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JICA ボリビア 井出教子さんのpachamama通信 vol.3

更新日:2015年2月2日

佐久市のみなさんへNo.3

佐久市のみなさんこんにちは。

こんにちは、というあいさつはスペイン語で午前中はBuenos d?as.(ブエノス・ディアス)、正午から日が暮れるまではBuenas tardes.(ブエナス・タルデス)、又はHola.(オラ)と言います。Hola.は少しくだけた言い方で、友人同士など親しい間柄で交わされるあいさつのようです。

ボリビアの人々は、家族の間ではもちろんのこと、職場でも、バスの中でも、買い物に入ったマーケットでも、食堂でも、出会った人へのあいさつを欠かしません。
「Buenos d?as.」と言ってにっこりと微笑みあうこの習慣、最初は知らない人にあいさつされて「え?私?」と戸惑うこともありましたが、今ではボリビアのいいなあと思う文化の一つです。

さて、コチャバンバでの生活にも慣れてきたと思っていた10月のはじめ、私は突然の熱と腹痛で一週間ほど寝込んでしまい、病院で検査してもらったところアメーバ菌によるものだと診断されました。どうやら知らぬ間に、アメーバ菌の付着した食べ物を口にしていたようです。日本では一週間も寝込んだことはなかったので、病院へ行くまでは何の病気かもわからず不安でしたが、幸い処方された薬を飲んだらすぐに回復したのでほっとしています。

コチャバンバだけでなく、ボリビア全土で言えることですが、この国では日本人の私は水道から出る水をそのまま飲むことはできません。日本のように十分な殺菌処理がされていないため、様々な細菌に感染する恐れがあるからです。そのため、水道の水を飲むためには十分に煮沸する必要があります。また、生の野菜を食べることにも危険が伴います。何らかの寄生虫の卵が産みつけられていたり、野菜を洗う水そのものが汚れていたりする可能性があるからです。

以前、長い間途上国で技術援助の仕事をされている男性とお話しする機会があったのですが、その方が「体調管理が一番大切。いい仕事をするためにはまず自分が健康でないと。」とおっしゃっていたのは確かにその通りだと実感した出来事でした。
彼は仲良くなった現地の人に出された食べ物や飲み物でも、生物には決して口をつけないのだそうです。私はそういった場合、相手に申し訳ないと思ってついつい口をつけてしまうのですが、「断りにくくないですか?」と聞くと、「それで具合が悪くなったら、そっちの方が迷惑をかけるから。」という答えが返ってきました。仕事で地方へ行った際には、一週間ゆで卵とペットボトルの水だけで過ごされたこともあったそうです。卵は殻につつまれているので調理する際直に水に触れることもなく、唯一安心できる食べ物だったからということでした。
「私は十年以上途上国で仕事をしているけれど、一度も体調を崩したことはない。」と、その方はおっしゃっていましたが、それは決して運が良かったからということではなく、彼のプロ意識の賜物なのだと思います。私は寝込んでいる間、「そういえばあの食堂で生野菜を食べたなあ…。」とか、「学校で子どもがくれた飲み物に生水が使われていたのかもしれない…。」とか、思い当たる原因が多々ある自分の甘さを反省しました。

ボリビアでは水や食べ物に関することだけでなく、シャワーからお湯が出なかったり、時には水すら出なかったり、窓の隙間から雨や風が吹き込んだり、部屋の明かりが暗かったり、トイレの水が流れなかったりと、現在の日本ではあまり経験することの無い不便さによく出くわします。洗濯機や冷蔵庫の無い生活をしている人もたくさんいます。こういったことは日本にいたときにすでに人から聞いたりして予測していたことでしたが、実際にそういう場所に実際身をおいてみて初めて、私は自分がいかにこれまで恵まれた環境で生きてきたかということを本当の意味で知ることができたような気がしています。

下の写真は9月から10月にかけてコンポスト(注1)づくりを一緒に行った中学二年生の生徒たちです。この学校は市の中心から少し離れた郊外に位置していて、通学する生徒たちの中には金銭的に豊かではない家庭の子どもも多くいます。親が海外へ出稼ぎに出ていて家にいなかったり、家計を助けなければならないといった事情から学校のない時間には家の手伝いをしたり、外で働いている生徒もいるのだと先生が教えてくれました。

私が驚いたのは、この子たちとコンポストを作った際の彼らの仕事ぶりです。ツルハシやスコップを使って穴を掘る作業、金づちやのこぎり、釘をつかって覆いとなるふたを作る作業、先生に作り方を教えてもらうでもなく自分たちで工夫して着々と進めていく様子は素晴らしいもので、私は彼らの姿から多少の困難はものともしないたくましさを感じました。

生きていく上で多少の不便さを経験することも人間には必要なのかもしれない。日本で甘やかされて育った私ですが、途上国の人々と触れ合う中で最近そんなことを思っています。

 平成23年10月24日 雨季に近づくコチャバンバより
 青年海外協力隊 平成23年度一次隊 環境教育
 井出 教子

 (注1)コンポストとは生ごみや家畜の糞尿などの有機性廃棄物からできたたい肥、又はたい肥化手法のこと。

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