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松くい虫被害の現状と防除対策

更新日:2016年7月7日

松くい虫被害とは

明治38年に長崎県で発生した集団枯損が初めて報告されたと言われており、その後、局所的な発生が見られていたが戦後全国各地に拡大し、現在は、北海道を除く46都府県で発生し、平成24年度の被害量は約64万m3となっています。
松くい虫被害と言われていますが実際は「松くい虫」とういう名の虫は存在しません。マツ材線虫病と呼ばれる伝染病です。病原体は「マツノザイセンチュウ」と呼ばれる線虫で、それを「マツノマダラカミキリ」という媒介昆虫が線虫を松から松へと運び伝染します。

佐久地域の対応

松くい虫防除対策は、保全するべき松林を守るとともに、被害の先端地域等における被害区域の拡大を防ぐため、防除対策松林ごとに、薬剤による地上散布、被害木の的確な伐倒駆除、感染源対策としての樹種転換、被圧木処理などの森林健全化対策などを有機的に組み合わせ、効果的な総合防除を実施しています。

被害状況

現在は、激甚地である望月・浅科だけではなく、佐久市内全域で松くい虫によるアカマツの被害が拡大しています。かつては標高800メートル以上では被害が確認されなかったが、温暖化の影響によるものなのか標高900メートル付近まで被害が拡大しています。

市の取り組み状況

現在は、区要望により伐倒駆除を実施しています。方法は、被害木(枯れたアカマツ)を山林内で伐倒し、長さ1.2mに切断して積み重ね、シートで包み薬剤処理(くん蒸)しています。
伐倒駆除等の森林病害虫防除事業だけでは、被害の拡大を防ぐのは限界があります。そこで佐久地域での松くい虫被害対策としてのアカマツ林施業指針「佐久地域独自基準」を策定し、施業条件を緩和することで、未被害木の有効活用を促進してまいります。

問題点

被害量が非常に多く伐倒駆除だけでは市内全ての被害木を駆除することは難しいのが現状です。
伐倒駆除は、被害木を1本毎にその場で伐倒・くん蒸処理を行うので時間を要します。またコストも掛かるので駆除量も限られてきます。そのため要望を頂いても対応に約1年程度お待ち頂いている状況です。
空中散布は、松くい虫被害のまん延防止のため広域的な防除には効率的で経済的にも有効であります。しかし、実施に当っては住宅、水源林などの周辺、貴重な野生動物の生息地、農作物の栽培地、畜産施設、養蜂、養殖場等周辺での空中散布は様々な影響を及ぼす可能性があるため実施することが困難な状況です。

所有者が自ら出来る予防方法

庭木などの予防方法

樹幹注入

冬期間に健康な松の樹幹に小孔をあけて薬剤を注入し、後食による傷口から樹体内に侵入したマツノザイセンチュウの樹体内での移動・増殖を抑止することでアカマツを守ります。1回の注入で2~3年間の予防効果があるとされます。また、樹幹に注入するので住宅周辺などに悪影響の心配がありません。マツの大きさによって薬量と穴の数を変えますが、その量や数は使用する薬剤の種類によって異なりますので注意が必要です。

地上散布

マツノマダラカミキリの発生時期に動力噴霧機を用いて樹冠部に薬剤散布します。薬剤が飛散しないように風向き等に注意して行います。

森林の予防方法

搬出間伐・更新伐

アカマツを10月~2月の間に伐採し、違う樹種を植林することで被害の拡大を防ぎます。また、アカマツの未被害木を素材として搬出することで材木として利用が可能です。施業について一部補助の対象になる場合がありますので、林業事業体(森林組合等)にお問い合わせください。

市が駆除できない例

  • 伐倒しようとする被害木の近くに、構造物(お墓、小屋など)があり伐倒作業ができない場合。
  • 崖地などで伐倒作業ができない場合。
  • 庭木など。

二次被害の防止について

松くい虫被害木をそのまま放置すると、枯死による枝折れ、倒木など大変危険です。特にお墓や小屋などの近くでは、倒木による破損や倒壊といった二次被害の恐れがあり、早急な対応が必要と思われますので、所有者の皆さんから直接業者にご相談のうえ個人での対応をお願いします。

お願い

松くい虫の被害木を見かけたり、急に枯れた松が目立ってきたなど感じた場合には、地区区長さんを通じて下記までご連絡をお願いします。
くん蒸処理する薬剤は揮発性であり近づくと吸い込む危険があります。また、丸太が崩れる恐れもありますので、駆除後の場所には近づかないようにしてください。

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お問い合わせ

経済部 耕地林務課
電話:0267-62-3242(林務・国調)、0267-62-3247(農村整備)
ファクス:0267-62-2269

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