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「特別定額給付金・がんばろう佐久!応援券第二弾」「感染者への誹謗中傷」その他(8月30日)

更新日:2020年10月27日

  • アナウンサー

 8月28日金曜日の安倍総理の電撃辞任発表、これは非常に世間を驚かせましたね。

  • 市長

 その日は記者会見が予定されており、その日の午後に、総理を辞任することが報道されました。突然の辞任は、多くの皆さんが驚かれたと思います。

  • アナウンサー

 安倍総理は、過去最高の在職日数だと報道されたばかりでしたが、その直後の辞任発表となりました。体調や色々なことがあると思いますが、栁田市長は安倍総理と首相官邸で何度かお会いされたこともあると伺いました。

  • 市長

 お近くでお話を申し上げることは、在任中に3回ありました。30年程前の話ですが、私が井出正一先生の秘書をしている時に、東京の衆議院第一議員会館603号室で勤めており、安倍晋三総理のお父様、安倍慎太郎元外務大臣のお部屋が602で横のお部屋でした。派閥が違ったので親しくお話しすることはありませんでしたが、安倍晋三総理がきびきび動いている秘書としていらっしゃったのを記憶しています。エストニア関係で、エストニアの総理がおいでになった時の晩餐会、大統領がおいでになった時のパーティー、全国の無電柱化推進の市区町村長の会の官邸訪問陳情で総理にお会いしました。

  • アナウンサー

 安倍総理は災害対策に非常に力を入れていた印象ですが、市長の受け止めはいかがでしょうか。

  • 市長

 佐久市は災害が少ない地域でしたが、昨年の台風19号は、200年に1度といわれる災害でした。その時に強い政権である安倍政権であったからこそ、引っ張っていってもらったと思います。具体的には野沢、原、中込、佐久総合病院本院近くの千曲川。千曲川は長野県が管理していますが、今回の災害は非常に深刻で大規模であったため、例外的に権限代行という形で、国が復旧事業を行いました。入澤、常和、石神の3か所に関しては、原状復帰が災害復旧の原則ですが、災害復旧を超えて改良復旧に入れたことは、強い政権であるがゆえに国民を守るという官邸の意欲が、霞が関の皆さんに伝わったのだと思います。
 例えば、臼田では稲荷山の下から田口方面へ川の下を走っている大きい用水(サイフォン)が壊れてしまいました。これを放置しておくと、令和2年のお米は600ヘクタールが作れないことになります。これは危機的状況だということで高橋良衛議員にご一緒いただき、農林水産省にご相談を申し上げに行きました。結果的には事務次官までお会いでき、査定の前に設計や工事に入って良いとのことで、今年の実りの秋を迎えられることになっています。
 安倍一強といわれる強い政権で、今までにない災害対応がなされました。その恩恵が佐久市にも傾けられたことを、大変感謝申し上げているところです。

  • アナウンサー

 新総理のもと地方まで予算が行き渡り、私たちの生活にも恩恵が行き渡る政権を期待したいと思います。安倍総理の辞任を受けて、佐久市との関わりや災害対策について、大いなる力を入れられた話題をご紹介しました。
 続いて、現在開会中の佐久市議会第三回定例会で、市民にも関連性の深い、新たな予算が審議されているという話題を紹介します。

  • 市長

 市民の皆さんに関係が深い話題を2つご紹介します。1つめは「特別定額給付金」です。1人10万円が官邸の意思で支給されたわけですが、4月27日に佐久市民であった人ということが条件となっています。しかし、4月28日以降に生まれたお子さんは、対象ではなくなってしまいます。28日以降に生まれたお子さんに支給されないことが残念だという声が寄せられた中で、基準日の4月27日にお腹の中にいた赤ちゃん(12月311日までに佐久市民になった方)を対象に、市独自で10万円の支給を行おうという案を議会にかけていきます。

  • アナウンサー

 様々な取材をしましたが、周辺市町村でこの給付金は行っていないようですので、佐久市ならではの市民福祉の向上につながっていくのではないかと思います。
 もう一つが、観光宣伝事業です。現在、市内のホテルや旅館が非常に疲弊している中で、新たな支援が始まります。

  • 市長

 例えば佐久市のA旅館に泊まると、普通は夕食や朝食を召し上がったり、お土産を購入したりすると思います。そういったことに役立てていただくために、一人3千円の商品券をお渡ししようとする事業です。一人一回3千円の商品券を1万泊用意するため、3千万円の予算を議会で審議していただきます。この事業は、佐久で過ごそう、泊まろう、訪れてみようということにも繋がりますし、そこで利用されるレストランや居酒屋、直売所、お土産処にも活用いただくことで、地域経済の活性化が見込まれます。

  • アナウンサー

 11月1日から12月末まで、佐久市のホテルや旅館にお泊りの方に、3千円分を市内で利用できる「がんばろう佐久!応援券」を第二弾として発行します。これにより、年末に向けて市内の経済が潤っていくことを期待したいと思います。コロナ禍において、医療従事者の皆さんが非常に疲れている、あるいは様々な苦難もある状況の中、市長が考える医療従事者への思い、また私たちに必要な考えについてお聞かせください。

  • 市長

 医療従事者の皆さんは、大変緊張している状況にあると思います。どなたが感染してもおかしくない状況ですので、本当に敬意を表したいと思います。
 一方で、佐久は医療に近い関係性があると思っています。市民の多くの皆さんがそういう気持ちを持ってくださっているのではないかと考えています。

