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「佐久インターチェンジ前の新商業施設」「市民生活への支援」「中部横断自動車道の現況と今後の目途」その他(7月30日)

更新日:2022年8月19日

  • アナウンサー

 7月から8月にかけて、本来であれば夏を存分に楽しみたい時期かと思いますが、色々と気になる話題もあります。
 最初のトピックとしまして、佐久インターチェンジに新たにできた商業施設のフレンドリースポット佐久、略して「フレスポ佐久」へお出かけになった方もいると思います。

  • 市長

 夏休みに入る7月20日から8月いっぱいのトップシーズン、夏本番前に整備が進んで構えることができたと思っております。先般、私もオープニングセレモニーにお邪魔させていただきましたが、大変大勢の皆さんがおいでになっていましたし、その後も多くの皆さんが足を運ばれていると聞いています。

  • アナウンサー

 佐久インターの目の前に、大和リースが再開発しまして新たな商業施設となりました。飲食やスーパーマーケットなど合計13店舗が揃っていますが、インター前の土地の利活用は地元への高い経済効果が望まれます。

  • 市長

 佐久市の特徴のひとつとして、高速交通網の充実があります。北陸新幹線があり、上信越自動車道、そして中部横断自動車道がありますが、インターの数を数えてみますと平尾山の佐久スマートインター、佐久、佐久北、佐久中佐都、佐久南、佐久臼田と6つあります。佐久北から八千穂高原までは無料で、141号線と並走する形です。無料の高速道路ということで、災害のときなどは大変威力を発揮した利便性が高い生活道路とも言えると思います。
 それに加えて6つあるインターの特徴を考えますと、多くの皆さんが高速道路で出入りするということは、インター出入口は土地利用的には大変に利用価値が高いところでもあります。例えば、佐久南インターは、道の駅「ヘルシーテラス佐久南」の開発に進みましたし、佐久臼田インターのところでは工業団地が進みました。ひとつのインターでそれだけの土地利用はできませんが、いくつもあることによって土地利用が進んでいく、まだ土地利用が行われていないところもありますが、今後の可能性を残しています。
 いま話題になった佐久インター前には、おぎのやさんの大きな建物がありました。大型バスがたくさん停められて、団体の皆さんが食事をしたり、お土産を買ったりということがございました。時代を超えて新たにフレスポ佐久ができたことで、土地利用を進めていこうとしていたなかでの空白が埋められ、高度な土地利用ができることは都市計画的にありがたいですし、狙い通りだったところが戻ってきたような歓迎の思いを持っています。
 そして今年の9月、間もなく佐久平駅南に道路が完成します。佐久へお買い物に来られる方が相乗効果として、フレスポ佐久に来た方が駅周辺に、駅周辺に来た方がフレスポ佐久に、と佐久市においでになる理由が増えることは、地域にとってチャンスの拡大だと思います。
 アメリカの西部開拓のときに用いられた言葉で「マイニングザマイナーズ」という言葉があります。西部開拓という形で、金の鉱脈を探して大西洋から西へ西へ太平洋に向かっていたわけです。金の鉱脈を探し当てて大変大きな富を得た人もいますが、そのときに労働をする方々の服が傷んで破けてしまうので、肘あてや膝あてをしていたそうです。これがリーバイスの始まりとも言われています。つまりひとつのチャンスが生まれるところのすぐ近くにもチャンスが生まれるという意味で、例えばフレスポ佐久にたくさん人が集まることによって、その周辺にもチャンスが生まれるということです。佐久平駅南にも集客力のある魅力的なものができると、その周辺にもチャンスが及ぶと思います。フレスポ佐久、佐久平駅周辺、南側の開発といったものが相乗的に絡み合ってチャンスが増えるといいと思っています。

  • アナウンサー

 続いて、新型コロナウイルスに関するニュースです。現在、長野県内では佐久地域が6段階中レベル5、要警戒という数値が出ています。市長は、現在の状況をどのように受け止めていますか。

  • 市長

 緊張感を持って対応していかなければならないと思っています。新規陽性者の数が今までにない100人を超える日も複数回あり、また佐久広域では300人を超える日もあったわけです。今までにない大きな感染拡大が起こっているという事実があります。一方で重症化している人がどれくらいいるかと言いますと、長野県下で重症化して専用のベッドを使用している方は第7波で1人もいません。これは、コロナに対するワクチンが重症化を防ぐという効果を伺い知ることができると思っています。国の方でも専門的な見地がありますし、あるいは長野県下においても専門家の皆さんが議論をされているなかで、現段階で行動制限をかけるところまではいっていません。私どもも冷静に対応をしながら、手指消毒やうがい、マスクといった基礎を重視してやっていくことが必要だと思います。

