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こころのお告げ

休みの日に布団の中でゴロゴロしてばかりいませんか?日光を浴びないと、うつ病になります。冬は日が短いので、特に注意が必要です。毎日外に出て、日の光を浴びなさい。

冬季うつとは、季節の変化が原因となる季節性うつ病のひとつです。 季節性うつになる人は、人には残っていないと言われる季節感知能力が残っていると言われており、その改善には、朝と夕方に強い光を浴びることが必要で、いつ浴びるか(時間帯)よりも浴びた量(日照時間)が重要であると言われております。

※出所 福岡義隆「気象・季節の感情障害への影響」(地球環境』Vol.08 No.2,2003年)P.221ー228/鷹野敦夫「冬季うつ病、注意が必要な地域は」(Care Net、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

10円ハゲ(円形脱毛症)は免疫異常が原因ですが、ストレスなど引き金になると言われています。リラックスしましょう。

10円ハゲ(円形脱毛症)の原因は、風邪などのウイルスによる感染症、花粉症・アトピーなどのアレルギーなどを引き金とした自己免疫反応によって起こるほか、ストレスも要因といわれています。ストレスは免疫力に異常をきたすことがあるので、円形脱毛症にならないためにも、ストレスをためこまず、リラックスできる環境を整えましょう。

※参考 株式会社メディカルノート「円形脱毛症」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

健康管理のお告げ

あなたの両手を、よーく見つめてください見つめましたか? 「両手一杯」。これが一食に食べなくてはならない野菜の量です。

2020年には、日本人の食事摂取基準の見直しも行われますが、日本人は、特に食物繊維の摂取が世界的にも少ないと言われております。適切な食事摂取の基準として、手ばかりという方法があり、握りこぶしがご飯の量、手のひらの大きさが肉や魚の量、両手を広げた量が野菜の摂取基準となっております。

※参考 厚生労働省健康局「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会(厚生労働省,最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

胃腸炎で吐いたものを片付けるときは、アルコールで消毒しても効果はありません。塩素系漂白剤で消毒しなさい。

ノロウィルスなどに代表される胃腸炎は、激しい嘔吐などを伴ないます。吐しゃ物の処理に対しては、マスク・手袋をしっかりと着用し、眼鏡をしていない場合は、ゴーグルなどで目の防御をすることも重要です。消毒は、アルコールは効き目が低いので、塩素系漂白剤で消毒をしましょう。次亜塩素酸ナトリウム(塩素系消毒剤)には濃度が200 ppmでは5分間、1000 ppmでは1分間程度浸すことによって、ノロウイルスをほぼ死滅させる消毒効果があるといわれています。

※出所 国立感染症研究所感染症疫学センター「ノロウィルス感染症」(国立感染症研究所感染症疫学センター、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

運動部のみなさん、練習のしすぎは禁物です。頭痛や発熱などが起きていませんか?それは「オーバートレーニング症候群」かもしれません。しっかりと休養もとりなさい。

オーバートレーニング症候群は、別名を慢性疲労症候群といい、スポーツなどによって生じた生理的な疲労が十分に回復しないまま積み重なって引き起こされることをいいます。スポーツは、日常生活よりも強い負荷の運動を行い、トレーニングの効果を上げていきます。しかし、疲労回復に必要な栄養と休息が足りないと、競技の成績やトレーニングも効果が下がってしまいます。症状が進むと、疲れやすくなったり、全身のだるさを感じたりなど、肉体的にも、精神的にも様々な症状がみられるようになります。

※参考 厚生労働省「オーバートレーニング症候群」(e-ヘルスネット、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

自分の手を見てみなさい。何もついていないようで、人の手は細菌だらけ。握手すると、細菌が移ります。毎日、何度も手洗いしましょう。

電車の吊り革、スマートフォン、ドアノブなど日常生活の中で様々なところを触る人の手は、細菌にとって繁殖しやすい温度や皮脂などの栄養がそろっている環境です。環境が整っている場所であれば、細菌は短時間でどんどん増殖します。そのため、アメリカなどでは握手に変わって握りこぶしをあわせる「フィストバンプ」が一般的になりつつあるそうです。こまめに手を洗ったり、アルコール消毒することで、細菌を減らし、感染を予防しましょう。

※参考 Ghareeb PA, et al.「Reducing pathogen transmission in a hospital setting. Handshake versus fist bump: a pilot study.」(J Hosp Infect. 2013 Dec;85(4):321-3. doi: 10.1016/j.jhin.2013.08.010. Epub 2013 Sep 19.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

しもやけは寒いだけでは起きません。寒い時期の一日の気温の差が10度以上のとき、しもやけになりやすくなるのです。

しもやけは一日の気温の差が10℃以上になる場合に起こりやすい皮膚の病気です。冷たい外気にさらされたあとに、手足の指先や鼻など、血行が悪くなりやすい場所にできます。しもやけになりやすい人は、手袋やマスク、耳あてなど防寒具を利用して冷気から身体をまもることで予防することができます。冬に外出する際は気をつけるようにしましょう。

※参考 川嶋利瑞(ひふの病気」(日本臨床皮膚科医会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

飲みすぎ食べすぎ、していませんか?痛風になりたくないなら、毎日水を2リットル飲みなさい。ただし、心臓病や腎臓病のある方は医師と相談しなさい。

痛風は尿酸という体内の新陳代謝によってできる物質が、何らかの原因で体内に一定以上増えて高尿酸血症になることによって起こる発作のこと。この尿酸は、食事に含まれていたり、急激にエネルギーを使うことで生み出される、プリン体という物質を原料にしています。一日に作り出された尿酸料とほぼ同量が毎日排泄されているため、水を2リットル以上飲み、たくさんの尿で尿酸を排泄したり、食事や飲酒などの生活習慣を見直して痛風を予防しましょう。

※参考 治療ガイドライン作成委員会 日本痛風・核尿酸代謝学会「第4章合併症、併発症に関する治療」(高尿酸血症・痛風の治療ガイドライン ダイジェスト版、)P.9-12を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

何となく調子が悪いことはありませんか?原因は遅延型アレルギーかもしれません。遅延型アレルギーは、検査で見つけることができます。

遅延型アレルギーは、原因となる食物を摂取してからすぐに症状がでず、数時間~数日立ってから症状がでるアレルギーのこと。肌荒れ、倦怠感、肩こりやイライラなど症状が多彩であるためになかなかアレルギーであることに気づけません。遅延型アレルギーも検査をうけることで知ることができます。なんとなく調子が悪いということが続いたら、一度検査をうけてみると良いでしょう。

※参考 厚生労働省 健康局 がん・疾病対策課「アレルギー疾患の現状等」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

体調が悪いときは、大きな病院に行っていませんか?かかりつけ医は決まっていますか?大変なけがや病気でなければ、まずはかかりつけ医に相談しなさい。

かかりつけ医とは自宅の近所で開業している診療所やクリニックの先生のことをさします。大きな病院は、専門的な治療や検査を必要とする患者を診察したりすることに特化しているため、診療所などの紹介状がないと、診察までの待ち時間が長くなってしまいます。大変な病気やケガではない場合は、まずかかりつけ医に相談しましょう。万が一検査や手術が必要になった場合は、かかりつけ医が適切な病院に紹介してくれるため安心です。

※参考 日本医師会・四病院団体協議会「医療提供体制のあり方 日本医師会・四病院団体協議会合同提言」(日本医師会・四病院団体協議会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

腕をまっすぐに伸ばして、壁に背と腕をつけてみなさい。腕が45度より上に上がらなければ、肩甲骨が固まっています。肩をまわして、肩甲骨をほぐしなさい。肩こりが解消に向かうでしょう。

肩こりの原因は、菱形筋と肩甲挙筋という、深い部分にある肩甲骨を動かす筋肉が硬くなり、肩甲骨の動きが悪くなることが影響しています。そのため、肩甲骨を意識的に鍛えたり動かし可動域を広げることで肩こりを和らげることができます。また、首に大きな負担をかける猫背の改善にもつながるため、肩・首まわりのこりがよくなります。

(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

インフルエンザに一番効果的な予防法を知っていますか?それは予防接種です。ぜひみんな打ちなさい。ちなみに紅茶を飲んでも予防はできません。

インフルエンザは感染力が強く、脳炎や肺炎を引き起こす可能性がある感染症です。インフルエンザの治療薬はいくつかありますが、発症してすぐに服用を開始しても脳炎の予防ができるわけではありません。しかし、ワクチンを接種することで、完璧に発症を防ぐことはできませんが、重症化を防ぐことができますので、毎年、流行前にワクチンを接種するようにしましょう。

※参考 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「インフルエンザ」(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

