「平成30年間について振り返り」「新年を迎えての所感」その他について(1月18日)
更新日:2019年3月15日
- アナウンサー
今日は栁田清二市長登場です。市長にお話しを伺っていきます。よろしくお願いいたします。
- 市長
よろしくどうぞお願いします。
- アナウンサー
さて今日もさまざまなお話しを伺っていきたいと思いますが、まずは最近の佐久市の話題としてお伺いできますでしょうか。
- 市長
abnふるさとCM大賞が毎年行われていますが、今年は、佐久市望月地域の皆さんがお作りになられました「味噌神家の一族」ということで、佐久市のお味噌をテーマにPR動画を作っていただきました。
見ましたか。
- アナウンサー
見ました。
- 市長
いかがでしたか。
- アナウンサー
非常にユニークな作品で、繰り返し見たくなるようになっていましたね。
- 市長
そうですよね。カットが早くて何回も見たくなって、一時停止をして「あっ、この人出ている」なんて感じがありましたね。
- アナウンサー
そうですね。幅広い世代の人が反応をしてしまうのではないかというCMです。
- 市長
これは横溝正史の「犬神家の一族」という映画のロケが望月の井出野屋さんで行われて、年末のお正月のドラマでやったのですよね。リメイクだったとお聞きしていますが、良い話題ですね。
- アナウンサー
そうですね。このCMをきっかけにまた佐久市に興味を持ってくださる方が増えそうですよね。
- 市長
そうですよね。良いことだと思います。年間20回放映されるということで、佐久市をPRでき、大変感謝しています。
- アナウンサー
ぜひ多くの方にご覧になっていただければと思います。
さあそれでは、今日の「佐久市からのお知らせ」では、新年を迎えての栁田清二市長の所感などを伺っていければと思います。
- 市長
そうですね。この放送も佐久平駅に隣接のFMさくだいらさんのスタジオからやっていますが、30年前は新幹線もありませんし、上信越自動車道もありませんし、中部横断自動車道などは夢のまた夢で、計画はありましたが、私はこういう道路が将来できるということを具体的なイメージとして持っていませんでした。
そういう意味では、30年前に無かったこの高速交通網が、大変に進化したそういう30年間だと思いますし、おそらくこの高速交通網の拠点は、100年経過してもおそらく今の形だと思います。
去年4月28日に佐久南ICから八千穂高原ICまで開通しましたよね。そのことによって佐久市で計画されていた高速交通網が完了した年度、という言い方もできます。この30年間で大きく進化して佐久市は大変に恩恵を被った市です。佐久平駅周辺は全部田んぼだったのです。これが都市化しまして、117倍の固定資産税。こんなに大きな発展をした地域というのは全国的にも無いと思います。大変に佐久市とすれば、何百年という歴史の中でも平成の30年間は特筆すべき高速交通網が整った30年間であったというくくりができるのではないかと思います。
- アナウンサー
佐久市にとっても重要な30年間になりましたね。
- 市長
そしてもうひとつ、「医療」ということで言うと、浅間総合病院の整備が進みましたし、昭和19年にスタートした佐久総合病院が、再構築されるということを行ってまいりましたが、これが完了するのも平成30年度ということなのです。今年の3月に佐久総合病院本院の全ての工事が完了いたします。
医療センターに行ったことはありますか。
- アナウンサー
はい、ございます。
- 市長
どうでしたか。
- アナウンサー
本当に圧倒されるようなきれいさがありましたね。
- 市長
あの車寄せのところは、空港みたいですよね。
- アナウンサー
そうですね。
- 市長
大変に長く、土地もたくさんありましたから整ったのだと思います。
佐久市が「医療福祉が充実したまち」「世界最高健康都市」を目指しましょうと言っていますが、その佐久市の性格というものが決定付けられた出来事だったと私は思います。これが完了していくのが今年度ということになりまして、そういう意味では平成が最後のシーンなのですが、大変に私ども佐久市民にとっては区切りの時と言えるのではないかと思います。
- アナウンサー
この佐久市に住む私たちにとって医療の充実ということは非常に大きなことですよね。
- 市長
私は、人というのは安心を求めて行動をするものだと思うのです。安心を求めるということは、すべての不安を取り除くことは実際にはできていないし課題なのですが、医療的不安が軽くなり、少なくとも他の地域よりも安心度が高いということは暮らしていく上ではとても安定したことではないかと思います。
- アナウンサー
そういった安心感などがきっかけになって実際に移住されて来ている方々も増えているのですよね。
- 市長
佐久市は人口の側面から見ると、「社会増」の「自然減」です。「自然減」というのは、「亡くなる方」と「生まれてくる方」。これは「亡くなる方」が多いですね。放っておけば人口が減っていってしまうことが「自然減」。「社会増」とは、「入ってくる人」と「出ていく人」。「入ってくる人」の方が多いということです。高校が終わって、大学、専門学校、短大等々で佐久を離れる人は多いですが、あの数を上回る数の転入者がいるというのはなかなかすごいものだと思いますね。
- アナウンサー
そんな30年間を佐久市にとっても大きな変化があったということですが、本当に節目の年にもなりますよね。
- 市長
