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JICA 輿石あけみさんのウルグアイ便り vol.5

更新日:2015年2月2日

佐久市の皆さん、ご無沙汰しております。日本は異常な暑さで大変なようですが、皆さんお元気でいらっしゃいますか?こちらは日本とは逆の季節、冬です。
気温は、佐久の11、12月程で、時々霜が降りる程度なので大した事はありませんが、皆寒い寒いと大騒ぎしています。
さて、今日は、ウルグアイの、私が住むリベラ市の高齢者事情をお伝えします。

Casa de Adulto Mayor

Casa de Adulto Mayorの画像

“Casa de Adulto Mayor”、 日本語に直訳すると「高齢者ホーム」。・・・というと、いわゆる“老人ホーム”を想像する方が多いだろう。もちろん、そんな“Casa de Adulto Mayor”もあるのだが、今回紹介するのは、高齢者が生き々と活動している高齢者サークルの場。

2011年の国勢調査によると、ウルグアイの人口は、約330万人、その約14%、私達の住む人口約10万人のリベラ県では、約12%が65歳以上の高齢者である。

町の中心の庭付きの小さな家が高齢者の集いの場。家賃及びこのホームを維持管理する経費や職員の給料などは県庁が受け持つが、経営は所長に任されている。会費無料のこのセンターには、1000人以上の高齢者が登録しているという。午後になると、ガレージを改修したスペースで手芸、工作、絵画等の教室が開かれる。講師は会員の中から有志が、自分の得意な分野をボランティアで勤める。その他にも、外から講師を招いて、各種ダンス、健康体操、演劇、コンピューター等の教室も開かれている。狭い場所ではできない活動は、市営の劇場や、クラブの会場、ジム、ダンス教室などを借りて行う。そして、年間を通じて、母の日から会員の誕生日まで様々な機会を利用してイベントを企画し、活動の成果を発表している。年何回かは、バス旅行も企画され、この経費は自己負担であるにも拘わらず、バス5~6台を連ねる程の盛況だそうだ。

踊る人々

5月の母の日に私達もその催しに招待された。広いパーティ会場は、高齢者やその家族で溢れ、会場中央のスペースでは、日頃練習を積んだダンスや歌、演劇が披露された。ブラジル側からも高齢者のコーラスグループが参加して、美しい歌声を聞かせてくれた。 “ミス母の日”コンテストも行われ、数年前からの“ミス”達も行進に加わった。中でも、2008年の“ミス”に選ばれた92歳のおばあちゃんは、ドレスに着替えてヒールの音を響かせて登場し、満場の拍手を浴びていた。最後は、中央のスペースで皆が踊りまくってお開き。

ある日、そのセンターの所長から、花き栽培の講習をしてくれないかとお声が掛かった。現在週一回の割合で、花き栽培や庭作りの講習を行っている。その中でも花き栽培ボランティアが考案した、紅葉を使ったコラージュは人気だった。押し葉を作ったり、それを使って何かを作る経験は皆初めてらしく、興味津々で、とても楽しそうに、そして真剣に作品に取り組んでいた。その様子や作品は写真でどうぞ。

紅葉コラージュ1

紅葉コラージュ2

平成25年8月20日 冬のリベラ市より

シニアボランティア 平成24年度二次隊 渉外促進

 輿石 あけみ

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