  • アナウンサー

 医療従事者の給与については、人事院勧告、国家公務員の給与と民間の給与を比較した段階で、なるべく差がないように調整していくと言われています。

  • 市長

 基本的には、国家公務員の給与水準を、民間の給与水準と均衡させるためとあります。これは、いくつかの民間企業の給与水準を、公務員の給与水準にも反映しようとするものです。平たく言うと、景気がよくなってきたときには、国家公務員の給与も民間と格差が広がりすぎないように上げていくわけです。逆に景気が悪くなり、民間が苦しいときは、それに合わせて公務員も給与水準を下げているというのが人事院勧告です。人事院勧告は、基本的に国家公務員に出されるものです。長野県も佐久市もこれを尊重してやっていく、必ずしも一致しているわけではありませんが、少なくとも佐久市では、人事院勧告主義を取っています。佐久市役所の医療職の給料表は、医師、レントゲン撮影やリハビリのサポートなどをする技術職、看護職、事務職と4区分されています。人事院勧告をこのまま進めると、医療職の給与が下がることになってしまいます。医療従事者はかなり緊張している状況にあるため、給与はしっかりと国の中で手立てをしてもらいたいと、市長会を通じて発言していますが、公立病院の場合は人事院勧告主義を取っている以上、景気が悪くなると給与が下がってしまいます。しかし、今回のコロナショックに関しては、医療従事者の皆さんが本当に汗をかいて頑張っています。それにも関わらず、給与や手当が下がってしまうことは、大変やる気が削がれてしまうのではないかと心配しています。

  • アナウンサー

 過酷な状況にあるわけですから、特別な手当や見直しがあることで気持ちも変わってくるのではないかと思います。

  • 市長

 給与に関するルールを、国で作ってもらいたいと発言しているところです。阿部知事ともこの件について発言しましたので、頭に入れていただいていると思います。今回の阿部知事の対応については、基本的な考えをいうと、第一波が過ぎ、第二波が来ていると言われている中、この波をできるだけ低く、遠くに置くということが鉄則になっており、それに徹しているので慌てていない。どういう状況になったらどう手を打つかというシミュレーションがよく設計されているので適切な対応ができており、非常に感謝しています。

  • アナウンサー

 長野県内でも、まだ感染者数が下げ止まりとは行かず、最近も一日の感染者数が過去最大というニュースが入っている中で、市内でも8月13日に陽性の方が1名出ました。市長は、感染してしまった方に対する誹謗中傷は辞めてほしいという思いを強く発信しています。

  • 市長

 どなたが感染してもおかしくない状況の今、用心していたにも関わらず感染してしまったことに、思いやりの気持ちを持ってその方の回復を応援する気持ちに至ってほしいと願っています。そのようなメッセージは、佐久ケーブルテレビでも発信していますか。

  • アナウンサー

 はい。番組としても私個人としても、誹謗中傷をしてはいけないということを、声を大にして伝えたいと思います。最近、市長がよく言う言葉に「レトリック、ロジック」という言葉がありますが、これは分かりやすく言うとどのような意味でしょうか。

  • 市長

 誹謗中傷しないでくださいと伝えるために、2つの方法をやっていかなくてはいけないと思います。
 一つに、心に届く言葉や表現を使って、タイミングを掴んで伝えていくことが重要だと思っています。心ならず、用心していたが感染してしまった方の不安感などに寄り添っていかなくてはいけません。そういう時に、周辺にいる人が温かい気持ちを持ってやっていこうという呼びかけを、知事や私たちがやっていこうと思っています。これを「レトリック」と言っています。
 もう一つは「ロジック」、いわゆる理屈の上で、理論として安心していただくという方法です。SNSで誹謗中傷をしている方を見ますが、その方が本当に悪意を持ってやっているのかというと、実はその方自身も感染を抑えたいという気持ちがあり、大きな恐怖感や不安感から、そのような行動に至ってしまうのだと思います。それに対し、正確な情報を提供していくことが重要だと思います。先の佐久市の感染者が出た時の県の記者会見で、市の担当職員が見て、これは発信しなくてはいけないと思うことが2つありました。一つは、感染した方が、感染したと思われる会合以来、不特定多数の方がいる場所に一度も行っていないということ。もう一つは、その方が、群馬県から佐久市に帰省して陽性が確認されるまでの間、外出はしていないということ。このことは市民の皆さんにお伝えしたいと思い、発信しました。この発信が、佐久市民の皆さんが落ち着いて対応してくださった一つの理由ではないかと考えています。もう一つ強く主張していることは、今の発表の仕方は、例えば「Aさん、佐久市、9月某日陽性、20代会社員、濃厚接触者3人」などと発表されます。濃厚接触者の方々は必ず検査をしますので、その検査結果をきちんと発表していくことで、市民の皆さんに安心感を与え、また詮索や犯人捜しをしないということに繋がるだろうということです。これが「ロジック」です。
 心に届く言葉を発信すること、安心できてプライバシーに触れない情報であれば発信していくこと、この「レトリック」と「ロジック」の2つが重要でないかという主張をしています。
 最後に、佐久地域は、現在警戒レベル3という状況にあります。佐久市はかなり安定した状況にありますが、感染はいつやってくるかわからないという意味では、正確な情報を得て、冷静に怖がっていただきたいと思います。マスクや手洗いに努めることが、自分自身と大切な人を守ることになりますので、ぜひお願いします。

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企画部 広報広聴課
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