高齢者の足のむくみは知らず知らずのうちに悪化していることがあります。長時間同じ体勢ではありませんか?むくみ予防には着圧ソックスが良いでしょう。

体力や筋力が衰えるため、高齢者は長時間座ったままでいたり、外出して歩いたりする機会が少なくなりがちです。同じ姿勢を長時間続けていると、血行が悪くなりむくみが発生します。その状態が続くと、慢性下肢浮腫となり、足がぱんぱんに腫れ上がったり強い痛みが生じたりしてしまいます。日中にむくみ予防の着圧ソックスを履いたり、椅子に座る際は足をあげてお尻と同じ高さにするなどしてむくみを予防しましょう。

※参考 株式会社メディカルノート「高齢者に多い慢性下肢浮腫−少しの気付きと対策でむくみ予防を」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

身体が錆びて老化していくことを酸化といいます。酸化を食い止めるには、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールなどが良いでしょう。

生命活動を維持するために必要不可欠な酸素。酸素を取り入れる過程で発生する活性酸素により細胞は老化していきます。この活性酸素を分解してくれるのが抗酸化物質で、ビタミンCやビタミンE、ポリフェノールやカロテンなどが有名です。これらを多く含む野菜や果物をとって、酸化を防ぎましょう。また、喫煙は抗酸化物質を壊してしまうため、老化を早めてしまいますのでできれば禁煙するのがよいでしょう。

※参考 株式会社メディカルノート「老化を進める活性酸素と抗酸化物質であるマグネシウムのはたらき」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

歩くことは、身体の健康状態を示すバロメーターです。歩行スピードが落ちてきたら、身体に変化の兆しがある証拠といえます。気をつけなさい。

日常的に行っている「歩行」は、神経・筋肉・呼吸・循環器などのすべての働きが正常に組み合わさることで可能になる、複雑な動き。歩くスピードは基本的にある程度一定に保たれているため、遅くなる、ということは身体のどこかで異常が起こっていたりする可能性があります。そのため、普段の歩き方を意識するだけで、健康状態をチェックすることができます。また、歩くスピードで大体の寿命がわかるなど、「歩き」から得られる情報はたくさんあります。

※参考 Studenski S, et al.「Gait speed and survival in older adults.」(JAMA. 2011 Jan 5;305(1):50-8. doi: 10.1001/jama.2010.1923.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

転んでついた手が、ぽっきり折れることを、「舟状骨骨折(しゅうじょうこつこっせつ)」と言います。働き盛りも、若者も折れることがあるので注意が必要です。

舟状骨は親指の付け根にあり、後ろ向きにころんで手をついたときなどに骨折しやすいため、スポーツ中のケガに多く、10~20歳代でよくみられます。骨のずれが大きくない場合、痛みが強くならず、骨折とわからず、捻挫と診断されることも。しかし、骨折としての適切な治療を受けずに放置すると、慢性的な痛みの原因となりますので、注意しましょう。

※参考 日本整形外科学会「舟状骨骨折」(日本整形外科学会、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「舟状骨骨折」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

1月になりやすい病気を伝えます。窒息、転倒、低温やけどです。しっかり覚えて、予防に努めなさい。

1月は正月を迎え、お餅を食べる機会が増えます。餅による窒息事故が多いため、餅を小さくするなど、調理方法を工夫し、子どもや高齢者が食べる際には配慮しましょう。また、気温の低下により、路面凍結による転倒事故が多いのもこの時期。高齢者は転倒で骨折しやすいため、外出時は十分に注意が必要です。暖をとるのにカイロやホットカーペットなど、皮膚に直接触れる暖房器具を使用する際は、低温やけどに注意しましょう。

(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

「口呼吸」「ヨゴレ腸」「睡眠不足」に気をつけなさい。こうすることで、少しでも花粉症シーズンを過ごしやすくなるでしょう。

鼻詰まりで口呼吸になりがちですが、口から花粉を一緒に吸い込むと喘息が悪化することがあります。マスクを使用するなど対策を行い、花粉を侵入させないようにしましょう。また、アレルギー反応は免疫機能を十分に整えることで、症状を軽減することができます。免疫細胞の6割があるのは腸。水溶性食物繊維をたくさんとるなどして、腸内環境を整えましょう。また、睡眠不足は免疫機能を弱らせます。質の良い睡眠をとることをこころがけましょう。

※参考 大久保公裕「はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

ぎんなんの食べすぎは中毒になります。目眩や痙攣を引き起こす可能性があるので注意が必要です。

ぎんなんを食べすぎると、ビタミンB6欠乏症を引き起こし、吐き気や嘔吐、下痢、めまい、けいれんなどの症状が出現する場合があります。身体の栄養が不足しているときに、発症しやすく、場合によっては命に関わることも。焼いたり茹でたりしても銀杏の毒性は失われないため、調理の方法に関わらず1度に食べる量は、子どもは7個、大人は40個を目処にしておきましょう。

※参考 株式会社メディカルノート「銀杏中毒」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

心停止を目撃したとき、AEDを活用しなさい。救急車を待ってから対応をするより、一般の人がAEDを使って電気ショックをおこなった方が、助かる可能性は2倍以上違います。

AEDは、呼吸がない場合や、脈がないといった、心停止状態の人に使用すると、不整脈を止めることができます。使い方がわからなかったり、誤って使用して逆効果になってしまうのではなど、躊躇してしまう気持ちもあると思いますが、AEDは使用法を音声で説明してくれますし、AEDでの処置が不要な場合は、電気ショックを与えないように器械が判断してくれます。心停止状態は数分の遅れが救命できるかどうかを左右しますので、積極的にAEDを活用するようにしましょう。

※参考 日本救急医療財団「AED の適正配置に関するガイドライン」(日本救急医療財団、2018/12/25)、株式会社メディカルノート「誰もが知っておくべきAED - 誰もが人の命を救える可能性がある」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

男性の3人に2人、女性の2人に1人ががんになります。定期健診は忘れないようにしましょう。

日本で一番多い死因である「がん」は、男性は3人に2人、女性は2人に1人の割合で罹患するというデータも。原因や場所も様々ですが、禁煙や飲酒の節制、食生活の改善、適度な運動、適正体重を維持するといった生活習慣の改善によって、がんのリスクを減らすことができます。また、定期的に検査を受けることで早期にがんを発見でき、効果的な治療を行うことができます。

※参考 厚生労働省「がん」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)になると、健康な成人に比べて3分の1ほど酸素しか吸い込めなくなることがあります。COPDになる前に、禁煙して予防に努めましょう。

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた肺の病気の総称で、長年の喫煙習慣による生活習慣病です。肺気腫は、気管支の先にある肺胞が壊れる病気。肺胞は酸素を血液中に取り入れ、二酸化炭素を排出する「ガス交換」の重要な役割を担っているため、肺気腫になると、身体に必要な酸素を取り入れることが困難になり、息切れしてしまうために歩行が困難になったりすることもあります。そうなってしまう前に、禁煙をして予防しましょう。

※参考 日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版]」(日本呼吸器学会、2018/4/26)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

日本人の3人に1人が花粉症です。花粉症が辛すぎるときは、早めに病院へ行きましょう。

病院では、内服薬・点眼薬・レーザーなどで花粉症の症状を和らげる対症療法を施すことができます。また、毎年ひどい花粉症に悩まされているという方には、シーズン前から症状の悪化を防ぐための薬物治療をしたり、アレルゲンを少しずつ体内に入れアレルギー反応をなくし花粉症体質を根本的に改善する治療も近年普及し始めています。アレルギーだからと我慢せず、病院で医師に相談するのが良いでしょう。

※出所 大久保公裕「はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア~」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

坐骨神経痛の予防には、姿勢・冷え・肥満に気を付けることが重要です。

坐骨神経痛は、椎間板ヘルニアや、梨状筋症候群、脊髄のがんといった疾患と併せて起こることが多い、腰から足先にまでに見られる痛みやしびれの症状です。そのため、これらの疾患を予防することが大切です。一番の予防は腰に負荷をかけすぎないこと。トレーニングなどで、筋力をつけることで、正しい姿勢を維持しやすくなり、肥満を防止できますし、坐骨神経痛の悪化原因にもなる冷えの解消をすることができます。日常的に運動することをこころがけましょう。

※参考 日本整形外科学会「患者向けパンフレット「整形外科シリーズ」29 坐骨神経痛」(日本整形外科学会/最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「坐骨神経痛」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

高齢者の低栄養が増えています。食事の頻度、栄養バランス、適度な運動に気を付けましょう。

活動量が落ちて食べる量が減ったり、病気や胃などの機能の低下によって食欲がわかないということが高齢者によくみられます。長期に渡って食事の量が減ってしまうと、「低栄養」状態になってしまいます。低栄養状態では運動能力の低下、免疫力が低下し病気が治りづらくなる上、認知機能低下のリスクが高まることもわかっています。必要な食事量を把握し、運動や人と食事するなどで食欲を出すようにするなど、工夫をして十分に栄養をとるようにしましょう。

