佐久市平根発電所改修工事 竣工式
更新日:2018年3月29日
3月19日に佐久市平根発電所改修工事の竣工式を執り行いました。
環境部長の茂原啓嗣です。
平成28年度より進めてまいりました佐久市平根発電所改修工事の竣工式を執り行いました。
式典当日は、関係団体の皆さんにご出席いただき、テープカットが行われました。
また、地元平根小学校の児童と一緒に新築事務所棟内の展示室の除幕を行いました。
テープカット
除幕
●平根発電所について
平根発電所は、旧平根村村長の森泉武重氏が中心となり、村一丸となって建設を行い、昭和30年に本格運転となりました。発電した電気は農協の電線工場や学校給食のパン工場といった施設で自家消費されてきました。
その後、社会情勢の変化に伴い運営形態も変化がありましたが、平成11年には佐久市が発電所を借り受け、平尾山公園へ電力を供給し始めました。
平成24年には、これまで農協が所有していた発電所を佐久市が取得し運営していくこととなりました。また、平成25年には、水利権を更新し、平成45年3月31日まで延長しました。
森泉村長(中央)と発電所職員
完成直後の発電所
運転開始から今も現役で稼働している水車と発電機
●改修工事について
発電所は運転開始後60年が経過していることから、安定した電力供給を行うために発電所の設備や水路の機能診断と評価を行い、水力発電施設の基本計画をまとめてまいりました。
今回の改修工事は基本計画をもとに以下の工事を行いました。
1 ヘッドタンク(上部水槽)につきましては、機能回復のためにコンクリートのひび割れ、剥離等の補修を行い、また、土砂吐きゲート(水門)が損傷していましたことから新規に更新をいたしました。
2 電気設備につきましては、現在の電気事業法に沿った安全性向上のために高圧連系盤等の改修を行いました。また、ヘッドタンク、頭首工の水位等を確認するための監視カメラを設置いたしました。
3 既存建屋につきましては、外壁のひび割れ等の補修を行い、また、外側から発電所内部を見学できるように大型の窓を設置いたしました。
4 新築した事務所棟には、事務室と発電所の歴史や水力発電の仕組みを学べる展示室を設けました。
ヘッドタンク
高圧連系盤
既存建屋大型窓
事務所棟展示室
●平根発電所の見学について
平根発電所は見学していただくことができます。
ご希望の方は環境部環境政策課へお問い合わせください。
