要なのかということをご提言をいただきます。令和政策研究会の皆さんは一番大きい会派ですけれども、6名の皆さんがおいでくださって、要望書をいただきました。要望の内容について、議会の皆さんとしてチェック機能に加えて、提言が必要ですので、こういう制度を作るべきだ、あるいはまたこういう予算の作り方をすべきだ、こういう財政出動が必要だという話もされます。今回、令和政策研究会の皆様の要望の中で、政策集団としては極めて重要なことですが、とかく歳出に議論が寄ることが多いですが、自治体経営に参画されている議会の皆様ですので、そういう意味では歳入確保、税金だけではないですけども、歳入に関して関心を持つことや、歳出のカット、無駄遣いを減らすという議論がとても必要です。どこを減らしてどこを増やすか、ということが僕はセットだと思っています。あるいは入りをしっかり作り出して、そうして作るもの、買うものというものをセットしていく。とかく歳出については議論が集中しますが、歳入に関してあまりないです。しかしながら、令和政策研究会の皆様につきましては、今回のご要望の中にも歳入に関してのご提言や、あるいは道路の路線の中には、本当に必要かどうか、0億円を超える金額が費用としかかってしまうけれども、それは本当に効果があるかどうか、よく検討をして決めてくださいというご要望がありました。すごく重要なことでありまして、今後いくつもの会派の皆さんからご要望があると思いますが、その視点を持っていただけると、政策実現も近いのではないかと思います。

  • アナウンサー

 実際に我々が生活していく中で、公共的な財産、例えば建物であったり、道路であったり、様々な公の施設があると思いますが、当然、時が経てば劣化もしていきます。それに際して費用、そして予算をつけて維持をしていかなければいけないですが、将来の更新費用の推計とありまして、いわゆる公共施設マネジメントと言われていますが、今後佐久市が40年間、公共施設を更新していくために、どのぐらいのお金がかかりますかという数字です。40年間で今の施設を維持していくには、およそ3000億円とあります。

  • 市長

 維持したり、耐用年数が来たものは同じものを建て替えたりということをした場合は、40年間で3040億円かかります。それを1年間にならしてみますと、76億円必要っということです。しかし76億円を用意できるかというと、これからの佐久市の財政を推計してみますと、1年間55億円というラインが現実的に用意できるお金だろうと。とすると、20億円の歳出をカットしていくことが必要になります。令和政策研究会の皆さんが歳入、あるいは歳出カットに関心を持って要望いただいたということは大変ありがたいことですし、評価させていただきたい、ご相談できるパートナーだと思います。

  • アナウンサー

 繰り返し言葉が出たように、自治体経営という観点から見ていきますと、歳入の確保、入ってくるお金の確保、そして出ていくお金、歳出の削減、この2点は非常に大きなこれからも役割を占めてきます。そういった中で、各議会会派の皆さんからのより具体的な政策提言、今後も期待していきたいです。

  • 市長

 スクラップアンドビルドっていう言い方もしてもいいですけども、今回私どもが思い切ってスクラップアンドビルドしたのは、地域公共交通です。巡回バスをやめて、それをもって新たなものとして、デマンド交通を作ってきたという形であります。大きく物事を変えるときは、やはり不安に思う方もいらっしゃいますし、自分が使っていて便利だと思っていたものが変化するっていうことへの対応も、私達は考えなければいけません。ただ、どう考えても歳出だけを考えていたのでは、やはり現実政治、現実行政は動かないです。そういう意味では、ぜひ議会に期待するところでありますので、これからもご要望あると思いますけども、そういった視点が入っていただくと嬉しいと思います。

  • アナウンサー

 佐久市の今年度予算を見ていきますと、当初予算で525億を組みました。現在補正などを重ねて、600億を超える予算がついています。例えば、一つの企業で見た場合に、1年間で600億を動かすということは本当に大きなこの規模になってくるわけであります。我々市民としても、ある意味で市長は自治体の経営者というものになりますが、我々の税金をどのように効果的に有効的に使ってもらえるか、もちろん議会を含めて我々市民もこれからも注目して見ていきたいと思います。11月に入りますと、各地で徐々にイベントなども再開されてきております。各種復興記念のイベントですとか、あるいは年末に関しても様々な動きがあります。十分感染には注意して、市民の皆さんにもぜひそういった時間を楽しんでもらいたいです。
 あらためて、市民の皆さんに市長からのメッセージをお願いいたします。

  • 市長

 実りの秋を迎えまして、季節も変わり、様々な状況も変わってまいりますけれども、この令和3年を良い締めくくりができますように、体調にも十分ご留意をいただいて、晴れ晴れとした明るい気持ちで締めくくっていただきたいなと思います。段々に今年の最後に向けての準備になると思いますが、ぜひお身体を大切にしていただきたいと思います。

  • アナウンサー

 最後に、これからの市政で、ここに注目してもらいたい、重きを置きたいポイントをお願いします。

  • 市長

 来年の4月というところにターゲットを当てて、女性活躍ということで今準備を進めています。まだ仮称ですけれども、女性だけの市民大学を立ち上げたいと考えています。学ぶことによって、たくさんの女性の皆さんが活躍できるシーンを作っていきたいと思います。女性大学というところで1年間、講座を受けていただくことによって、様々な情報を得たり、あるいは技術や知識を得て、社会の中で大きく活躍していただきたい。学校法人ではなく市民大学ですが、準備を進めています。情報発信していきますので、心待ちにしていていただきたいなと思っています。

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企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
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