※出所 長寿科学振興財団「低栄養」(健康長寿ネット、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

花粉症による外出控えは、国内の個人消費が7500億円も低下している可能性があります。

第一生命経済研究所による調査で、花粉症による外出控えによって個人消費が約7500億円も失われると試算されています。会社を休むほどではないけれど、鼻水や涙などの症状のせいで何度も手を止める必要があるような体調不良のまま働いている人も多く、本来の働き方ができていないという場合も。米国のダウ・ケミカル社による一万人の社員を対象にした調査によると、アレルギーなどによる労働損失は1人あたり約60万円。3人に1人が花粉症といわれている日本で、今後は働き方の工夫も大切になってくるのではないでしょうか。

(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

3秒ルールを試していませんか?3秒ルールはあてになりません。下に落ちたものは食べないようにしましょう。

床などに落ちたものでも、3秒以内に拾えば菌などがつかないから食べても問題ないとする「3秒ルール」は、5秒・10秒と形を変えて世界中で信じられています。しかし、床に落ちた食べ物を拾い上げるまでの時間経過と付着する菌の数を調査した論文では、5秒以上床に落ちていたものは、床の材質・食べ物の種類に関係なく5秒でも30秒でも付着する菌の数に差はないという研究結果がでています。床には危険な菌もたくさん存在しますので、床に落ちてしまったものを食べるのはやめましょう。

※参考 Dawson P, et al.「Residence time and food contact time effects on transfer of Salmonella Typhimurium from tile, wood and carpet: testing the five-second rule.」(J Appl Microbiol. 2007 Apr;102(4):945-53.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

白い主食の食べすぎには注意が必要です。老化の一因にもなりかねません。

私達の身体を構成しているタンパク質。しかし、ご飯やパンなどに多く含まれている「糖質」は体内のタンパク質と結びついて細胞を劣化させる「糖化」を引き起こし、老化を早めたり、病気の原因になったりします。特に、食物繊維をきれいに削ぎ落とした白い主食は糖化を進めやすいので、白米を玄米、小麦を全粒粉に変えるなどの工夫をして糖化をコントロールすることが、長く健康に生きるための秘訣です。

※出所 Hu EA「White rice consumption and risk of type 2 diabetes: meta-analysis and systematic review.」(BMJ. 2012 Mar 15;344:e1454. doi: 10.1136/bmj.e1454.)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

ヒートショックにならないためには、入浴前にもコップで水を1~2杯を飲みなさい。

急激な温度変化によって血圧が大きく変動することで失神や不整脈を引き起こすヒートショック。冬の寒い時期は、入浴で体を温めようとする方も多いかと思いますが、脱衣所・浴室などの寒いところから湯船につかるまでは、日常の中でヒートショックが起こりやすいタイミング。お湯を熱くしすぎないようにしたり、手足にかけ湯をしてお湯の温度に体がなれてから入浴するなど工夫しましょう。また、入浴で汗をかいて血液の水分が失われてどろどろになったときに血圧が上昇すると血管がつまったり破れてしまうことがあります。予防のためにコップ1~2杯の水を飲むことが大切です。

※参考 長寿科学振興財団「高齢者の入浴事故 ヒートショック対策と予防」(健康長寿ネット、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

口内炎が2週間以上治らなかったら、病院へ行きなさい。舌がんの可能性があります。

口内炎はストレスやビタミンの不足、口の中を傷や、飲んでいる薬の副作用など様々な要因からでき、誰でも経験する症状のため、普段気にしない方も多いかもしれません。しかし、口内炎は舌がんや口腔がんの代表的な症状のひとつ。その他にも、口臭などさまざまな症状があるので、口内の変化を意識し、症状が2周間以上長引く場合は医師に相談するようにしましょう。

※出所 国立がん研究センター「舌がん」(がん情報センター、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

次亜塩素酸などを空気中に噴霧し、ウイルスなどを消毒する「空間除菌」を知っていますか? 実は、医学的な効果はまだ証明されていません。医学的にはまだおすすめできるものではないのです。

置くだけで消毒・除菌ができる「空間除菌」は、消毒液を使用して接触面を拭いたり清掃するなどの手間がなく、手軽に使用できるように感じます。しかし、この「空間除菌」は1970年代の研究で、空気中の病原体を十分に殺菌する能力がないということが報告されており、医療施設の環境感染管理のためのガイドラインでは消毒剤の噴霧をしないように勧告しています。次亜塩素酸などの化学物質を噴霧することで、同じ空間にいる他の人たちに悪影響がみられる例もあります。

※出所 William A. Rutala, Ph.D., M.P.H. David J. Weber, M.D., M.P.H., and the Healthcare
Infection Control Practices Advisory Committee (HICPAC)「Environmental Fogging」(Guideline for Disinfection and Sterilization in Healthcare Facilities (2008)、Update May 2019)P.87を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

風邪の原因の9割はウイルスが原因。抗生物質、抗生剤などの抗菌薬はウイルスに効果は無く、不要であることがほとんどです。安静と水分・栄養補給を第一にしなさい。

一般に上気道(鼻腔から咽頭まで)の炎症によっておこる諸症状のことを風邪といいます。症状がウイルスによる場合、安静にし、十分な水分や栄養の補給をすることで自然に治癒するので、鼻汁や発熱など、つらい症状をやわらげる薬による対症療法を行うのが一般的です。まず、普段から風邪にかからないようにすることが重要です。マスクや外出後の手洗い・うがいなどで予防しましょう。

※出所 日本呼吸器学会「かぜ症候群」(日本呼吸器学会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

呼吸器のお告げ

タバコは百害あって一利なし。喫煙はインフルエンザになる可能性も上がります。

1日21本以上タバコを吸う喫煙者がインフルエンザにかかるリスクは非喫煙者に比べ21%高く、また、喫煙者の場合、予防ワクチンの抗体の効力がなくなるスピードが早くなり、ワクチンがインフルエンザを予防できる期間が短くなるという研究結果がでています。これは、タバコに含まれているニコチンが要因であるとわかっており、ニコチンが入っている加熱式タバコなども同様に危険です。インフルエンザは脳炎や肺炎を引き起こす危険性の高い感染症ですから、予防のためにもできるだけ禁煙するようにしましょう。

※参考 Lawrence H, et al.「Cigarette smoking and the occurrence of influenza - Systematic review.」(J Infect. 2019 Nov;79(5):401-406. doi: 10.1016/j.jinf.2019.08.014. Epub 2019 Aug 26.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

たばこの煙は、子どもの知能、読む力、書く力などを悪化させる危険があります。子どもの近くにいるときは、喫煙を控えてください。

喫煙者がたばこを吸っている時に周囲にいる人がその煙を吸ってしまうことを受動喫煙といいます。受動喫煙は、喫煙と同様に様々な病気の原因となり、子どもの成長や知能の発達にも悪影響があることがわかっています。米国の小中学生を対象に、読解力や計算能力テストをおこなったところ、受動喫煙の程度が強ければ強いほど、試験点数が低いという結果がでています。喫煙をする時は、外に出るなど、子どもが近くにいない場所に移動するなど配慮しましょう。

※参考 松崎道幸「受動喫煙とこどもの健康:ファクトシート
」(日本禁煙学会雑誌 第 5 巻第 1 号 2010 年(平成 22 年)3 月 10 日)p.22-26を参考に作成
(佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

たばこを吸う人は吸わない人に比べて、2~3倍脳梗塞になりやすいです。できるなら禁煙すると良いでしょう。

タバコの煙には200以上の有害物質が含まれてるといわれており、ニコチンや一酸化炭素などによって、血管が収縮し、血圧の上昇などがおこります。また、血管が硬化してしまい、血栓ができやすくなるなど、脳梗塞や脳出血などのリスクが高くなります。非喫煙者と比べ、これらの発症リスクは、3~4倍高くなるといわれています。その他にも、がんや糖尿病など喫煙習慣により発症のリスクが高まる病気がたくさんあるため、健康のためには禁煙することが大事です。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

冬季の入浴では体温の急激な変化が心臓に負担をかけます。心停止する恐れがあるので、気をつけましょう。

急激な温度変化によって血圧が大きく変動することで失神や不整脈を引き起こすヒートショック。冬の寒い時期は、入浴で体を温めようとする方も多いかと思いますが、脱衣所・浴室などの寒いところから湯船につかるまでは、日常の中でヒートショックが起こりやすいタイミング。高齢者や、心臓病の方が入浴する際は、入浴前後にコップ1杯の水分補給や、お湯の温度を熱くしすぎないなど対策し、家族の方は声掛けなどで配慮しましょう。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

呼吸が苦しくて息が切れるたり、せきや痰が増えて息苦しいことはありませんか?それは「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」かもしれません。病院での治療が必要です。

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた肺の病気の総称で、長年の喫煙習慣による生活習慣病です。運動時や階段をのぼるときなどに息切れがおこり、進行していくと安静時にも息切れを感じるようになります。また、長く続く咳と痰がありますが、風邪など他の要因と見分けづらい場合もあります。喫煙習慣のある方でこのような症状がある方は、専門医に「COPDではないか」と相談するとよいでしょう。

