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JICA ボリビア 井出教子さんのpachamama通信 vol.11

更新日:2015年2月2日

佐久市のみなさんへ No.11

佐久市の皆さん、遅ればせながら新年あけましておめでとうございます。

私のボリビアにおける任期も残すところあと5か月程となりました。後少しではありますが、ボリビアでの活動そしてボリビアの魅力について最後まで佐久市の皆さんにお伝えしていこうと思います。今年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、先日実家の母と久しぶりに電話をした際に、「節分に恵方巻きを作ったよ」という話をしたら、「え?ボリビアでも材料が手に入るの?」という返事が返ってきました。

私もこの国に来る前は、しばらく日本食とはお別れだわ…という覚悟だったのでとても意外なことでしたが、実はボリビアでは結構簡単に日本食材が手に入ります。例えば近くの小さなスーパーに行けばお醤油が買えるし、大きなスーパーには海苔やだしの素、蕎麦の乾麺などが置いてあります。更にコチャバンバの健康食品店には豆腐が置いてあるし、お味噌や日本米もラパスやサンタクルスに行けば手に入るのです。

まさか家から5分の距離のところで豆腐が売られているなんて思いもしなかった私は(しかもこのお豆腐、手作りで、しっかり大豆の味がしてとても美味しいのです!)、「日本食はボリビアにまで広まっているのか…」とここに来た当時はびっくりしましたが、後になって、このように日本食材が簡単に手に入るのには理由があるということに気が付きました。それはボリビアにある日本人移住地の存在です。

ボリビアには、戦前、戦後にかけて日本から移民した人々とその子孫がベニ県、サンタクルス県、ラパス県を中心に住んでおり、特にサンタクルス県のサンフアン・デ・ヤパカニとコロニア・オキナワは代表的な日本人移住地として知られています。この日系人移住地のおかげで、日本食材がボリビア社会においても流通しているのです。ボリビアの日本人移住地について、詳しくは日本ボリビア協会のホームページに記載があるのでぜひご覧ください。(http://nipponbolivia.org/datos/datos_5)

その存在を知ってからずっと訪れてみたいと思っていた日系人移住地。縁あって、このお正月サンフアン・デ・ヤパカニに住む移住者の方のお宅にお邪魔させていただくことができました。

サンフアン日本人移住地の入口
サンフアン日本人移住地の入口

サンフアンは第二次世界大戦後にボリビアに渡った日本人が開拓した土地。当時まだ10代でここに渡ったという女性が、「ここに来たときは、ただただジャングルが広がっていただけの土地だったのよ。」と教えてくださいましたが、稲作、養鶏、畜産など広大な土地を利用して大規模に農業を営む現在のサンフアンに当時の面影を見つけることはできません。しかし熱帯に位置するサンフアンの酷暑の中で、ジャングルを切り開き開拓する作業の過酷さは想像を絶するものがあったのではないかと思います。

「みんな暑いからといって作業の後は裸になって寝ていたの。それで体力を奪われて病気になったり亡くなったりした人も多かったと聞きますよ。」とその女性はおっしゃっていました。

お世話になった移住者の方のおうちで、実際に養鶏や稲作の様子を見せていただくことができました。

これが水田の写真です。ここサンフアンでは、サンフアン米という日本米に近い種類のお米が作られていて、そのおかげでボリビアにいながら私たちは日本米に近い味のお米を食べることができます。また、もち米も作られているそうです。この日はちょうど稲刈り、と聞いていたので私は日本の田舎の様な一家総出での稲刈りを想像していたのですが、稲刈りから脱穀まで全ての工程を大型機械で行うという近代的な稲刈りだったので驚きました。

こちらは養鶏の様子。サンフアンの養鶏はボリビアの中でもかなりのシェアを占めるそうで、良質な栄養分を含む卵として各地に出荷されているのだそうです。

一面に広がる水田を見ながら、ジャングルだった場所を切り開いてここまでの農地にした当時の人たちは本当にすごいと、頭が下がる思いでした。私にとったら、一本の木を切り倒すのも大変な作業です。

私はふと、現在勤めている教育事務所の上司が以前言っていた言葉を思い出しました。

「ボリビアにも日本人がたくさん住んでいるのを君は知っているか?オキナワやサンフアンに住む日本人移住者や移住者の子孫は、たくさんの良質な農産物を作って、ボリビア人にたくさんの良い物を与えてくれている。日本人は働き者だし、優れた技術を持っている。そして彼らはそれをボリビアの人のために使ってくれる。だから私たちは日本人にとても感謝しているんだ。」

日本文化や日本人に対して好意的なイメージを持ってくれている人が多いボリビア。そのイメージは決して偶然によって築き上げられたものではなく、サンフアンやオキナワといった移住地での先人たちの努力や苦労があったからこそのものだったのかもしれない。そんなことを考えさせられたサンフアンへの訪問でした。

2月11日 カルナバルのコチャバンバより

青年海外協力隊 平成23年度一次隊 環境教育

井出 教子

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