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おうちで社会科見学!!-岩村田ヒカリゴケ産地-

更新日:2020年5月2日

 文化財事務所では、ご自宅のパソコン等で佐久市にある文化財を見ていただくツールとして、「おうちで社会科見学!!」のページを開設しました。第1弾「旧中込学校校舎」、第2弾「龍岡城跡」に続き、第3弾は「岩村田ヒカリゴケ産地」です。どうぞお楽しみください!!

国天然記念物「岩村田ヒカリゴケ産地」

 「岩村田ヒカリゴケ産地」は、佐久市岩村田にある洞窟の中でヒカリゴケがたくさん生育している場所です。

 ヒカリゴケとは、洞窟内などの暗く湿気の多いところに繁殖し、黄緑色に光って見える植物です。実はヒカリゴケそのものが光っているわけではなく、ヒカリゴケが持つ葉緑体が入ったレンズ状の細胞で洞窟内に差し込む日光を反射することにより、私たちの目には黄緑色に光っているように見えます。

 このヒカリゴケは、明治43年(1910)に旧制野沢中学校(現在の野沢北高校)の生徒が発見しました。その生徒は、洞窟内で光る土を学校の先生に見せ、その先生が東京大学の三好博士に鑑定を依頼したところ、それがヒカリゴケであることがわかりました。これが日本ではじめてのヒカリゴケの発見になります。そして、その貴重さが評価され、大正10年に国の天然記念物に指定されました。

 文化財事務所では、平成28年(2016)10月から、週に1回、ヒカリゴケの繁殖状況や洞穴内外の温湿度の観測を実施しています。ここではその観測状況を紹介します。

令和2年3月

洞窟内右側拡大

 この「岩村田ヒカリゴケ産地」は、ヒカリゴケが群生しているところが見られる貴重な場所として全国的に知られています。
 この洞窟は湿気が多く、ヒカリゴケの生育に適していると言え、特に春から秋にかけては湿度が80%から90%にもなります。写真を見ると、冬でも奥の壁が濡れているようすがよくわかります。この湿気を保つことが、ヒカリゴケをこれからの未来に残すカギになると思います。
 文化財事務所では、このヒカリゴケを未来に残すために観測を続け、ヒカリゴケの生育に適した場所の維持に努めていきたいと思っています。
 詳細は「岩村田ヒカリゴケ産地」のページをご覧ください。 

 
  「岩村田ヒカリゴケ産地」の「おうちで社会科見学!!」を楽しんでいただけましたか?
  第4弾は「旧大沢小学校」を予定しています。

お問い合わせ先

佐久市教育委員会文化振興課文化財事務所
住所:長野県佐久市中込2913番地
電話:0267-63-5321

お問い合わせ

社会教育部 文化振興課
電話:文化振興・文化施設係:0267-62-5535  文化財保護・文化財調査係:0267-63-5321
ファックス:文化振興・文化施設係:0267-64-6132  文化財保護・文化財調査係:0267-63-5322

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