国史跡 龍岡城跡
更新日:2022年4月19日
龍岡城跡の概要
昭和9年(1934)5月1日に国史跡に指定され、函館五稜郭とともに日本に二つしかない星形稜堡を持つ洋式城郭です。
信州佐久に1万2千石、現在の愛知県岡崎市の三河国奥殿に4千石の領地を持つ大給松平氏は、宝永元年(1704)以来160年間にわたり奥殿に本拠を持ちながら、佐久にも陣屋を置き、領内25ヶ村の統治を続けてきました。
11代乗謨の代となり、幕末激動の情勢に応じて、信州に本拠を移すことを計画し、文久3年(1863)6月に陣屋を置いていた田野口の地に新陣屋建設を決め、元治元年(1864)に着工し、慶応3年(1867)に竣工しました。用地1万余坪は田野口村から、また石材・木材などは領内から献納され、総費用は4万両余に上りました。
乗謨は学才・識見ともにすぐれ、幕府の陸軍奉行・陸軍総裁・老中格などの要職を歴任しました。また洋学にも詳しく、練兵は他藩に先んじてフランス式を採用し、陣屋建設にあたってはフランスのヴォーバン元帥が考案したとされる稜堡式築城法を採用し、築造されたのが五稜郭です。
この築城様式は大砲の進歩に伴い近代要塞に一歩近づいたもので、稜堡突端部に砲台を設けることにより、各稜堡から十字砲火をもって攻防することを目的としています。
廃藩後の明治5年(1872)に、城は取り壊しになりましたが、濠と石垣、建物の一部であるお台所が城内に残されました。また大広間、書院、東通用門、薬医門などは佐久市内に分散して残存しています。
「続日本100名城」スタンプ設置場所について
「続日本100名城」スタンプラリーのスタンプは、「五稜郭であいの館」の外に設置してあります。
【であいの館】
開館時間:午前9時30分から午後4時まで(毎週火曜日は休館日)
住所:長野県佐久市田口2975番地1
電話:0267-82-0230
お台所内部の見学について
お台所内部の見学につきましては、事前予約が必要になります(原則20名以上の団体)。見学希望日の2週間前までに文化財事務所までご連絡ください。
毎年5月の連休期間に一般公開を行っています。この期間以外に公開する場合はホームページでお知らせします。
所在地
長野県佐久市田口3000番地1
連絡先
長野県佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所
〒385-0051
長野県佐久市中込2913番地
電話:0267-63-5321
お問い合わせ
社会教育部 文化振興課
電話:文化振興・文化施設係:0267-62-5535 文化財保護・文化財調査係:0267-63-5321
ファックス:文化振興・文化施設係:0267-64-6132 文化財保護・文化財調査係:0267-63-5322