「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」がキッズデザイン賞・グッドデザイン賞をダブル受賞しました
更新日:2018年11月7日
このたび、「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」が、第12回キッズデザイン賞「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」(主催:特定非営利活動法人キッズデザイン協議会、後援:経済産業省、内閣府、消費者庁)・2018年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)をダブル受賞しました。
「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」は、利用者目線で医療者と保護者をつなぐ情報発信を追求し、生活シーンに調和するデザインに取り組んだ結果、高く評価されました。
第12回キッズデザイン賞「奨励賞 キッズデザイン協議会会長賞」を受賞
キッズデザイン賞
キッズデザイン賞は、「子どもが安全に暮らす」「子どもが感性や創造性豊かに育つ」「子どもを産み育てやすい社会をつくる」というキッズデザインの3つのデザインミッションを実現し、普及するための顕彰制度です。
乳幼児用品や玩具などの子ども向けの製品・サービスに限らず、大人向けのものでありながら、子ども目線を持った、良質な商品や施設、プログラム、調査研究活動などを対象として幅広く募集するもので、受賞作品には「キッズデザインマーク」の使用が認められます。
審査委員の講評
不要不急の救急外来の解消へ向けて、子育てする保護者へ向けた啓発、不安解消のための一歩進んだ取組である。自治体ならではの多岐にわたる信頼性の高いコンテンツサービスや、多様なチャネルで伝える工夫など広域的な取組は重要である。
2018年度グッドデザイン賞を受賞
グッドデザイン賞
1957年創設のグッドデザイン商品選定制度を継承する、日本を代表するデザインの評価とプロモーションの活動です。国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会の課題やテーマの解決にデザインを活かすことを目的に、毎年実施されています。受賞のシンボルである「Gマーク」は優れたデザインの象徴として広く親しまれています。
審査委員の講評
応募対象の「教えて!ドクター こどもの病気とおうちケア」は、一般社団法人佐久医師会と佐久市が共同で制作した冊子&無料アプリ。取り組みも素晴らしいが、特に評価したのは佐久市以外の市町村にも開かれている点。無料アプリのダウンロード数は2018年5月現在で約3万2000件に上るという。佐久市はかなり以前から、JA長野厚生連の「佐久総合病院」を中心にして、地域医療の先端地として知られていた。地域に根付いた医療への高い意識も含めて評価した。
事業概要
「夜に急な発熱…どうしたらいいの?」-子どもの病気について不安は尽きないもの・・・
当事業は、こうした子育て家庭の不安軽減を図るほか、子育て力向上により、不要不急の病院受診抑制、ひいては医療費の軽減を図る仕組みづくりを目的とし、市が平成27年度から一般社団法人佐久医師会に委託し実施しています。
内容は、子どもが発症する病気の対処法等をまとめた疾病対策テキスト及び無料アプリの制作、小児科医による保育園・幼稚園での出前講座の実施、ホームページやSNSでの情報発信などを行っています。
子どもの病気のホームケア、救急車を呼ぶタイミングや予防接種受診目安等をまとめた冊子・無料アプリを制作し、保育園・幼稚園、母子手帳発行窓口等で配布しています。さらに小児科医が冊子を用いた出前講座を行い保護者の啓発に取り組んでいます。
その結果、発熱を主訴に受診した患者を対象にした調査では、当事業により、不要不急の受診抑制効果に繋がっていることが確認されています(小児科学会発表予定)。
また、小児科医による出前講座で寄せられた質問等は平成29年度の冊子・無料アプリの改訂等に役立てました。新たに掲載した内容については、出前講座で寄せられたニーズの高い情報や熊本地震を教訓にした避難所での対策なども掲載しました。
リンク集
佐久市ホームページ「教えて!ドクター~こどもの病気とおうちケア~」
