SAKUフラワーインフォメーション【6月】~おうちに花を飾りましょう~
更新日:2020年7月10日
フラワーインフォメーション、6月号更新です!
佐久市産の花きの出荷まではもう少し!直売所などでは様々な種類のお花が販売されていますね。
気温も上がり暑くなってきたので、切り花は管理が大変になってきましたが、鉢植えは元気いっぱいです!
お花を飾って、癒されてみませんか?生花を見るとアルファ波(リラックスするとたくさん出る脳波)が増すらしいですよ!
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佐久市内では多くの花きが生産されています。キクやカーネーションやトルコギキョウなど、お店でよく見かけるものが多く、みなさんにもなじみがあるのではないでしょうか。お店に並んでいる期間も長く、色や種類も多いこれらの花きですが…
切り花をお店で購入することはあっても、畑で育っている姿を見ることってあまりないと思いませんか?
ということで!農家さんの畑にお邪魔して実際に栽培している様子を取材したいと思います!
4月から掲載を開始しますので、植え付けから…とはいかないのですが、月に一度のペースで一年間更新していく予定です。
ぜひご覧いただき、佐久市産の花きについて知っていただけたら幸いです。
トルコギキョウ
トルコギキョウは初夏から秋にかけて咲くフリルの美しい、多彩な花色のある花きです。華やかな雰囲気から人気が高く、長野県は全国一の産地です。
名前から「トルコのキキョウ科の花」と思いがちですが、実は原産国は「北アメリカ」で「リンドウ科」なのです。名前のイメージと全く違いますね。トルコの名がついたのには諸説あるようです。
日本に導入された当初は、紫色の一重の原種だったそうです。品種改良を重ねたことで、今のように色とりどりで八重咲きのものができました。
「ユーストマ(学名:Eustoma grandiflorum)」や「リシアンサス」とも呼ばれています。通っぽいですね。
だいぶ大きくなりました
6月12日にトルコギキョウ農家さんのハウスへ伺いました。
もうシートは寒さ対策用のシートは外し、日差しを遮るための遮光シートが用意されていました。
この日は日差しが強くなかったので、端に寄せてあります。
草丈もだいぶ大きくなり、40センチほどに成長していました!
これまでは、風に当たらないようにしていましたが(折れてしまうので)、これからは風で揺れることで茎が強くなるそうです。
運動して強くなるのは植物も同じなんですね。
また水を上げすぎると茎が柔らかくなってしまうので、水分の調整も必要とのこと。
もう少しで開きそうなつぼみがたくさん
植え付けを見せていただきました
6月12日に違うトルコギキョウ農家さんのハウスにも伺いました。
こちらではこれから植え付け作業ということで見学させていただきました。
ハウスに伺うと、マルチに棒をぷすぷすとさしていました。
マルチをよく見ると穴があいて土が見えている部分の土にさらに穴があいています。
苗が小さいので、苗を植えるための穴をあけているとのことでした。
こちらがトルコギキョウの苗です。セルトレーの一穴が小さい!406穴だそうです。
「今年の苗は大きめだから手で抜けるけど、いつもはもっと小さくてフォークでとるよ」とおっしゃっていました。
これでも十分小さく見えます…。
先ほどの苗を手作業で一つ一つ植え付けていきます。
最初にあけた穴に入れて、小さなフォークで軽く土を寄せます。
これを一列に1200本!気が遠くなりそう!
植え付けた後は保湿のために寒冷紗をかけておきます。
トルコギキョウは水を好むので、根がしっかりするまではかけておくとのことです。
こちらの出荷は9月ごろになる予定です
カーネーション
「母の日」といえば「カーネーション」というくらい、私たちにはなじみの深いカーネーション。
長野県は全国シェアナンバー1です!
1本に一輪咲く「スタンダード」と、1本に複数花が咲く「スプレー」があります。スタンダードは花が大きく存在感があり、スプレーになると少し小ぶりになりますが、複数咲いていて華やかです。
花持ちがよく、比較的長く楽しむことができるので、おうちでも手軽に飾れるお花です。
芽がたくさんついて、つぼみも出てきました
6月15日にカーネーション農家さんのハウスに伺いました。
先月よりもさらに大きく成長しています!つぼみもたくさんついていました。
背丈も60センチから70センチほどになっていました。
これから咲き具合を見ながら一つ一つ切り取って出荷されます。
花が咲くと育てていた品種のご先祖様が咲くことがまれにあるそうです。見ていると中に違う色や形のものがぽつんとあるところがありました。
先祖返りとはおもしろいですね!
