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JICA ボリビア 井出教子さんのpachamama通信 vol.1

更新日:2015年2月2日

佐久市のみなさんへ

はじめまして。青年海外協力隊員として、今年の6月末から南米ボリビアに派遣されている井出教子です。

青年海外協力隊は、JICA(独立行政法人国際協力機構)が毎年春と秋に募集するボランティアで、20才か39才までの若者(?)が毎年4期に分かれて発展途上国に派遣されています。募集される職種は様々で、看護師や理学療法士などの医療関係から理数科教師や体育教師などの教育関係、服飾デザインや自動車整備などなど多岐にわたっています。

私はその中の“環境教育”という職種で、ボリビア第三の都市コチャバンバ市にある教育機関に派遣されました。

私がこれから行っていく具体的な仕事の内容は次のふたつです。
 1 市内の小学校の先生たちと協力しながら環境問題を扱う授業の内容をより良いものにしていくこと
 2 ごみ問題が深刻だと言われるコチャバンバに住む人たちの環境への意識改善を測ること

協力隊員としての任期は二年間。課せられた任務の大きさに比べてそれを実行する時間は短いですが、自分にできることを精いっぱいやるしかないと思いながら毎日を過ごしています。
とはいえ職場に赴任してまだ一週間なので、ボランティアとしての仕事はこれからという段階で、今は前任のボランティアの方が作成した環境教育の教材を、辞書を片手に必死に読み込んでいるところです。

こちらに来て意外だったのは、環境問題に関する勉強会や講演などがかなり頻繁に開かれているということです。この一週間で私の働く役所の中だけで三回も、環境問題をテーマにした勉強会が開かれていました。(ちなみにそのうちの二回はなんと日本人の方の講演でした。まさかここで日本語の講演が聞けるとは…。)
主な参加者は学校の先生方で、メモをとったり、質問をしたりと熱心に聞き入る姿が印象的でした。

ボリビアは世界で最も生物多様性に富んだ国の一つであるといわれていますが、近年輸出のために木材が大量に伐採され、森林破壊や土地の浸食、生物の絶滅などがすすんでいます。そういった状況の中で一刻も早く環境問題を改善しなければならないという現場の先生方の真剣な思いが伝わってくるようでした。

ボリビアには「パチャママ(pachamama)」という言葉があります。これは「母なる大地」という意味で、先住民族であるケチュアの人々が信仰する大地の神様の名前でもあります。

私の配属先の同僚が説明してくれたところによると、その昔ケチュアの人々は太陽や水、大地や木々などすべてのものに生命が宿っていると考え、人間と自然は対等だと考えていたそうです。しかし、自然への恵みに感謝することを忘れず、また畏敬の念をもって自然に接することに重きを置く彼らの信仰は、15世紀以降のスペインによる植民地化とそれに伴う資本主義の浸透とともに軽んじられ、次第に過去のものとなっていきました。しかし環境問題の深刻さに人々が気付き始めた今、再び「自然は人間と対等の存在である」というケチュアの人々の考え方が見直されているのだそうです。

その話を聞きながら、亡くなった祖母がよく朝日を拝んでいた姿を思い出しました。自分のまわりのものすべてに命が宿っているというケチュアの人々の考え方は、日本人に通じるところがあるような気がします。

地球儀で見ると、ボリビアはちょうど日本の真裏に位置しており、距離的には最も遠い国の一つですが、人々の考え方には案外日本と共通するところがあるのかもしれません。これからの二年間、私自身も「pachamama」と人間がより良く共存していける方法をじっくり考えていきたいと思っています。

 平成23年7月29日 真冬のコチャバンバ市より
 青年海外協力隊 平成23年度一次隊 環境教育
 井出 教子

写真は、ボリビアのコトカという街を訪問した際に偶然遭遇したパレードで撮影したものです。

ボリビアのパレードでは一般的に、地方ごとに受け継がれている独自の音楽やダンスが披露されます。多様な人種、文化が共存するボリビアらしい風景だと思います。

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