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JICA ボリビア 井出教子さんのpachamama通信 vol.6

更新日:2015年2月2日

佐久市のみなさんへ No.6

佐久市のみなさん、お久しぶりです。新年度の始まり、いかがお過ごしでしょうか。

ボリビアの学校では2月から新年度が始まっていたのですが、2月中は生徒の実力テストがあり(新しい担任や教科を担当する先生が生徒の実力を知るために行われる)、3月には校長試験があったため(校長先生を決めるための試験で、点数の高かった人から自分の行きたい学校を決めることができる)、学校現場はずっと慌しい雰囲気が続いていました。

校長試験は3年に一度行われるのだそうで、今回の試験により各学校の校長先生が自分の学校に留まれるかどうか、もしくは自分の希望する学校に移動できるかどうか決まることになっていたのですが、なんと試験が終了した後になってから試験資格について突如変更があり、大多数の校長先生が学校を変わることを余儀なくされる事態となりました。私がボランティアとして赴任して以降お世話になっている学校でも、何人かの校長先生とお別れすることになり、今年度からようやく本格的に一緒に活動できることを楽しみにしていただけに、本当に残念に思っている今日この頃です。

日本では新しい年度が始まってから校長先生が変わるなんて信じられない事態ですが、こちらでは12月、1月に長い夏休みがあるにも関わらず、なぜか3月に入ってから試験が行われ、4月から新校長の仕事がスタートするというのが慣例になっている様です。

きっと私にはうかがい知れぬところで何かしらの理由があるのだと思いますが、同僚や先輩ボランティアの話を聞くと、この国では政府が変わるたびに教育に関する法律や制度が変更されるそうで、教育内容に継続性が無いことや、度重なる変更による教育現場の混乱が問題になっているのだそうです。今回の校長試験における受験資格変更も、そういった事情が影響しているのだということでした。

4月1日以降、私の勤める教育事務所には既に何回も校長人事に抗議する保護者や生徒たちによるデモが押し寄せています。政治により法律や制度が変わっていくのは仕方のないことだと思いますが、また、何かしらにつけてすぐにデモを行うのがこちらの文化でもあるようなのですが、それでもこういった重要な変更が、皆が納得する形で行われなかったことについては、私も少し疑問を感じています。

さて、“文化の違い”という点から、今回は一つ、コチャバンバのユニークな行事を紹介したいと思います。それは4月1日の日曜日に行われた「Dia de Peaton」(ディア・デ・ペアトン、日本語訳すると「歩行者の日」)で、コチャバンバ県が年に3回行っている行事です。

その名のとおり「Dia de Peaton」の一日は、歩行者のための一日。街の全ての道路が歩行者天国となり、車は一切の通行を禁止されます(一部緊急車両は除く)。いつもは車であふれかえっている街の大通りも、この日は日ごろの喧騒がうそのように静まり返っていました。

左がいつもの街の大通り。右がDia de Peatonの日の様子。

人々はお弁当を持って郊外の公園まで出かけたり、ローラースケートをはいて大通りを自由に走り回ったり、家族でのんびり散歩したり、家でゆっくりくつろいだり…と、いつもと少し違った休日を思い思いに満喫している様子でした。

私はこの日、ボリビア人の友達が主催する環境サークルが街の中央にある公園でイベントを行うというので、そのお手伝いに行ってきました。イベントの内容は3本立て。一つはペットボトルを使った車作りを子どもたちに教えるというもの。組み立てたペットボトルの車に水と空気を入れるだけなのに、ものすごいスピードで走るので子どもだけでなく大人達にも大人気でした。

環境サークル

二つ目の内容はゴミの分別についてプレゼンテーションを行うというもの。そして三つ目は日本文化紹介。折り紙を教えたり、書道を披露したりしました。

写真は、ボリビア人の友人が担当した折り紙教室の様子です。彼女は日本文化に詳しく、折り紙はインターネットで学んだそうです。

折り紙教室の様子

実はボリビアでは、現在若者たちを中心に韓流ドラマやK-POPが流行していて、学校を訪問しても「チェ・ジウに会ったことある?」とか、「K-POPは好き?私は○○のファンなの。」などと生徒たちから聞かれることがたびたびあります。また、韓流ほどではありませんが「花より男子」など日本のドラマ、「嵐」や「KAT-TUN」などの日本のアイドルのファンもいます(ファンの女の子たちは日本に負けず劣らずかなり熱狂的!!)。

そんなわけでイベント当日、私ともう一人の日本人の友人が担当した書道のコーナーは大盛況。イベントの開始から約4時間、通りかかった人たちから「漢字で自分の名前を書いて欲しい!」というリクエストが途絶えませんでした。こちらの人にとって、どうやら中国、韓国、日本の区別をつけるのはなかなか難しいようで、そのあたりの認識はあいまいな人が多いという印象でしたが、何はともあれ日本やアジアに興味を持ってくれている人たちにたくさん出会うことができたのは嬉しい出来事でした。

Dia de Peaton翌日の新聞には、「昨日のコチャバンバ市内の大気汚染は限りなくゼロに近い数値だった。」という誇らしげな記事が掲載されていました。一方で日本でよく発表される経済的損失は相当なものになると思われますが、「騒音も無いし、とってものんびりできていい日でしょ?月に一回くらいあってもいいわよね。」と話すボリビア人の知人の言葉を私は少しうらやましい気持ちで聞きました。日本ではきっとこんな行事はできないだろうなあ、と思ったからです。

校長人事の一件、そしてDia de Peatonの一日。この国の良い点、問題点を知るたびに、日本のそれについても考えさせられています。

平成24年4月10日 長かった雨季の明けたコチャバンバより
青年海外協力隊 平成23年度一次隊 環境教育
井出教子

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