お昼過ぎに伺いましたが、選別作業をされていました。こちらは昨年の12月に定植したものだそうです。
「暑くてハウスの中の作業はできない…」とのことでした。
選別作業は一本一本長さを見て、不要な枝やつぼみを落としていました。
実際に切り取ったばかりの枝には、私たちが花屋で見るよりもたくさんのつぼみがついていました。それらはすべて落として、必要なものだけ残して出荷します。
もったいない気もしますが、切り花としての品質を保つため。ありがたみが増します…。
長さを切りそろえられたカーネーションたちは10本ごとにまとめられて出荷されます。
今の時期は、芽かきや摘蕾、水やりや消毒、選別作業などやることがたくさん!
「すべて朝方に作業したほうが良いのだけれど、作業が多くて大変…」とのことでした。
きれいなカーネーションたちもたくさんの手間がかけられていることがよくわかりました!
品種によってつぼみの形も違っておもしろい!
キク
キクは「伝統的な日本の花」という印象がありますが、実は原産は中国です。美しい見た目から高貴な人々に愛されてきたキクも江戸時代ごろから庶民にも普及し、品種改良が進められました。
日本で作られた品種を「和菊」、ヨーロッパで作られた品種を「洋菊」と呼んでいます。
仏花のイメージの強いキクですが、多様な洋菊の登場により様々な場面で利用されるようになりました!
また1本の菊から多数の花を咲かせる高い技術を必要とする「多輪咲」というものもあり、アートとして注目されています。
枝の整理や摘蕾を行っています
6月16日にキク農家さんの畑にお伺いしました。
葉っぱが青々としてきて、草丈も伸びて茂っています!
作業されている農家さんが隠れてしまっています。
草丈も50センチから60センチほどに伸びていました。
こちらは4月に植え付けたもので、8月に出荷の予定です。
こちらは7月出荷用の菊です。
もうすでにつぼみがついているものもありました!草丈は80センチから90センチほどあります。
中心に小さなつぼみがついているのかわかるでしょうか。
輪菊なので、この一つを大きくしていきます。
そうです、もともとつぼみは一つではないのです。
実はこの葉っぱの中心につぼみがいくつもついているんです!
この小さなつぼみを一つ一つ手作業で摘蕾していきます。
肉眼で見てもどれがどれだか…というようなものを農家さんはプチプチと落としていました。さすが!
まだまだ成長します
おまけ
トルコギキョウ、カーネーション、キクの農家さんにお話を伺いましたが、それ以外の花きについてもお話を伺うことができたものを紹介します!
ユーカリ
最近切り花としても人気を博している「ユーカリ」。枝葉に香りがあり、リラックス効果や虫よけ効果があると言われています。
みなさん、ユーカリといえば「コアラ」を思い浮かべませんか?実はユーカリの種類は800種類と多様で、実際にコアラが食べるのはそのうちの数種類だけだそう。
6月15日にお伺いしたカーネーション農家さんのハウスで栽培されていたユーカリの続報です。
先月小さかった苗もここまで成長しました!遅れてはいますが、秋には定植できるとのこと。
無事に大きくなっていてよかったです。
販売情報(6月17日)
佐久市産カーネーションが多く直売所に並ぶようになりました!
色もさまざまで、フリルのものから星のような形のものまで、たくさんの種類があります!
数本で飾ってもきれいですし、ほかのお花と一緒になって花束で販売されていることもあるので、そのまま花瓶にいれられるのもいいですよね。
長持ちもしますので、お部屋に飾ってみてはいかがでしょうか?
販売店名 | 住所 | 電話番号 | 店舗写真 |
---|---|---|---|
JAファーム さわやかグリーンセンター | 佐久市猿久保27-1 | 0267-66-3300 | |
道の駅 ヘルシーテラス佐久南 | 佐久市伴野7-1 | 0267-78-3383 |