※参考 日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版]」(日本呼吸器学会、2018/4/26)、株式会社メディカルノート「慢性閉塞性肺疾患」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

肺の機能は20代がピーク。たばこを吸う人は、吸わない人に比べて2倍のスピードで肺の機能が低下する。

肺は20代に機能のピークを迎え、その後は加齢に伴い少しずつ機能が低下していきます。有酸素運動や呼吸法などで、身体が酸素を効率良く取り込むことができるようにはなりますが、一度ダメージを受けた肺がよくなることはありません。そのため、肺をできるだけきれいな状態に保つことが大切です。喫煙習慣がある人の肺の機能の低下のスピードは非喫煙者に比べ二倍早いといわれています。禁煙して、肺のダメージを抑えることが大事です。

※参考 日本呼吸器学会「肺年齢 「肺の生活習慣病」に対するリスクマネージメント」(日本呼吸器学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」は、たばこ病といわれます。煙の有害物質を長期間吸い込むことで、肺に炎症が起こるのです。40代以上の喫煙者は検査しましょう。

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた肺の病気の総称で、長年の喫煙習慣による生活習慣病です。呼吸困難や慢性の咳・痰などの症状がみられますが、症状が乏しい場合もあります。症状がないために、本人が気づかないうちに進行し、糖尿病や心臓病、骨粗鬆症や抑うつなどの病気と合併してしまい、死亡のリスクが高まることも。40代以上の喫煙者は病院で検査を受け、COPDの早期発見につとめましょう。

※参考 日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版]」(日本呼吸器学会、2018/4/26)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)の原因の90%は、喫煙によるものです。予防するためには禁煙が最も大切です。

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた肺の病気の総称で、長年の喫煙習慣による生活習慣病です。タバコの煙などの有害物質をを長期間にわたって吸入して起こった肺の炎症により、息が吐き出しにくくなります。喫煙者の15~20%が発症し、70歳以上の6人に1人がCOPDといわれるほどよくある病気です。予防のためには禁煙が一番。もし、症状が現れた場合は、病院を受診し、治療と並行して禁煙につとめましょう。

※参考 日本呼吸器学会COPDガイドライン第5版作成委員会「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン2018[第5版]」(日本呼吸器学会、2018/4/26)/環境再生保全機構「現場レポート:肺機能測定1,029人でギネス世界記録™ 達成「COPDの疑い」は測定者の16.4%」(すこやかライフNo.43 20114年3月発行)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

肺の生活習慣病は、「COPD(慢性閉塞性肺疾患)」と呼ばれます。70歳以上の6人に1人がCOPDです。

COPDとは、慢性気管支炎や肺気腫とよばれてきた肺の病気の総称で、長年の喫煙習慣による生活習慣病です。タバコの煙などの有害物質をを長期間にわたって吸入して起こった肺の炎症により、息が吐き出しにくくなります。喫煙者の15~20%が発症し、70歳以上の6人に1人がCOPDといわれるほどよくある病気ですが、治療に取り組んでいる患者さんは1割未満。全身の炎症にもつながることもあるので、早く見つけて治療をすることが大切です。

※参考 日本呼吸器学会「慢性閉塞性肺疾患(COPD)」(日本呼吸器学会、最終閲覧日2020/1/10)、環境再生保全機構「COPDをご存知ですか?」(環境再生保全機構、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

肺炎予防は、口の中を常に清潔にすることが重要です。

肺炎は日本の死因で三番目に多い疾患です。病原菌などが肺に侵入して起こる急性の炎症です。免疫や体力が低下した高齢の方などが、かかってしまうと重症化しやすい病気です。食べ物や唾液が肺に入ったときに、それを外に出すことができず細菌が繁殖してしまうことが原因になることも。予防のための肺炎球菌ワクチンは一部の肺炎にしか効果がないため、歯磨きなどで口の中を清潔にし、菌を肺にいれないことが大切です。

※出所 厚生労働省「食べ過ぎを1週間単位でリカバリー」(e-ヘルスネット、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

女性のお告げ

妊婦が風疹にかかると心臓などに病気を持った赤ちゃんが生まれることがあります。感染させるのは夫や職場の男性が多いです。30歳以上の男性は皆MRワクチンを打ちなさい。

風疹とは、風疹ウィルスによる感染症です。 飛沫感染や接触感染など、様々な感染のしかたがありますが、妊娠中の女性が感染すると、流産になったり先天性風疹症候群の赤ちゃんが生まれることがあります。先天性風疹症候群は赤ちゃんが難聴や心臓の病気、白内障などを持って生まれる病気で、予防にはMRワクチンを接種しておくことが大切です。しかし妊娠中はワクチンが接種できないので、妊娠前の女性や、女性に感染させないために男性に接種することが大切です。特に30-50代の男性は抗体が低いとされており、積極的なワクチン接種が望ましいです。

※出所 国立感染症研究所感染症疫学センター「風疹とは」(国立感染症研究所、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

おっぱいにしこりがないか確認できていますか?乳がんのチェックは毎日しましょう。乳がんのしこりは硬く、あまり動かないのが特徴です。

乳がんは、その60%以上がセルフチェックによって発見されているほど、自分で観察したりすることで発見がしやすいがんです。乳房の変形や左右差・しこり・ひきつれ・へこみ・ただれ・出血や分泌物などがないかを日常の中でチェック。乳がんの発生の47.6%が外側上部にみられるので、特に注意して調べ、変化や異変に気づいたらすぐに専門の医療機関を受診しましょう。

※参考 ガイドライン作成委員会「乳癌診療ガイドライン 2018年改訂版 健診・画像診断」(日本乳癌学会、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「乳がんの初期症状とセルフチェックの方法」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

乳がんは女性だけでなく、男性にも起こります。死亡率は低いですが、女性に比べて他の組織に転移しやすいため、注意しなさい。

乳がんは乳腺にできる悪性腫瘍のこと。乳腺は男性にもあるので、男性も乳がんになる可能性があります。しかし、乳がんによる年間の死亡数が女性の100分の1以下というデータがあるように、男性が発症することは非常にまれです。しかし、診断時に進行している場合が多く、生存率は男女ともほぼ同じくらい。女性の病気というイメージの強い乳がんですが、男性も十分に注意しましょう。

※参考 神戸医療産業都市推進機構 医療イノベーション推進センター「男性乳がんの治療(PDQ®)」(がん情報サイト、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

子宮頸がんは、別名:マザーキラーと呼ばれています。予防には、HPVワクチンの接種と検診の両方が大切です。

子宮頸がんが「マザーキラー」と呼ばれるのは、症状があらわれないまま、母親の世代になるまで長い年月をかけて進行するからです。性交渉時や、生理に関係ない出血があったり、おりものや月経血の量・期間が増えるといった症状が出たときには、かなりがんが進行している可能性も。定期的に検診を受け、早期発見につとめることが大切です。

※参考 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)、厚生労働省「ヒトパピローマウイルス感染症(HPVワクチン)」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

妊娠中のむくみには注意が必要です。妊娠糖尿病になる可能があります。定期検診への受診を心がけましょう。

妊娠中、特に20週以降は、ホルモンのはたらきにより、インスリンのはたらきが低下します。そのため、血糖値が高くなりやすい状態に。妊娠時に起こった糖代謝異常を妊娠糖尿病といいます。妊娠糖尿病は症状が悪化すると、流産・早産などのリスクを高めるだけでなく、母子に合併症を引き起こすことがあります。ひどいむくみが出る場合もありますが、自覚症状がほとんどなく、定期検診で発見されることが多いので、検診は必ず受けるようにしましょう。

※参考 日本産科婦人科学会「妊娠糖尿病」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)を、株式会社メディカルノート「妊娠糖尿病」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

突然の不正出血を甘く見てはいけません。子宮頸がんの検診へ行きましょう。

不正出血はストレスや生活の乱れなどの影響でおこりやすく、女性の多くが経験しますが、子宮頸がんの代表的な症状でもあります。子宮頸がんは初期症状がほとんどなく、進行していくと不正出血の他にも、おりものの変化や、性行為時の出血、下腹部の痛みなどがでます。不正出血だからと看過せず、医師に相談するとよいでしょう。進行してしまう前に、定期的に検診を受けることが大切ですし、ワクチンを摂取することで子宮頸がんは予防ができます。

※参考 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「子宮頸がん」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

子宮頸がんの原因は、HPVウイルス(ヒトパピローマウイルス)です。性交渉経験がある80%の女性が、50歳までに一度は感染します。

子宮頸がんはウイルス感染によって引き起こされるため、他のがんとは違い、感染していなければ癌になる可能性が極めて低いと考えられています。性交渉経験がある女性の約80%が50歳までに感染するといわれているほどありふれたウイルスですから、感染前にHPVワクチンの接種をすることで予防することがとても大切です。

