更新日:2021年4月1日
期間限定で、収蔵作品(コレクション)の画像をウェブ公開します。
今回ご覧いただく作品は、平松譲《長崎の丘》です。
※2021年4月30日(金曜)までの限定公開です。
※画像の転載は禁止いたします。
作者名:平松譲
生没年:1914-2013
制作年:1990
材質・技法:カンヴァス・油彩
寸法(cm):130.5×162.0
平松譲は、三宅島出身の洋画家です。15歳で上京して東京府豊島師範学校に入学したのち、洋画家・能勢亀太郎が主催する能勢洋画塾に通い、本格的に絵を描くようになりました。1933年には、19歳にして第14回帝展へ初入選を果たします。
師範学校卒業後は都内で小学校の教職に就く傍ら、能勢の縁で白日会展に出品するようになり、創立会員である中沢弘光に師事しました。白日会展のほか、戦後は日展にも出品し、両展で受賞を重ね高い評価を受けました。
本作品《長崎の丘》には、稲佐山方面から長崎港を望む風景が描かれています。1963年の渡欧以来、平松は故郷・三宅島の原風景に通じるような、海のある風景画を多く描いてきました。
建物の屋根や山の稜線に見られる赤色は、平松作品を象徴する色と言ってもよいでしょう。本作の翌年には真っ赤な東京タワーを描いた《TOKYO》を日展に出品し、翌1992年に同作品で日本芸術院賞を受けました。
本作品は、4月29日(木曜)からのコレクション展「アートでトラベル ―絵画で国内・世界を旅しよう!―」で展示いたします。
毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前10時~午後4時30分