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「新型コロナウイルス感染症に対する市の政策・市内の経済について」(4月26日)

更新日:2020年6月18日

  • アナウンサー

 ここ連日報道が続いている新型コロナウイルス感染症、まだ収束の気配が感じられないわけですが、現在の佐久市の状況なども踏まえ、今の社会情勢をどのようにご覧になっていますか。

  • 市長

 4月16日に緊急事態宣言が、長野県を含む全国47都道府県すべてに発せられました。5月6日までとのことです。学校の休校など継続していますが、安倍総理大臣が緊急事態宣言のため行動を自粛してくださいと、懸命に仰っています。このことに関して様々な意見があるかと思いますが、私はこの新型コロナウイルス感染症を制圧していくには、とても大切なことだと思っています。そういった意味では、緊急事態宣言を受けて、佐久市でもいくつもの施策を展開し、市民の皆様にも呼びかけをしていく中で、コロナウイルス制圧のためにすべての国民が立ち向かっていければと思います。佐久市民の皆さんにもご協力いただき、佐久市民の命を守る、佐久市民の皆さんにとって大切な人の命を守る、という意識を徹底してもつことが大事だと思います。

  • アナウンサー

 その緊急事態宣言についてですが、フリップを用意しましたので、改めて我々県民、市民がどういった行動をとる必要があるのか、解説していきたいと思います。

  • 市長

 これは長野県知事、そして各市町村が協力して行っていくものです。そして県民の皆さんに対して言えば、人と人との接触を80%削減しましょうというものです。また、長野県で陽性反応が出た方を見ていると、首都圏へ行っていた人や帰省していた人、あるいはその人の家族やお友達が陽性反応になることがあります。そういった意味では、長野県民が県外へ行く、長野県に人が来る、ということが大きな原因になっています。そのため、この佐久にいる人、長野県にいる人が県外に出ないということ。それと県外から佐久市を含む長野県に来ないこと。これをもって80%以下の接触に抑えましょうということです。また事業所の皆さんにおかれましては、テレワークを推進しています。テレワークは限界もありますが、時間差出勤などをして、人と人との接触を避けていく工夫もあるかと思います。あるいは、レジ待ち2メートルというものもやっています。スーパーなどでレジに並ぶ際、前の方との距離を2メートルあけるように、テープや靴のステッカーを貼っているお店もあります。佐久市でもお店にステッカーを配りながら、レジ待ち2メートルキャンペーンを行っていただけるように呼びかけています。そして私からも、不要不急の行動を控えてください、首都圏から長野県へ訪れることに関しては十分に考えていただき、自粛を考えてください、と申し上げています。それに関しては間違っていないと思っています。その一方で、2地域居住をされている方(半分佐久で半分東京というような方)が佐久で行動を控えていらっしゃるときに、その方の車のナンバーが県外ナンバーであることがあります。ナンバーだけでその人が行動を自粛していないとは言い切れませんし、人によっては本当に切実な事情で動かなければならないかもしれません。それに関しては許容していくべきだと思います。一方で、自らの財産だからと別荘に行き暮らすことは自由ではないか、という意見に関しては、私はそうではないと思います。帰省をすることも控えてください、実家が佐久にある学生の方も東京で留まってください、と呼びかけています。そういう意味で、皆が努力していくようにしていきたいです。

  • アナウンサー

 市長もツイッターで、なるべくこの連休期間、あるいは週末なども、首都圏などからの長野県入り、あるいは県外への外出などを避けていただきたい、帰省も避けていただきたい、とツイートされていましたが、こちらが全国的にも大きな反響となりました。全国ネットのテレビ、あるいは新聞などでも取り扱われていましたが、こういった中で、佐久市が実際にとっていく具体的な政策としてはどのような考えがあるのでしょうか。

  • 市長

 この度、一つの事業を立ち上げました。これは「39STAYキャンペーン」というものです。39は佐久市のさくと、ありがとうのサンキューとの両方をかけています。この事業は、長野県外に住まわれている学生さん(大学生・短大生・専門学校生・予備校生などの生計を自分で立てていない方)が休校期間の中で、帰省したい気持ちを抑えて、GWはその場にいていただくようお願いしているのですが、その学生さんの中で、私は動きませんと約束してくださった方に地場産品をお送りして感謝の気持ちを伝え、ささやかながら支えていく。このようなことをしたいと思っている事業です。

