災害時におけるペットとの避難(ペット同行避難)について
更新日:2024年3月25日
災害はいつ起きるか分かりません。突然起きた災害をペットと共に乗り越えるためには、日ごろから災害に対する備えをしておくことが大切です。災害時のペットの対策は、飼い主による「自助」が基本になります。「災害時におけるペット同行避難ガイドライン(PDF:1,789KB)」を参考に平時から災害の発生に備えて準備をしておきましょう。
※ペット同行避難とは 【環境省 人とペットの災害対策ガイドライン】 |
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平時から行っておくこと
ペットのしつけ
避難所には動物が苦手な人や動物アレルギーの人がいます。他の避難者に迷惑をかけずにスムーズに同行避難を行うことができるよう、日ごろから練習しておく必要があります。
災害に備えたペットのしつけの例 |
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犬は「まて」「おすわり」等の基本的な動作ができるようにする |
ケージやキャリーケースに入ることに慣れさせる |
不必要に吠えないようにする |
飼い主以外の人やほかの動物を怖がらないように慣れさせる |
決められた場所で排泄できるようにする |
ペットに必要な物資の備え
避難先に連れていくペットのフードや水、使用管理するためのケージやリード、
ペットシーツなどを準備しておきましょう。災害発生直後は物資などが手に入り
づらくなる場合があるため消耗品は5日分を目安に準備しておくとよいでしょう。
物資の優先順位
優先順位1 動物の健康や命に係わるもの
- ペットフード、水(それぞれ5日分)
- ケージ、キャリーケース
- リード、予備の首輪
- ペットシーツ
- 排泄物の処理用具
優先順位2 情報
- 飼い主の連絡先、飼い主以外の緊急連絡先
- ワクチン接種状況、既往症、投薬中の薬、かかりつけの動物病院などの情報
優先順位3 ペット用品
- タオル、ブラシ
- ウェットタオル、清浄綿
- ビニール袋
- お気に入りのおもちゃなど匂いがついたもの
ペットの所有者明示
ペットに飼い主の名前と連絡先が記載された迷子札等をつけておくと、飼い主とペットが別々の場所で被災した場合でも再会できる可能性が高まります。
また、マイクロチップは外からは見えませんが、外れることがないため、安全で確実な身元証明です。迷子札と併用するとよいでしょう。
ペットの健康管理
災害が発生すると、環境の変化によるストレス、害虫の発生、ほかの動物との接触機会の増加等により、ペットが感染症にかかるリスクが高くなるため、以下の点に注意してください。
- 犬は毎年狂犬病予防注射を受けさせる(狂犬病予防法により毎年1回の予防接種が義務付けられています)
- 犬フィラリアやノミ・ダニ等の寄生虫を予防・駆除する
- 感染予防の混合ワクチン等を接種する
- 繁殖の予定が無い場合は、不妊去勢手術をしておく
ペット避難先の検討
ペットの避難先は必ずしも指定避難所だけではありません。あらかじめ防災マップや洪水ハザードマップで、避難指示が出た場合に速やかに対応するため、ペットの避難先を決めておく必要があります。
自宅の安全を確認し、居住可能だった場合
- ペットを2階などの安全な場所へ垂直避難させる(「ペットは自宅、人は避難所」という方法もあります。)
台風など天気予報等で予測できる災害の場合
- 安全な場所に住んでいる知人宅に預ける(知人宅も防災マップ等で確認しておきましょう。)
- ペットホテルなどの動物取扱業者に預ける(別途料金が発生しますので、確認しておきましょう。)
地震や豪雨による堤防決壊等、突然生じる災害の場合
- ペットと同行避難が可能な指定避難所(一覧を参照)に避難する
ペット同行避難ガイドライン
参考ホームページ
「人とペットの災害対策ガイドライン」 環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室(外部サイト)
「人とペットの災害対策ガイドライン」<一般飼い主編> 環境省自然環境局 総務課 動物愛護管理室(外部サイト)
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