※参考 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

子宮頸がんは、ある程度進行するまで症状が表われません。気づいたときにはすでに進行していることもあります。定期的に健診を受けましょう。

子宮頸がんは「マザーキラー」とも呼ばれるように、症状があらわれないまま、母親の世代になるまで長い年月をかけて進行するがんです。性交渉時や、生理に関係ない出血があったり、おりものや月経血の量・期間が増えるといった症状が出たときにはかなりがんが進行している可能性も。定期的に検診を受け、早期発見につとめることが大切です。

※出所 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

性交渉の経験があっても、HPV型ウイルス(ヒトパピローマウイルス)に感染していなければ、予防の効果が期待できます。感染していない他の型の予防の効果もあるのです。ワクチンを接種しましょう。

子宮頸がんの原因の95%以上が、HPVウイルス(ヒトパピローマウイルス)の感染。感染経路は性的接触と考えられ、性交渉の経験がある女性の50%~80%がHPVに感染しているという推計もありますが、感染していない型のワクチンを接種することで、子宮頸がんのリスクを少しでも減らすことができます。性交渉の経験があったとしても諦めず、予防のためにHPVワクチンを接種しましょう。

※出所 日本産科婦人科学会「子宮頸がんとHPVワクチンに関する正しい理解のために」(日本産科婦人科学会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

乳がんのセルフチェックはできていますか?しこりに加え、変形・左右差・ひきつれ・えくぼ・ただれ・出血や異常な分泌物はありませんか?気になったら、すぐに病院へ行きましょう。

セルフチェックする際には、鏡に写して正面・側面・斜めを観察します。また、両腕をあげた状態とおろした状態でもチェック。閉経前の方は、月経終了後1週間~10日の間の乳房が柔らかくなるタイミングで、閉経後の方は一定の日にちを決めて、毎月一回行いましょう。しこり・変形・左右差・ひきつれ・へこみ・ただれ・出血や分泌物などの変化や異常があった場合はすぐに医師に相談しましょう。

※出所 ガイドライン作成委員会「乳癌診療ガイドライン 2018年改訂版 健診・画像診断」(日本乳癌学会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

乳がんのセルフチェックはできていますか?左右の乳房ともに、外側の上部に発生しやすいです。特に注意して調べましょう。

乳がんの60%以上がセルフチェックによって発見されているほど、自分で観察したりすることで発見がしやすいがんです。乳房の変形や左右差・しこり・ひきつれ・へこみ・ただれ・出血や分泌物などがないかを日常の中でチェック。乳がんの発生の47.6%が外側上部にみられるので、特に注意して調べ、変化や異変に気づいたらすぐに専門の医療機関を受診しましょう。

※出所 ガイドライン作成委員会「乳癌診療ガイドライン 2018年改訂版 健診・画像診断」(日本乳癌学会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

妊婦さんは、インフルエンザにかかると症状が重くなります。予防接種をして備えなさい。

妊婦さんは、インフルエンザにかかると症状が重くなったり、早産の原因になることもあります。そのため、インフルエンザの予防が非常に大切で、予防接種が推奨されています。なお、予防接種がお腹の赤ちゃんに悪影響を与えることはありません。

※出所 Mosby LG1, Rasmussen SA, Jamieson DJ.「2009 pandemic influenza A (H1N1) in pregnancy: a systematic review of the literature.」(Am J Obstet Gynecol. 2011 Jul;205(1):10-8. doi: 10.1016/j.ajog.2010.12.033. Epub 2011 Feb 23.)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

子どものお告げ

赤ちゃんの肌は毎日保湿しなさい。保湿することが将来のアトピー性皮膚炎の予防になります。

乳児の通常の皮膚は、外界の異物を体の中に通さないよう、しっかり防御しています。そうした皮膚のバリア機能が、湿疹ができることで低下し、湿疹個所に食べ物などが接触するとその後口から食物を摂取したときにアレルギー反応を起こすきっかけになりうると言われています。湿疹の管理で大切なのがスキンケアです。お風呂上がりに保湿をしっかり行うことが、アトピー性皮膚炎や湿疹の予防にもつながります。

※参考 佐久医師会「アレルギー疾患 大切なのはスキンケア」(教えて!ドクター、第3版2018年版)P.51を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

休みの日や深夜に、子どもが突然熱を出したり、怪我をしたらどうしますか。そんなときは、#8000へ電話すると良いでしょう。医師や看護師から対処の仕方などのアドバイスをうけられます。

いつもと様子が違う、突然熱が出たときなどに、短縮番号#8000をプッシュすると、お住いの都道府県の相談窓口に自動転送され、小児科医や看護師から適切な対処の仕方などのアドバイスを受けることができます。休日の当番医や救急病院に行く必要があるかわからない場合も、いつでも相談できるので、安心です。

※参考 厚生労働省 医政局 地域医療計画課 救急・周産期医療等対策室 小児・周産期医療係「子ども医療電話相談事業(#8000)について」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

豆や飴、ミニトマトは、小さい子どもにあげると窒息の原因になります。あげるのは4歳になってからが良いでしょう。3歳までの子どもには、必ず細かく切ってから与えるようにしてください。

「窒息事故」は家庭で起こる子供の事故の中でも0~3歳の小さな子どもに多く発生します。ピーナッツなどの小さなものでも窒息や娯嚥の原因に。丸くつるつるしたものは飲み込みやすいもの、ゼリーや餅のような噛み砕けない食べ物は危険ですので、3歳以下の子どもには食べさせないようにしたり、小さく砕いてからあげるようにしましょう。突然咳き込み、口元や口の中に手をいれるなどのしぐさをしはじめたら、のどにものがつまっている可能性があります。すぐに救急車を呼び、背中を叩くなど応急処置をしましょう。

※参考 佐久医師会「異物誤飲」(教えて!ドクター、第3版2018年版)P.34-39を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

子どもは「静かに」溺れることを知っていますか。バシャバシャ音を立てることもなく、助けてと声を上げるわけでもありません。子供がお風呂に入るときは、しっかりと注意して目で見守りなさい。

4歳以下の子どもの溺水による死亡事故の多くが浴槽内での事故。両親が近くにいるはずなのに溺れていることに気づけないのは、人が溺れるときは、呼吸することに精一杯で声を上げることもなく沈んでいくため。また、小さな子供は速やかに沈んでしまうことが多いようです。子どもがお風呂に入る時は、できるだけ目を離さず、そばを離れることのないようにしましょう。

※参考 佐久医師会「溺水について」(教えて!ドクター 配布フライヤー、2018年)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

おたふくにかかった子どもの1000人に一人は難聴になると言われています。なんと、この難聴は治りません。まずおたふくにかからないため、予防接種をしっかり受けることが大切です。

おたふくかぜによる難聴は、おたふくかぜの原因であるムンプスウイルスが、内耳に炎症を起こすことで発症します。この難聴は治療を行っても改善が難しく、補聴器や人工内耳が必要になることも多いです。ワクチンを接種することでおたふくかぜを予防することが大切です。

※参考 日本耳鼻咽喉科学会「おたふく風邪の予防接種を推奨します
」(日本耳鼻咽喉科学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

インフルエンザの予防接種は生後6ヶ月の赤ちゃんから接種が可能です。12歳以下は2回接種が必要ですので忘れないようにしなさい。

インフルエンザは、重症化すると脳症や肺炎を起こすこともある病気です。ワクチンを接種することで重症化を予防できます。12歳以下の小さな子どもの場合は、1回の接種だけでは十分な免疫ができないため、2回のワクチン接種が必要です。免疫ができるのに必要な期間は2週間ほど。流行前にワクチン接種を済ませておくためにも、早めのスケジュールを組んでおくとよいでしょう。

※参考 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「インフルエンザワクチン」(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

おねしょに悩んでいる親子のみなさん。おねしょは珍しいことではありません。小学生でもクラスに2,3人はおねしょしている子はいます。薬で治せる子もいますので、お医者さんに相談してみなさい。

夜になると尿量を減らす働きのある「抗利尿ホルモン」が脳から分泌されます。成長途中の子どもは、ホルモンの分泌が整っていないためおねしょをしてしまうことも。また、子どもの膀胱は、5歳ごろに夜の尿がためられるほどに成長します。子供の成長はそれぞれですので、小学生だからおねしょをしていても過度に心配する必要はありません。もし、続く場合があるなど不安でしたら、薬で治すこともできますので、病院で相談してみるのがよいでしょう。

※参考 日本夜尿症学会「夜尿症診療ガイドライン2016」(日本夜尿症学会、2016年5月)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

子どもを車に乗せるときは必ずチャイルドシートに乗せなさい。子どもの頭は大きく、事故の衝撃で首に大きな力がかかりやすいです。手足の麻痺を起こす可能性もあります。

チャイルドシートは、身体がまだ出来上がっていない子どもを、車に関連する様々な衝撃から守れるようにつくられています。子どもの頭は小さな衝撃でも変形してしまうために、脳挫傷を起こす可能性が高く、交通事故での乳児の死亡原因は首から上の損傷が8割を超えます。特に、乳幼児の場合は、その身体的特徴から、進行方向に対して後ろ向きに取り付けるタイプのチャイルドシートを利用すると安全です。