そうですね。新年は、年が改まるとか、年度が改まることは区切りとなるじゃないですか。これはある意味で言うとリセットすることのチャンスだと私は思います。今まではこうだったのだけれども、心機一転変えてみようと、何かをやめてみる、何かを始めてみるという好機、チャンスだと思います。今年は元号が変わりますが、これは30年に1回の好機とも言えます。その場面転換を図る好機として捉えるという考え方もあるのではないかと思います。
- アナウンサー
非常に大きな意味合いを持つ元号の変更のタイミングですよね。
- 市長
そうですね。そう思います。
- アナウンサー
さあ、そんな中で憲法等に関してもひとつのタイミングにもなるかもしれないですね。
- 市長
これは成人式でも申し上げたことですが、今年は憲法論議がすごく活発になると思います。そういう意味では憲法というものは国民、主権者にとって、どなたにとってもとても大事なことです。
この「憲法」というものと普通の「法律」では、だいぶ違うものです。
例えば、憲法99条というのは、「天皇、摂政、国務大臣、国会議員、裁判官、その他の公務員は、憲法を尊重し擁護する義務を負う」としています。ここに、国民は入っていないのです。
- アナウンサー
そうですね。今の中には入っていませんね。
- 市長
国民は尊重し、擁護する義務を負っていないのです。
これは立憲主義という考え方で、「憲法」というのは、「権力」をしばるもの。公務員や国務大臣をしばるものであって、「法律」というのは、国民の生活の中のルール、国民が守らなければならないルールであります。そういう意味では「憲法」は国民が守るべき性格のものではないのです。
佐久市職員は「その他の公務員」になります。私も特別地方公務員ですから公務員であります。市の職員が行うこと、これは憲法を尊重し、擁護しなければいけない。例えば憲法の中に「基本的人権」とあります。では、佐久市の税金の徴収の仕方は、基本的人権に則っているかどうか、というのを国民は監視していればいいのです。チェックしていればいい。そういう意味で言うと、国民が守るべきものという性格ではなく、権力が守るのです。
そういう意味で今年は憲法論議となるでしょうけれども、主権者である国民が国家権力というものに対して、「どういう国家でいてくださいね」「これはやってくださいね」「これはやらないでくださいね」という指示書という言い方もできますが、この論議をするということは、自分はどういう国を求めるかということへの同意だと思うのです。
そういう意味では、ひとりひとり考えを深める年であると思います。私自身も勉強をしていきたいと思います。
- アナウンサー
ありがとうございます。
それではそろそろお時間も近づいてまいりましたが、今日は平成30年間について振り返りつつ、新年の所感をお話しいただいております。市長の30年前はどのようなことをされていましたか。
- 市長
私は高校3年でありましたので、今は1月ですから、そろそろ大学が決まったというところですかね。
私は30年前、もう春休みになっていましたが、「大喪の礼」がありました。昭和天皇が1月7日に崩御されて、確か3月だったと思いますが行われたその時に、これは行かなければいけないと思い、その日の朝、東京へ行って、新宿の南口で昭和天皇の隊列をお見送りしました。大変に印象深いことでありました。
- アナウンサー
私はさきほどお話しいただいた時の、高速交通網などのスタートの段階ではまだ生まれていませんでしたね。
- 市長
そうですよね。私たち以上の年代の方はそうだと思いますが、あの昭和64年1月7日、陛下崩御という時は、自分がどこで何をしていたかということは、明確に覚えているというのです。それだけ大変な出来事だったのですよね。
そして直後に、(当時の)小渕官房長官によって「平成」という元号が発表され、大変に興味深いことでありました。私は大学へ行きながら、4月10日から井出正一先生の鞄持ちをやらせていただきました。
佐久市に置き換えると、その平成元年4月に三浦市長さんが誕生したのです。大変に節目の年でもあったのです。30年前もそういうことだったのではないかと思います。
- アナウンサー
ありがとうございます。それでは、ここで市長からのリクエスト曲をお届けしたいと思います。
曲の紹介をお願いいたします。
- 市長
はい。これは昨年聞いた曲で、流行ったのは正確ではありません。もう少し早かったのかもしれませんが、私は去年聞いた曲の中でいいねと思ったうちのベスト3に入る曲です。Superfly(スーパーフライ)の「愛を体に吹き込んで」という曲です。
【 ♪愛を体に吹き込んで 】
- アナウンサー
市長のリクエストソングをお送りさせていただいております。
- 市長
どうですか、この曲。
- アナウンサー
いやー、本当にテンションが上がっていきますね。
- 市長
僕はこのコーナーをやらせてもらっていて、リクエスト曲で元気になればいいなあと思って選曲をしています。でもそうなっていると思いませんか。
- アナウンサー
そうですね、きっと今聞いている方も熱くなっているのではないかと思います。
- 市長
そんな感じがしますね。そうであってほしいですね。
- アナウンサー
それでは最後になりますが、市長からひと言お願いいたします。
- 市長
大変にインフルエンザが流行しています。市内の小学校、中学校の学級閉鎖もありますし、また昨日の報告ですが、泉保育園、岩村田保育園、中佐都保育園に大変流行しています。泉保育園が91人中15名。岩村田保育園が175名中15名。中佐都保育園に至っては146名中44名のインフルエンザ感染ということでございます。
ぜひ体調を整えてマスク等をして、うがいをして、あるいはまた十分な睡眠を取るなど予防に努めていただきたいと思います。お元気でどうぞ。
- アナウンサー
市長、ありがとうございました。