  • アナウンサー

 経済全体にも影響が出ているなかで、佐久市が今後どのような経済対策をしていくか気になる方も多いと思います。そのなかで佐久市では、約16000人が登録している市の公式LINEアカウントで、市民の皆さんが何を求めているのか、どのような支援が必要か、アンケートを取りました。結果として3718名の方から回答がありました。最も大きな声としては、市民生活全般において何らかの支援がほしいという回答が47%でした。市長はどのようにご覧になりましたか。

  • 市長

 まずLINE公式アカウントというものが、スピーディーにことを進められるという点で、今回初めての試みでしたが、効果があったと思います。約16000人の登録があるなか、一晩で2200人の意向を調べることができました。だいたい10万人あたり400人のサンプルを取ると、意識調査として概ねの実態がつかめると言われています。そのときの誤差はだいたいプラスマイナス5%と言われているなかで、最終的には3000人を超えましたが、一晩で2200人の回答を取れたことは、今後の明るい材料だと思います。
 そのなかで、生活者としての支援を望まれる声が多かったわけであります。アンケートを取って意識調査を行ったので、そのデータに基づく政策展開をしてかなければいけません。AIも用いて行った今回の調査については、市民生活も十分に意識しながら9月議会に具体的な策を提案していく考えです。

  • アナウンサー

 子育て支援やガソリン価格高騰に関する支援がほしいなど、色々な声がありました。今後の流れとしては、9月議会である程度の内容、予算案を提出していくということです。

  • 市長

 色々な業界から要望をいただいています。例えば水産業のエサ代が上がっていて、対応をどうするかといったこと、あるいは原油高騰によって運送業の皆さんも困っています。それらは産業支援ですが、これも大事なことなのでやっていきます。加えて市民アンケートを基に、生活者への支援もメニュー立てをして行っていくことになります。一辺倒でなく、複層的にやっていく形にしていきたいと思います。

  • アナウンサー

 続いて夏休み期間、高速道路を使ってお出かけする方もいるかと思います。佐久市内は高速道路網が整っていると言えますが、気になるのが中部横断自動車道の話題です。八千穂高原インターから長坂ジャンクションにかけての概ね40kmの区間は、依然として基本計画区間ということで、ルート帯なども決まっていません。中部横断自動車道の現況と今後の目途について、お聞きします。

  • 市長

 現在、環境アセスメントを進めていただいています。それは高速道路ができることによって、動植物への影響であったり、生活者に対して騒音は大丈夫か、いくつものシミュレーションをしたり、動植物への影響がある場合には営巣地帯を移動させる場合もあります。それらの調査が終わった段階で期待されるのが、ルート決定です。いまはルート帯という1kmの幅で「この辺りを通ります」ということになっているのですが、これを「ここを通ります」とルート決定が為されることが待ち望まれています。願わくば年内のルート決定を目指すということが、関係者のなかでの一致点になります。

  • アナウンサー

 先日は国土交通省の吉岡技監が訪れて、こちらからの要望などもお伝えし、先方からも前向きな回答も得られたとお聞きしています。実際に山梨、長野、地元の自治体長が連携して一歩ずつ進んでいると思いますが、今後の目途として中部横断自動車道はどのような過程で完成に向けて動いていくのでしょうか。

  • 市長

 地域からの要望は強く、そして頻繁に国に伝えてきています。そのなかで先頃、山梨県の長崎知事、長野県の阿部知事、北杜市長、佐久市長の4名で技監にお会いし、あらためて路線の重要性、期待を伝えてきたところです。技監からは「機は熟した」という表現がありました。ルート決定に向けての最終段階に作業が差し掛かっているのだろうと思っています。ルートが決定しますと、土地交渉、購入していくことになりますが、同時にルート決定をした場合には、インターの位置が正確に割り出されます。現在言われていますのは、小海町、松原湖周辺、二つ目は南牧村、海ノ口、そして三つ目は南牧村、野辺山です。
 そのなかでもうひとつ私たちが運動しているのは、政策インターチェンジにしてくださいということです。インターチェンジには、政策インターチェンジと地域活性化インターチェンジの2種類があります。佐久市内を見渡しますと政策インターで建設されたのは、佐久インターと佐久南インターです。そのほか佐久北、中佐都、臼田に関しては地域活性化インター、地元が望むならばつくっていいけれど費用の負担は地元で、というものです。つまり佐久市が自前でセットしたインターチェンジということになります。小海、海ノ口、野辺山はでき得る限り、政策インターチェンジにしてください、言い換えれば国でつくってくださいということです。距離的に考えても野辺山は政策インターになるのではないかと言われています。残るは小海、松原湖周辺、海ノ口になりますが、距離的に政策インターは難しいという考えもあります。しかし山梨、静岡ルートを見てみますと、1市町村1つは政策インターになっています。小海町の松原湖周辺のインターは、すぐ手前に八千穂高原インターという政策インターがあり、その真横なので難しいとされながらも、小海町には1つも政策インターがないのはどうかという議論を巻き起こしますので、非常に微妙な、半々ではないかという見方があります。