※参考 内閣府「チャイルドシートの着用指導マニュアル」(内閣府、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

赤ちゃんが突然咳き込み始めたり、声がかすれていたら、誤飲を疑いなさい。咳が続いたら病院を受診し、「急に咳き込み始めた」ことを必ず伝えるのです。

子供の窒息事故は家庭で起こる事故の中でも多く、なかでも0歳~3歳の子どもには注意が必要です。子どもが急に咳き込みはじめ、のどを抑えたり、口に指を入れたり、声をうまくだせなくなったりする場合、窒息おこして命に関わることも。子どもはピーナッツのような小さなものでも窒息してしまうことがあります。咳き込みが続くようなら、病院で「急に咳き込みだした」ことを医師に相談しましょう。

※参考 政府広報オンライン「「えっ?そんな小さいもので?」子供の窒息事故を防ぐ!」(政府広報オンライン、最終閲覧日2020/1/10)/日本小児科学会「自家用車・タクシーで病院に行く」(こどもの救急、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

赤ちゃんが熱を出したら、解熱剤を使っていませんか?解熱剤にけいれんを予防する効果はありません。熱は体を守る防御反応です。水分が取れて、元気があれば慌てる必要はありません。

子どもは大人に比べて、熱が上がりやすい特徴があります。高熱は辛く見えますし、熱性けいれんが心配になり解熱剤を使用したくなりますが、発熱してすぐに解熱剤も使っても、熱性けいれんを予防することはできません。

※出所 日本医療機能評価機構「CQ6-1 解熱薬は耐性けいれん再発に影響するのか」(日本医療機能評価機構、最終閲覧日2020/1/10)/国立成育医療研究センター「お薬Q&A」(国立成育医療研究センター、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

熱は朝になると、治っていなくても一旦下がることがよくあります。前日の夜に熱がある場合は、注意して経過を見なさい。

人の体温は脳でコントロールされており、朝方は低く、午後から高くなりやすいです。それは発熱時も同様です。子どもは活動や環境の影響を受けて熱があがりやすいため、朝に熱が下がっていても、日中活動していくうちに熱が上がり、夜に高熱になっていることが少なくありません。朝に熱が下がっているからといって安心するのではなく、昼過ぎまで様子を見てあげるとよいでしょう。

※出所 玉本晃「子ども発熱について」(京都民医連中央病院報 2004年夏号 Vol.4)/佐久医師会「発熱がでたとき」(教えて!ドクター、2018年)を元に作成p.6-7を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

ノロウイルスやロタウイルスなど、子どもの胃腸炎を起こすウイルスに、アルコール消毒は効果がありません。吐物や下痢の汚れは、次亜塩素酸で消毒しなさい。

ノロウイルスは非常に感染力が強いため、二次感染を防ぐために感染者の吐瀉物や、便などはウイルスが飛び散らないように処理し、塩素系漂白剤などにも含まれている次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。また、ウイルスは85℃以上で一分間以上の加熱を行うことでも消毒できますので、リネンなどは、熱水洗濯を行ったり、乾燥機を使用するのがよいでしょう。しかし、絨毯や布団など、すぐに洗濯などができないものもありますよね。その場合は、よく乾燥させてからスチームアイロンや布団乾燥機を使用して消毒しましょう。

※出所 国立感染症研究所「ノロウィルス感染症」(感染病情報センター、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

子どもが吐いて、絨毯などを汚したけど、絨毯が洗えない時は、アイロンのスチームで高熱消毒をしましょう。高熱消毒は、ノロウイルス等胃腸炎のウイルスにも効果があります。目安は85℃以上で、1分以上です。

ノロウイルスは非常に感染力が強いため、二次感染を防ぐために感染者の吐瀉物や、便などはウイルスが飛び散らないように処理し、塩素系漂白剤などにも含まれている次亜塩素酸ナトリウムで消毒しましょう。また、ウイルスは85℃以上で一分間以上の加熱を行うことでも消毒できますので、リネンなどは、熱水洗濯を行ったり、乾燥機を使用するのがよいでしょう。しかし、絨毯や布団など、すぐに洗濯などができないものもありますよね。その場合は、よく乾燥させてからスチームアイロンや布団乾燥機を使用して消毒しましょう。

※出所 厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A Q21 吐ぶつやふん便が布団などのリネン類に付着した場合はどのように処理をすればよいですか。」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

こどもの薬は必ずしも食後にこだわる必要はありません。食前の方がお腹がすいているため、飲みやすい場合もあり、吐くことも少ないです。とにかく飲ませることが大切です。

薬を子どもに飲ませる時間は、医師からの指示があればそれに従って下さい。ただ、乳幼児の場合は食事をとる時間が不規則なため、必ずしも食後と限定されない場合があります。おなかがいっぱいになると、薬をのまなかったり、吐いたりすることもありますが、食前の方がお腹がすいているため、吐くことも少ないです。問題のない場合は食前(ミルクを飲む前)に飲ませてみましょう。

※出所 愛知県薬剤師会「子どもと薬」(愛知県薬剤師会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

インフルエンザで、一番効果的な治療法は薬ではありません。休養、水分補給が一番有効です。薬は飲んでも、脳炎脳症や肺炎などの合併症を予防することはできません。

現在はインフルエンザの薬(タミフルなど)ができていて、症状が続く期間を短くすることは期待できます。しかし、発症してすぐに服用しても、脳炎脳症や肺炎などの合併症の予防までは期待できません。あくまでもインフルエンザの最も効果的な対策はワクチン。かかってしまったら、休養・水分補給を大切にしましょう。

※出所 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「インフルエンザ」(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

子どもがインフルエンザにかかると、うわごとを言ったり、異常行動が出たりすることがあります。インフルエンザの薬のせいではなく、薬を飲んでなくても起こることがあります。

インフルエンザは風邪とは違い、気管支炎、肺炎などの呼吸器の病気や脳炎・脳症を起こしやすい病気です。子ども、特に10代では、インフルエンザにかかると、うわごとを言ったり、高いところから飛び降りるなどの異常行動が出たりすることがあります。これは、インフルエンザの薬のせいではありません。薬の服用の有無に関わらず、熱が出てから2~3日間は、子どもの行動をしっかり見守るようにしましょう。

※出所 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「インフルエンザ」(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

妊婦さんは、インフルエンザの予防接種をして備えなさい。妊婦さん自身だけでなく、生まれてくる新生児にも免疫が授けられ、インフルエンザにかかりにくくなります。

12か月未満の乳児は、インフルエンザで入院するリスクが高いですが、妊娠中の女性がインフルエンザワクチンを投与すると、乳児のインフルエンザによる入院が減少するという調査結果があります。自身だけでなく、生まれてくる新生児にも免疫が授けられ、インフルエンザにかかりにくくなるため、インフルエンザワクチンは、妊婦さんに推奨されます。

※出所 Benowitz I, Esposito DB, Gracey KD, Shapiro ED, Vázquez M. 「Influenza vaccine given to pregnant women reduces hospitalization due to influenza in their infants.」( Clin Infect Dis. 2010;51(12):1355–1361. doi:10.1086/657309)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

小さな子どものインフルエンザの予防接種は、打ってから2週間ほどで防御効果が出て、効果が約5ヶ月続きます。

インフルエンザは小さな子どもの場合、1回の接種だけでは十分な免疫ができません。重症化を予防するのに必要な免疫ができるのは、2回目を接種して2週間ほどたったころからです。また、毎年、流行するウイルスの型は違い、それにあわせてワクチンがつくられています。効果が続くのは約5ヶ月なので、原則として毎年、2回ずつ接種しましょう。

※出所 NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会「インフルエンザ」(NPO法人VPDを知って、子どもを守ろうの会、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久総合病院佐久医療センター 坂本昌彦先生)

歯のお告げ

歯周病を防ぐことは、認知症の予防になります。歯周病の原因菌が認知症を進行させます。毎日の歯磨きから気をつけなさい。

歯周病,糖尿病,アルツハイマー病には、関わりがあると言われてますが、最近、歯周病の原因菌が認知症を進行させることが分かりました。歯周病は、細菌の感染によって引き起こされます。歯と歯肉の境目の清掃が行き届かないでいると、そこに多くの細菌がたまり、歯肉の辺縁が「炎症」を起こして赤くなったり、腫れたりします。毎日の歯磨きをしっかりと行うことで、歯周病も、認知症も予防していきましょう。

※参考 石田直之、吉成伸夫、松下健二、石原裕一「歯周病はアルツハイマー病を悪化させる」(日本歯周病学会会誌、2018)P.145-152、日本臨床歯周病学会「歯周病とは?」(日本臨床歯周病学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

