「佐久市の「食」に関して・ぴんころ御膳・学校給食アレルギー対策等・佐久市水資源保全サミット・「市民交流ひろば」まもなく開園」 (平成25年9月27日放送)
更新日:2015年2月2日
- アナウンサー
いよいよ季節も9月から10月と、秋本番となりました。食欲の秋、食に関して、市民の皆さんと一緒に考えて行きたい思います。
佐久は言わずと知れた健康長寿都市。中でも食文化、最近は『ぴんころ御膳』ということも多くのメディアで扱っていますが、生活情報誌全国発売の「オレンジページ」から『ぴんころ御膳』の特集本が発売されたと聞き、非常に好評だと聞きました。改めて市長から解説をお願いします。 - 市長
手元にございますが、『ぴんころ御膳』といい、株式会社オレンジページから出版されました。「オレンジページ」別冊という形になります。約100ページの本でございます。約30ページにわたり長野県栄養士会佐久支部の皆さんが、かつて作った献立をもとに、『ぴんころ御膳』の定義に沿って、「オレンジページ」が独自開発したメニューを書籍化したということでございます。
長野県は脳卒中ワースト1位から、男性、女性共に長寿日本一になった訳ですが、脳卒中が非常に高かった地域が長寿日本一へと進んで行った。これは食に大きな関わりがあると、こんな考え方から注目をされて書籍化されたという事です。『ぴんころ御膳』の定義がありまして、1つ目が一食のカロリーの目安が600~700キロカロリー。2つ目が塩分を取りすぎないという意味で1食の塩分の目安が3g~4g。旬の野菜をたっぷりと取る、タンパク質を取る、食材はまんべんなく好き嫌いをしないという事を定義として、家庭で作ることが出来るようなレシピ集を作りました。
長寿全国1位に導いた長野県佐久市に学ぶヘルシー長生きレシピ本が全国発売された『ぴんころ御膳』、この秋の大きな話題となっております。 - アナウンサー
聞くところによると市内の書店でも売り切れが続出と聞いております。 - 市長
大きな話題になっておりますし、全国的にも本を手に取る方が多くいらっしゃるかと思います。「ぴんころ」という言葉は長野県佐久市をイメージする、ぴんころ地蔵もある中、長野県をあるいは佐久市を象徴するような言葉としてございます。『ぴんころ御膳』という形で少しユーモラスな名前だと思いますが、全国発信がまた1つ増えたと思っております。 - アナウンサー
実際に皆さんの家庭でも作れるような献立メニュー、レシピも豊富に載っております。「オレンジページ」から発売されました『ぴんころ御膳』、ぜひ1度手に取ってご覧になって下さい。
市長、「食」というものから考えていますが、食つながりで、現在、佐久市では学校給食にも力を入れております。中でもアレルギー対応食で、こちらも更なる取り組みが始まると聞きましたので教えて下さい。 - 市長
佐久市における給食の大切さと言う事で再確認をしているところであります。当然、食育というものについて学んでいこうという事もございますし、あるいは給食センターという給食施設を考えた場合には、衛生基準をきちんと守りましょう、という考え方もございます。加えて、アレルギーをお持ちのお子さんは、非常にある意味で言うと生命の危機をも背にする大きな問題だと思っております。そういった方々が給食を楽しみにできる、又教室の中で一緒に給食を食べることができる、そんな形で対応をしてきたところでございます。
平成24年の1月ですので、今から1年半以上前になりますが、まずは北部センターからスタートをしました。現在は24名の小中学生の皆さんにアレルギー対応をさせていただいております。そして平成25年10月1日に、南部センターで28名のアレルギー対応食をスタートさせるという形でございます。そして臼田の給食施設におきましても来年の1月にアレルギー対応食のスタートをしていくという形で説明会を行います。10月位には面接を行って、どういう方がどういうアレルギーがあるのかという事を綿密にチェックしながら提供していくことが、この秋に1つの大きな動きとしてあります。 - アナウンサー
学校給食は、子供たちにとっても楽しい時間でもあります。その時間が安心・安全に過ごすことができる非常に大きな取り組みであると思います。現在、佐久市は学校給食の中でもアレルギー対応にも力を入れていると言うことです。 - 市長
アレルギーというのはお子さんがいけないのではなくて、1つの特徴としてあります。例えば、そば粉のアレルギーもあればキウイフルーツがだめですという方もいますし、アーモンドがだめです、卵がだめです、牛乳がアレルギーという方もいます。
