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JICA ボリビア 井出教子さんのpachamama通信 vol.2

更新日:2015年2月2日

佐久市のみなさんへNo.2

9月に入りコチャバンバは春を迎えています。今回は、私の住むコチャバンバの街について、佐久市のみなさんに少しだけ紹介したいと思います。

“El mejor clima del mundo.”(世界で最も過ごしやすい)とも言われるコチャバンバの気候は、年間の平均気温が20度前後と温暖ですが、それでも6月から8月にかけての冬季には朝夕の冷え込みが厳しくなり、0度近くまで気温が下がる日もあります。しかし最近はその冷え込みもすっかり緩まり、私が現在お世話になっているホームステイ先の庭先ではシクラメン、ゼラニウム、パンジー、アジサイ、グラジオラスなどの植物が一斉に花を咲かせ始めました。

コチャバンバはボリビアの事実上の首都ラ・パスの南東約450km、標高約2500mに位置するボリビア第四の人口を抱える大都市で、温暖な上に肥沃な土壌にも恵まれているため、ボリビアの穀倉地帯でもあります。街の中心にあるCancha(カンチャ)と呼ばれる市民の生活を支える市場に行くと、新鮮な野菜や果物が所狭しと並べられており、ニンジンやジャガイモ、トマトや玉ねぎ、バナナやスイカなどおなじみの食材を、日本の3分の1から10分の1くらいの価格で買うことができます。この他にも、土曜日には街のあちこちでMercado(メルカド)と呼ばれる市(いち)が立ち、食料品だけでなく生活に必要な雑貨を安く購入することができるため、いつも多くの人でにぎわっています。

市場の様子

ボリビアはGDPなどの経済的な指標だけで見ると南米で最も貧しい国の一つと言われていますが、コチャバンバの人々の食生活は質素ではあるものの多彩で、その生活の様子も私が来る前に抱いていた「貧困」のイメージとはだいぶ異なっているという印象です。もちろん貧富の差が激しい国なので、一日の食べ物に事欠く暮らしをしている人々がいることも事実ですし、日本に比べると物質的には豊かではありません。しかし街角で人々の生き生きとした暮らしぶりや活気のある表情を見るにつけ、「この国は貧しい」と単純にレッテルを貼ることには疑問を感じながら過ごしています。

さて、前回のPachamama通信から約一か月、この間私はコチャバンバの教育現場の現状を知ることと、コチャバンバの抱える環境問題について調べることからJICAボランティアとしての活動を始めました。

「貧困というレッテルを貼ることには抵抗を感じる」と書きましたが、調べを進めるうちにこの国に問題が多くあることがわかってきたのもまた事実です。特に環境問題については、日本がかつて抱えていたのと同様の深刻な問題がボリビア各地で発生しており、政府やNGOによる調査資料を読むと、工業廃水の垂れ流しや農薬による土壌・河川の汚染、排気ガスや工場から出る煙による空気の汚染、ゴミのポイ捨てや廃棄物の不適切な処理、森林伐採による森林の減少と土壌流出などが緊急に取り組むべき課題として挙げられています。これに加えてコチャバンバは降水量が少ないため、慢性的に水不足の問題も抱えているという現状があります。

下の写真はコチャバンバに来てから私が撮影したもので、一枚目は市の中心を流れるロチャ川(川の中に見える白いものは投げ込まれたゴミで、水は緑色ににごっています)、二枚目はその河原、三枚目は私の住む家のすぐそばを流れる小川の様子です。この他にも街を歩いていると、老若男女問わず、道端にポイ捨てしている人々の姿を日常的に見かけますし、アイスクリームのカップやバナナの皮からオムツのパッケージまで、道にはそうやって捨てられたゴミが大量に落ちていて、最初見たときには衝撃を受けました。

No es facil, pero tampoco imposible.(それは簡単ではない。しかし不可能でもない。)

これは先日乗っていたバスの中で、向かい側に座った大学生のTシャツに書いてあった言葉です。今の私に向けられている言葉のような気がして、思わず持っていたノートにメモしてしまいました。

状況を知れば知るほど、「環境に対する意識を変える」という大きなテーマの前で、私ひとりでは何ができるかわからず道を見失いそうになることも多々ある毎日ですが、希望の光はたった一か月の間に「この街の環境問題をどうにかして解決したい」と考える学校の先生や保護者、NGOのスタッフ、商工会議所の職員などに出会えたことです。

思いを同じくする人たちとつながり、その輪を広げていけば、きっと大きな変化を生み出せるはず!そう信じて、9月も一歩ずつ前進していきたいと思います。

 平成23年9月4日 春を迎えたコチャバンバ市より
 青年海外協力隊 平成23年度一次隊 環境教育

 井出 教子

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