  • アナウンサー

 徐々に具体的に、確実にことが動いているということです。

  • 市長

 今後で言いますと、土地交渉がどれくらいのスピードで進むかはなかなか読めません。例えば、ある山が明治時代の方の名前だったりすると、相続する方が何十人にもなっている場合があり、全員の許可を取っていくことは至難の業で辿りきれない場合もあります。そういう場合には、法に従って代執行という作業もできますし、佐久市内でもやりましたが相当な時間がかかります。そのため土地交渉の時間を含めると何年、ということはなかなか申し上げられませんが、土地が整い、工事をしていくところから概ね10年というのがこれまでの経過としてリアリティのある数字だと思います。

  • アナウンサー

 中部横断自動車道の八千穂高原インター、長坂ジャンクションの区間の一日も早い開通を期待していきたいと思います。最後に子どもたちに関する話題になりますが、佐久市内では全児童、生徒にタブレット端末を貸与しています。そのタブレット端末を使った新しい取り組みを考えているとお聞きしました。

  • 市長

 6月議会で公明党の江本議員さんから、鎌倉市の取り組みについてご紹介がありました。ギガスクール構想で小中学生は1人1台のパソコンを扱うようになっていますが、自分が持っている端末から悩み相談ができる取り組みを鎌倉市教育委員会が行っているということでした。6月議会が終わってから早速、関係の職員と鎌倉市の視察をしてきました。向こうの担当の方にお聞きしたのですが、アンケートをするときに誰に何のことを相談したいのかと聞いた際、そのなかに担任の先生に相談したい、という回答があったそうです。毎日顔を合わせているけど、担任の先生に相談したいって答える子が多い。なぜかというと、先生が忙しそうで、なかなか声がかけられないと言うのです。本当に先生方は忙しいですが、ひとつの解決策として、自分自身はこういう悩みがある、こういうことに困っている、という声を聞けば、先生は話を聞く機会を必ず作ってくれるので、それによって解決に近づけていこうということです。いじめの相談窓口など色々な相談の場がありますが、多くの場合、保護者が電話してきています。しかし、子どもが直接相談する機会はなかなかない。そこで自分が持っている端末からSOSが出せるのであれば、ツールのひとつとして増やしていこうということです。
 佐久市の場合はタブレット端末ですが、端末を家に持ち帰ることはコロナによる学校閉鎖などにより家で授業を受ける場合のみで、通常は持ち帰っていません。鎌倉市では、約半分の児童、生徒が持ち帰っているそうですので、少し改革をしていく必要もあると思います。鎌倉市の市長はよく存じ上げている方でもありますので、具体的な懇談などもしながら、勉強してきました。
 私は自分の市政のなかで、議会との議論を重視していこうという考えでいます。最近はそれを強く表に出してきていますので、議員の皆さんからの提案、紹介されたサービスやシステム、あるいはどこに視察に行くとよいといったことを重視しながらやっていきたいという考えを強めています。

  • アナウンサー

 佐久市と議会の二元代表として、より佐久市政が向上していくことを期待していきたいと思います。最後にメッセージをお願いします。

  • 市長

 新型コロナウイルスの第7波が猛威をふるっております。第一に、正確なマスクの着用、手指消毒、うがいなど基本的な取り組みをしっかりやっていただきたいというのが一点です。もうひとつは、やはりワクチンをしっかり接種していただきたいということです。ワクチン接種が進んでいない年代において蔓延が強く出ています。そしてその親御さん、小学生くらいのお子さんがいる年代の接種が上がってきていません。小学生のワクチン接種は、あらためてご検討いただければいいと思います。重篤化しない、あるいは発生予防になるとされているワクチン接種は、ぜひ検討をいただきたいと思っています。
 また、大人の方も60歳以上の方は4回目の接種が始まっていますが、1回目、2回目も予約ができます。見合わせていた方もいらっしゃるので、そういう皆さんも自分のために、あるいは大切な人のためにぜひワクチン接種をお願いしたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
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