歯周病は、心筋梗塞や脳梗塞の隠れた原因となります。歯を大事にしましょう。

歯周病と心筋梗塞は一見なんの関連性もないように見えますが、心筋梗塞などの原因となる動脈硬化をおこしている血管を調べたところ、高い確率で歯周病菌が発見されています。また、歯周病は糖尿病や認知症など、さまざまな病気との関連性が報告されていて、増殖した歯周病菌が血管を通じて全身に広がりさまざまな病気をひきおこすことも。フロスなどを利用し、歯磨きをしっかりして、歯周病を予防しましょう。

※参考 日本臨床歯周病学会「歯周病と心臓疾患・脳血管疾患 狭心症・心筋梗塞」(日本臨床歯周病学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

消化器のお告げ

もし、あなたが便秘気味なら、足置き台を買って、トイレで考える人のポーズをとってみましょう。直腸がまっすぐになり、力まず快調になるはずです。

洋式の便座に普通に座ると、直腸が曲がった状態になってしまうため便がスムーズに通ることができません。そのため、前かがみの姿勢をつくることで、腸がまっすぐになり、便が通りやすくなります。足置きがない場合でも、かかとを浮かせてつま先立ちのようにすることで前傾姿勢がつくりやすくなります。排便が困難な状態が続くと、便秘や痔の原因となりますしヘルニアなどの深刻な健康問題につながる可能性もあります。

※参考 Rohan M Modi, et al.「Implementation of a Defecation Posture Modification Device: Impact on Bowel Movement Patterns in Healthy Subjects.」(Journal of clinical gastroenterology. 2019 Mar;53(3);216-219. doi: 10.1097/MCG.0000000000001143.)
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

ご存知ですか?胃癌にはピロリ菌が大きく影響しています。ピロリ菌は検査で発見して除菌ができます。まだピロリ菌の検査をしたことがない方は、すぐ検査してください。

胃がんの99%はピロリ菌感染による胃炎や胃潰瘍が原因です。ピロリ菌の除菌をすることで、胃がんのリスクを下げることができます。ピロリ菌感染は上下水道が完備された現在少なくなっており、20代で10%以下ですが、30代は15~20%、50代は50%以上と高くなっています。30代以上は一度検査を受けることをおすすめします。また、ピロリ菌に感染した胃炎がある方は保険診療でピロリ菌除菌の治療を受けることができます。胃がん対策のためにも、胃炎がある人は病院で検査・治療を行いましょう。

※参考 株式会社メディカルノート「胃がん予防のためのピロリ菌除菌の効果」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

大腸がんの死亡者数は、この50年で約6倍です。初期の大腸がんには、自覚症状がありません。40代になったら、年に1度は検査をしなさい。

大腸がんは食生活の欧米化などにより、いま日本でもっとも罹患率の高いがんのひとつとなっています。脂肪の消化をする際に発がん物質が発生し、大腸の粘膜にがんが発生します。進行すると、血便や便通異常、腹痛などの症状が現れますが、初期の大腸がんにはほとんど症状がなく、検診で見つかるケースがほとんどです。40代くらいから大腸がんが増え始めますので、40代になったら検査を受けるのがよいでしょう。

※参考 国立がん研究センター「それぞれのがんの解説 大腸がん(結腸がん・直腸がん)」(がん情報サービス、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

肝臓は体の中で一番大きい、大切な臓器です。しかし、障害が起こっても、中々症状が現れない「沈黙の臓器」と呼ばれています。定期検診と、肝炎ウイルスの検査を受けた方が良いでしょう。

肝臓がんは、特有の症状がないため、慢性肝炎や肝硬変の治療中にみつかることがほとんどで、腫瘍が5センチを超えても無症状のことが多い病気です。しかし、男性のがんによる死因では肺がん、胃がんについで多いがんです。多くの肝がんは慢性肝炎から発生するため、定期的ながん検査だけではなく、腹部超音波検査も行うことが大切です。

※参考 株式会社メディカルノート「肝臓がん」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

大腸がんは、早期発見できれば90%が助かると言われています。定期検査を忘れないようにしましょう。

大腸がんの5年生存率は60~70%といわれており、他のがんに比べて高い数字がでています。腸の壁の浅いところにがんがある早期の段階でがんを発見し治療できればほぼ完治できると考えられており、この場合の5年生存率は90%以上。日本人の死因の1位はがんですが、このように早期発見することで、完治できるケースもありますので、定期的に検診を受けましょう。

※参考 東京都予防医学協会「大腸がん検診」(東京都予防医学協会、最終閲覧日2020/1/10)、大腸癌治療ガイドライン作成委員会「大腸癌治療ガイドライン 医師用2019年版」(大腸癌研究会、2019年1月)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

目のお告げ

目薬の使いすぎは止めなさい。涙を洗い流してしまい、目が乾燥してしまう可能性があります。

眼球の表面は粘液の層、涙の層、薄い油の層といった3つの層で覆われていますが、目薬を一度に2滴以上さしてしまうと、この3つの層の油分や涙をながしてしまい、目の乾燥や異物感といった副作用につながる場合があります。また、目から溢れ出た目薬が目頭から鼻やのどに流れ出て副作用をおこすこともあります。メガネや目をあたためるなどでもドライアイの症状を和らげることができますので、必要以上に目薬に頼ることのないようにしましょう。

※参考 日本眼科学会「ドライアイ」(日本眼科学会、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

スマホの使いすぎは止めなさい。ものが2重に見えたり、片方の黒目が内側に寄る急性内斜視になる危険性があります。

スマートフォンを使用する際、目に近い位置で画面をみるため、眼球を内側によせ、寄り目の状態で焦点を合わせようとします。そのため、長時間スマートフォンを使用していると、遠くをみても寄り目が戻らなくなる急性内斜視になる可能性があります。急性内斜視になると、両目の視線が一致しなくなるためものが二重に見えるようになってしまいます。スマートフォンは生活にかかせない道具になりましたが、長時間の利用を避け、画面を見る時はできるだけ顔から離すようにしましょう。

※参考 Hyo Seok Lee, Sang Woo Park, and Hwan Heo「Acute acquired comitant esotropia related to excessive Smartphone use」(BMC Ophthalmol.2016;16;37.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

オフィスワーカーの3人に1人はドライアイと言われています。冬の乾燥に注意しなさい。

目が乾燥することによって、視界がぼやけたり、ものが見えにくくなるなどの視力の異常を伴うことをドライアイといいます。空気の乾燥だけではなく、スマートフォンやパソコンのディスプレイを長時間見続け、目を酷使することも、要因の一つとなっています。10秒瞬きをせずにいられない場合は、ドライアイの可能性がありますので、眼科医に相談してみるとよいでしょう。

※参考 日本眼科学会「ドライアイ」(日本眼科学会、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「ドライアイ」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

日本の失明の原因1位は緑内障です。症状が分かりにくいので、しっかりと定期検査を行うことが重要です。

緑内障は20年~30年かけてゆっくりと進んでいく「慢性進行性」の病気。また、わかりやすい初期症状がなく、視野がかける、暗点が出るなどの症状もゆっくりと進んでいくために、自覚症状が現れた時点では、緑内障がかなり進行してしまっていることが多くあります。点眼薬で進行をくいとめることができるので、定期的に検査し、早期発見することが大切です。また、目の痛みやかすみ・頭痛や吐き気など急激に症状がでる急性緑内障発作は、急激に視力が悪化し、失明のリスクがありますので、疑いがある場合はすぐに眼科を受診しましょう。

※参考 日本眼科学会「緑内障」(日本眼科学会、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「緑内障の症状とは―はっきりとした初期症状がない中での早期発見の工夫」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

睡眠のお告げ

忙しくて、睡眠時間が減っていませんか?6時間以下の睡眠を続けると、酔っている時と同じくらい注意力が低くなります。毎日7時間以上、たっぷり寝なさい。

日本人の平均睡眠時間は1日に442分と、他国と比べても最低水準にあります(OECD, 2019)。睡眠時間が6時間以下の人は、肥満、糖尿病、心臓病の有病率が高く、さらに、「うつ病、事故、自殺のリスクも高くなります。実際に、自治医科大学の研究では、7~8時間睡眠をとっている人に対して、2.4倍死亡率が高まるとも言われています。睡眠不足は、日本人固有の症状です、意識的に睡眠を取るようにしましょう。

※出所 厚生労働省県央局「健康づくりのための睡眠指針 2014 」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)、経済開発協力機構(OECD)「Gender Data Portal 2019」(OECD、最終閲覧日2020/1/10)、Amagai Y, Ishikawa S, Gotoh T, Doi Y, Kayaba K, Nakamura Y, Kajii E.「Sleep duration and mortality in Japan: the Jichi Medical School Cohort Study.」(J Epidemiol. 2004 Jul;14(4):124-8.)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

OECD加盟国の中でも日本の睡眠時間は最も低いと言われています。眠れるときに、できるだけたくさん眠ると良いでしょう。

必要な睡眠時間は一定であり、睡眠時間が満たない場合、足りない分が負債のようにたまってしまうといわれています。ある実験では、睡眠不足を解消するのには、毎日好きなだけ寝ることができても3週間かかるという結果が出ています。睡眠不足ですと、日常のパフォーマンスが落ちてしまいますし、生活習慣病、うつ病などの精神疾患や認知症にかかるリスクが高まります。最適な睡眠時間は人によりますが、毎日8時間程度は睡眠時間を確保できるとよいでしょう。