その人その人に合わせた個別のメニュー作りをしているところでありますし、恐らくそのご家庭においては、お子さんのアレルギーという事に関して、お父さんもお母さんも大変考えることがあり、生活の中で多くを占めると思います。
給食においても安心した給食提供ができるようにしていきたいと思っています。栄養士さんも大変工夫をしてくださっていて、アレルギー対応食だけど、同じ色をしたものとか、アレルギー対応食だけど見た目には分からないものとか、代替食のように、代わりの物を入れる時も気遣いするようなことは、給食センターの皆さんの細かい配慮の上に成り立っているものです。10月1日から南部センターもスタートをしていくことができそうです。 - アナウンサー
前半部分では「食」について考えていきました。全国発売になった健康長寿食『ぴんころ御膳』。そして佐久市が取り組む学校給食の中でもアレルギー対応食に関してお伝えしていきました。
この秋以降も佐久市内では様々なイベント、ビックイベントが目白押しとなっています。まず10月5日開催の水資源保全サミット、いよいよ開催が迫ってきました。 - 市長
10月5日は水資源保全サミットという形で、かなり広範囲からお出でいただく予定をしています。佐久市から全国発信している水を守るという運動、外国資本等から私たちの共有の財産である地下水を守っていく運動をしています。
国においても動きがないわけではない。水循環基本法と言うような形や、地下水は公の水であることを国民共有の理解として行こうという動きもあります。しかしながら、基本法に基づく個別法、どうやって規制をかけていくか、どうやって守っていくのか、そういうことに関して非常に長く時間を要することになると思います。何らかの形でこの規制をかけて行こうとした場合においては、既に水ビジネス、水を売っている地域があります。水を売ることによって雇用を生み出している地域があります。そういった地域においては様々な規制については理解が難しいという点もあろうかと思います。私は全て法律で縛っていくというよりも、その地域はその地域で生きて行こうとする時に、その地域に合ったルールを作っていく。
佐久市においては98%の地下水、湧水に依存しています。そういう意味では、外国資本が土地を所有して水を掘りたいだけ掘っていくという状況の中においては、東御市も含めて12市町村で規制をかけました。これは佐久市として独自の運動でありますが、地域は地域で守っていこうと、地域の水は地域で守るというルールを作って行こうということを広く呼び掛けて、地域において必要な財産、宝物を守っていくことにしましょうという事を宣言文の中に謳(うた)っていきたいと思います。 - アナウンサー
生命の源である水、現在佐久市は水、地下水などを保全して守っていくために独自の条例など作り、情報発信しています。10月5日には佐久市で全国各地から水資源について考える大きな会議も行われます。ぜひ市民の皆さんも佐久市の水というものに関して再認識を持っていただければ嬉しいです。
10月と言いますと10月12日には市民の皆さんが注目をする、佐久平駅の近くの「市民交流ひろば」がオープンになります。 - 市長
勤労者福祉センター南側の「市民交流ひろば」が10月12日オープンという事になります。近隣にお住まいの方、あるいは車で通過された方もお気づきになったかと思いますが、大変大きな遊具を有している公園になります。この広場で多くのお子さんが楽しめる場所にしていきたいと思いますし、市民交流、10万都市の交流の場、あるいは老若男女、世代間を超えた交流が深まるような場所にしていきたいと思っています。
非常に丁寧にやってきたという思いを強くしていますが、子供たちの意見を十分に聞きながら、又、親御さんの気持ちにも配慮していただきたいと思います。いろいろな意見があると思います。冬期間も緑のきれいな芝生を張ろうという意見もありました。しかしながらそのことよりも安心・安全、農薬の使用が少ない芝生、冬は緑ではないかもしれない少し枯れたような色になる芝生かもしれませんが、裸足で子供たちが自由に遊べるような空間づくりが出来ればいいと思っています。近くにはショッピングモールもございますので買い物の合間にも家族連れで訪れて頂きたいと思います。 - アナウンサー
10月12日に「市民交流ひろば」がオープンです。ここから多くの笑顔が、多くの交流が生まれることを期待したいと思います。
来月もよろしくお願いします。 - 市長
よろしくお願いします。