  • アナウンサー

 いいですね。この39STAYキャンペーン、皆さんへの感謝の思いを込めたキャンペーンとの事ですが、例えばどのような地場産品をお送りするのでしょうか。

  • 市長

 今用意していますが、まず佐久と言ったらお米ですよね、生活必需品でもあろうかと思います。それから軽井沢ブルワリーさんとヤッホーブルーイングさんの地ビールをご用意させていただきました。そして11種類の地元のお酒、また、地域で果物が豊富ですのでそのジュース。もう一つはねば塾さんで作っている石けんセット、これは9つ入っていますのでしっかり手を洗ってもらえるかと思います。このようにいくつかの商品をご用意しております。これらをお送りするにあたって、お申し込みは親御さんが電子的に行っていただくよう考えています。学生証のコピーをつけていただくようになるかと思います。

  • アナウンサー

 こちら詳しくは佐久市役所までお問い合わせいただきたいと思います。こういった取り組みは、佐久に帰ってきたくても今は我慢していただきたい方へ、その代わり佐久の美味しいものを食べたり飲んだりしてもらいたいという思いがこもっていますね。

  • 市長

 そうですね。親御さんにお申し込みしていただくというのは、ビールとお酒が入っていますので、未成年の方が間違って頼んでしまわないようにするためです。そのため、ご自身でお申し込みされるより、親御さんにお申込みいただくようお願いいたします。商品には感謝の気持ちを込めてお礼状も添えてお送りしたいと思っています。担当は佐久市役所企画部企画課の若林課長です。62-3067までお問い合わせください。

  • アナウンサー

 佐久市が行う具体的な方法としまして39STAYキャンペーンをご紹介しました。変わりまして、このような状況下におきまして色々な不安がある中で妊婦さんに関して、身ごもった命に対して大きな不安を抱えている方も大勢いらっしゃるかと思います。そんな皆さんに、子育て支援の行き届いた佐久市からのプレゼントがあると聞いています。

  • 市長

 はい。ご寄附いただいたマスクを、本日現在で400人余りいらっしゃる妊婦さんへ、既に発送をしています。一人5枚お配りしていまして、しっかりしたつくりになっています。ご寄付いただいた2400枚を妊婦さんにお渡しいたします。これから妊娠されて、妊婦さんとして出産の準備をされる方にも当然お渡ししていきますが、それ以外に、佐久医師会に800枚、佐久歯科医師会に800枚お渡しをする予定です。

  • アナウンサー

 マスクがなかなか手に入らない中で妊婦さんに対して、一人5枚のマスクをお配りするということです。やはり色々な不安がある中で、佐久市としても今できることを全力で行っている、そんな印象も受けます。もう一つ、この新型コロナウイルス感染症で気になるのが佐久市内の経済です。自粛ばかりの中で佐久市内にお金が回りづらい状況下だと思います。国でも様々な緊急経済対策を行っている中で佐久市では例えば市内の自営業や商工業者の皆さん、飲食関係の皆さんに対する緊急経済対策について、どのようなお考えがありますか。

  • 市長

 これはいくつかに分けて出す形になるかと思います。理由は、全てが決まってから出そうとすると時間がかかってしまうからです。その中で、私共は制度資金について行う考えです。佐久市議会3月定例会の時には、制度資金2,000万円まで2年間無利子(1年間は据え置きで2年間の利子補給)というものを決めましたが、これを今後は無利子で5年間お貸しするという計画でいます。

  • アナウンサー

 2,000万円の制度資金のうち0.8%、また0.3%という区分もありました。はじめ、0.8%は市でもち、0.3%は各自で利子の負担をしてもらいたいという話があったかと思いますが、これを全て1.1%の利子の分を、5年間は佐久市が負担していくということですよね。

  • 市長

 おっしゃる通りです。5年間無利子で行うということは、かなり踏み込んだ制度資金設計になっています。それぞれの事業所・事業主の皆さんには、この市の制度、あるいは持続化給付金という国の制度等様々な制度を上手に利用し、何とかこの窮状を凌いでいただきたいと思っております。私共としては、中小企業振興資金融資を思い切ってやっていきます。5年間の無利子で行いますので、是非ご活用いただきたいと思います。

  • アナウンサー

 今回この番組の中では、今の社会情勢の中で大きなニュースである新型コロナウイルス感染症の蔓延に伴う様々な影響、国、県でも独自の政策を打っている中で、佐久市独自の様々な政策をご紹介してきました。まずはじめは現在、首都圏あるいは関西圏、中京圏などで暮らしているお子さん達に向けて、佐久に帰ってきたい中で帰省を我慢していただく代わりに、佐久の美味しい食べ物や飲み物を食べたり飲んだりしてもらう39STAYキャンペーンを紹介してもらいました。詳しくは、佐久市役所企画課の若林課長までお願いいたします。2つめが、妊婦さんたちに5枚入りのマスクを佐久市では独自にお配りしていく政策も始まるということでした。さらには佐久市内の自営業、商工業者の皆さんに対する緊急経済対策として2,000万円までの制度資金を当面5年間は無利子で融資していきます。こういった制度も佐久市では始めるということでした。市長も色々なお考えがあると思いますが、今、国も県も佐久市も一体となって行っている中で、今後市長がこの事態の収束に向けて冷え込んだ経済を活性化させる、あるいは市民の動きを活性化していく上で一番大切なことは、どのようなことだと考えていますか。

  • 市長

 商工業者の方も真剣に考えていらっしゃいます。先頃、佐久商工会議所の樫山会頭と中川副会頭が、臼田・浅科・望月の商工会の皆さんと一緒にお見えになり、要望をいただきました。その中で非常に冷え込んでいる業種の中に、病院・飲食があります。そういった皆さんに何か注いでいけるものがなければいけないのではないかということをご指摘いただいています。実際、私たちも外食や宴会を控えていますし、そういったことを考えると非常に厳しい状況であると思います。そういった厳しい状況に対して、しっかりとした対応をしたいと思います。

  • アナウンサー

 佐久市役所内でも秘書課、あるいは各課でテイクアウトのお弁当を注文していますよね。このようなことも大切だと思います。

  • 市長

 佐久商工会議所などでも色んなお店がテイクアウトできるようになっています。そういったことを知ることで、お店の料理をお家に持って帰って食べたりすることでテイクアウトに拍車をかけてもらうことも大事ですし、必要なところに必要なお金が回っていくように考えていきたいです。

  • アナウンサー

 今、自分自身ができることは何かを常に考えていく必要があるかと思います。この番組自体は収録放送ですので、事態に変化があることも考えられますが、今の段階では、佐久地域の感染者も3月6日の南牧村で一人の感染者が発表されて以来出ておりません。佐久市民の健康・予防に対する意識は、非常に高いものがあると思います。

  • 市長

 やはり、保健活動が盛んであったり、保健補導員さんの長年の苦労や努力があったり、佐久総合病院や浅間総合病院それぞれの長年にわたる歴史の中で、健康を維持してこうという運動があったからこそ、佐久市民の皆さんの健康や予防に対して受け入れやすい体質を持っていると思っています。このまま頑張りましょうという気持ちがあります。

  • アナウンサー

 コロナの事態を収束させるのは、もちろん医療の力あるいは行政の力も重要だと思いますが、何よりも大切なのは、我々市民一人一人が絶対に自分はかからない、人に感染させないという意識ですね。

  • 市長

 その通りです。また感染した場合の不安もあるかと思います。その際は、まず保健所(63-3111)に電話することになっています。また、軽症の方が専門ベッドに入った後、重篤な方が出たら、軽傷の方は別のベッドへ移動し、重篤な方は人工呼吸器のついたベッドに寝てもらうことになることから、ベッドコントロールが必要になります。これは一つの病院で行うこともありますし、病院間をまたぐこともあります。このベッドコントロールは保健所長が行うと決まっています。また例えば、上田と佐久などの圏域をまたぐ場合は、長野県庁で調整すると伺っております。そして今後軽い症状の方が増えていった場合には、民間の宿泊施設に留まってもらうなどが決まってきています。この場合は、オンコールという形をとっています。オンコールとは、お医者さんは常駐しませんが、具合が悪化した場合、県の職員にその旨を伝え、その職員が病院の先生に連絡をして先生が来てくださる仕組みのことです。こういった形で長野県では200床のベッドを用意することになっています。1圏域に1~2か所という形ですので、佐久地域でも1か所そういったところが出てくるかと思いますので、対応していきたいと思います。まもなく佐久市内において軽症者が入院するホテルの発表が出ると思います。

  • アナウンサー

 毎日の生活の中で色々な不安もあるかと思います。こういた状況下ですから、まずは正しく恐れていく、過剰な不安というのもかえってストレスが溜まってしまい体調の悪化にもつながります。正しい情報をしっかりと把握し生活していくために、この佐久ケーブルテレビでも最新の情報などは随時皆様にお伝えしていきたいと思います。それでは結びに市長からお願い致します。

  • 市長

 5月6日までは緊急事態宣言です。戦後75年間で初めての緊急事態宣言が発せられました。どうか不要不急の外出は避けてください。そして、佐久から県外に外出はしないでください。県外にお住いの佐久を故郷としている皆さんは、このゴールデンウイークは帰省をしないで、今暮らしているところに留まってください。皆さんの行動が皆さんの大切な人の命を守りますので、是非ご一緒にご協力をお願いします。

  • アナウンサー

 今こそ、行政、各医療機関、そして何よりも我々市民一人一人が一つとなって、この事態の一日も早い収束を願っていきたいと思います。是非皆さんのご協力をお願いいたします。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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