※出所 厚生労働省「平成24年版厚生労働白書 -社会保障を考える- (本文) 第5章 国際比較からみた日本社会の特徴」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)p.87-134を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

OECD加盟国の中でも日本の睡眠時間は最も低いと言われています。睡眠不足は危険です。しっかり睡眠とりましょう。

日本人の平均睡眠時間は7.3時間で、OECD加盟国中最短。また、40代男女の過半数が睡眠時間が6時間未満であると回答しています。睡眠中に細胞の修復をする成長ホルモンが分泌されるため、睡眠時間が短いと老化が進みやすく、脂肪や糖の代謝の悪化や血圧が上がりやすくなります。睡眠時間が6時間未満の人は肥満、糖尿病、心臓病の有病率が高くなるだけではなく、うつ病や事故、自殺のリスクが高くなるというデータもあるので、しっかりと睡眠時間を確保することで、健康な身体を維持しましょう。

※参考 厚生労働省「平成24年版厚生労働白書 -社会保障を考える- (本文) 第5章 国際比較からみた日本社会の特徴」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)p.87-134、CareNet.com 2019年9月11日配信記事「6時間睡眠に忍び寄る睡眠負債、解決策はコーヒーナップ」を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

仕事中に眠気を感じている人は、約8割いると言われています。10分~15分の積極的な仮眠で業務効率を上げましょう。

仕事中眠気を感じると回答したビジネスパーソンのほとんどが、13時~15時の間に眠気を感じると答えています。昼休みに10分~15分ほどの仮眠をとることで眠気を解消することができます。横になるのがベストですが、うつぶせや椅子に持たれるなど、できるだけ快適な姿勢であれば大丈夫。耳栓やアイマスクをするなど、ヒヤリや音を遮断することで効果もアップ。起きたあとは光を浴びたりストレッチを行うと身体が目覚めるので、午後の仕事にもすっきりと向かえるでしょう。

※出所 厚生労働省「平成24年版厚生労働白書 -社会保障を考える- (本文) 第5章 国際比較からみた日本社会の特徴」(厚生労働省、最終閲覧日2020/1/10)p.87-134を元に作成/CareNet.com 2019年9月11日配信記事「6時間睡眠に忍び寄る睡眠負債、解決策はコーヒーナップ」を基に作成を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

寒い時期に、靴下を履いたまま眠ると、睡眠の質が低下します。良い寝つきには、脳の温度を下げることが大切です。布団の中で、身体が暖まったら靴下を脱ぎましょう。

人の身体は睡眠に入る前に、皮膚の血流を増やすことで皮膚温度を上げ、足や手の甲から熱を放熱することで体内深部の体温を低下させて睡眠を誘発させます。靴下をはくことで、皮膚温度をあげることはできますが、身体が放熱して際に熱を閉じ込めてしまうため、体内深部の温度が下がらないため寝付きが悪くなってしまいます。足が冷えるという方やなかなか寝付けないという方は、就寝前に足浴をしたり、足のマッサージで血流を良くすると、寝付きがよくなります。

(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

起きてから15時間後の作業能力は、酒気帯び運転時と同じだけ作業能力が低下しています。夜はゆっくりと自宅で休むのが良いでしょう。

日本はOECDの加盟国中最も睡眠時間が少なく、睡眠不足によって失われる経済的損失が年間約15兆円と推定されるほど。ほかにも、6時間睡眠を2週間続けると、2晩徹夜するのと同程度作業能率が低下し、不眠状態での真夜中から明け方の時間帯の作業能力は、酒気帯び状態で同じ作業をした場合よりも劣る危険な状態になるなどの研究結果もあります。睡眠時間を削って仕事をすることは、逆に作業効率が落ちよくありません。十分な睡眠をとって、効率良く働きましょう。

※参考 Dawson D, Reid K.「Fatigue, alcohol and performance impairment」(Nature. 388(17):235.1997)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

体内時計を整えて、いい睡眠をとりなさい。朝起きたら、まず太陽の光を浴びて、すぐに朝食をとって体内から体を起こしましょう。

人間の体内時計は24時間より長いため、一日の24時間とずれてしまい、生活のリズムに影響が。しかし、体内時計をリセットし、ずれを解消することで、生活のリズムが生まれ、夜に睡眠をうながすホルモンが分泌されるため質の良い睡眠をとることができるようになります。リセットの方法は起床時に太陽の光を浴びること。そして、起きてすぐに朝食をとることで身体の奥深くから目覚めることができるようになります。質の良い睡眠をとるためには、起きたときの行動がとても重要です。習慣にして、生活のリズムを整えましょう。

※出所 厚生労働省健康局「健康づくりのための睡眠指針 2014」(厚生労働省、2014年3月)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

糖尿病のお告げ

もし肥満が気になるなら、まずはウォーキングから始めなさい。歩くだけでも筋トレになります。

脂肪肝は、自覚症状が現れにくい状態で、肝炎や肝硬変、肝がんなどに進行することもあります。発症の原因として、お酒の飲み過ぎの他に、肥満・痩せすぎ、糖尿病なども関わると言われています。健康診断などで指摘されたら、放置せずに、ウォーキングをしたり、食生活の改善などに努めましょう。

※参考 株式会社メディカルノート「脂肪肝」(Medical Note,最終閲覧日2020/1/10),日本老年医学会「高齢者の生活習慣病管理ガイドライン」作成ワーキング「高齢者肥満症診療ガイドライン 2018」(日本老年医学会,日老医誌 2018;55(4):464-538,P522-527)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

糖尿病をあなどることなかれ。糖尿病の人は、普通の人に比べて心筋梗塞や脳梗塞の発症が2倍から4倍増加します。

糖尿病は血糖値が正常より高くなる病気です。これだけ聞くと、そんなに怖さがわからないのですが、過食による脂質代謝異常などにより、心筋梗塞や脳梗塞、腎臓病など死に至る恐れがあるさまざまな合併症を引き起こす可能性があります。食事や運動、禁煙などの生活習慣を改善し、糖尿病を予防しましょう。

※参考 日本糖尿病学会「2型糖尿病の発症予防」(糖尿病診療ガイドライン2019、2019/10発売)P.347-363を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

糖尿病の三大合併症は、神経障害、眼の網膜症、腎臓病の頭文字「し・め・じ」です。さらに、足が腐ってしまう壊疽(えそ)、脳卒中、狭心症や心筋梗塞の頭文字「え・の・き」も起こりやすいので、注意が必要です。

糖尿病のように、血糖値が高い状態が続くと、増えすぎたブドウ糖によって活性酵素が発生し体内のあらゆる血管を傷つけてしまうため、心臓病や脳梗塞、腎臓病などの重症化しやすい合併症を引き起こす可能性が高くなります。そのため、糖尿病を早期発見・治療し続けることが大切です。糖尿病の治療を中断してしまうと血糖をうまくコントロールできなくなり、合併症をひきおこしてしまう可能性があります。

※参考 日本糖尿病学会「15 糖尿病に合併した高血圧」「16 糖尿病に合併した脂質異常症」(糖尿病診療ガイドライン2019、2019/10発売)P.245-281、株式会社メディカルノート「糖尿病の合併症とその予防-どんなことに注意したらいいの?」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

脳のお告げ

お酒を飲んだ後、転んでませんか。酔って転んで、頭を強く打った時、脳の表面から出血する「硬膜下血腫」が起きやすいです。千鳥足はやめなさい。

頭蓋骨と脳を包む膜の間に血液が溜まる「硬膜下血腫」は、転倒時などにできた頭部の外傷をきっかけにおこります。出血のスピードが遅い場合、2週間から3ヶ月たってからおこることも。ぼんやりするなどの活動力の低下からはじまり、頭痛や嘔吐などの症状がでてきます。酩酊状態で転倒した場合、当時のことを覚えておらず、原因がわからないといったことが起こりやすいです。頭部の打撲は非常に危険性の高い事故ですので、まずは、転倒するほど酔わないことが大切です。

※参考 株式会社メディカルノート「急性硬膜下血腫について」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

寒い季節ですので、温かいものを食べることも多いでしょう。ラーメンや、鍋をフーフーするときに、意識が薄れたら、脳梗塞の危険性があります。若い人でも注意が必要です。

呼吸を早く繰り返すと一時的に手足が動かなくなったり、ろれつがまわらなくなる「もやもや病」。脳の血液が足りなくなっておこるこれらの症状は、呼吸によって血液の二酸化炭素の濃度が減少し、脳の血管が酸素が十分あると勘違いして血管を収縮させることによりおこります。病気が重くなると、脳梗塞や知能障害を引き起こすこともあります。

※参考 もやもや病(ウィリス動脈輪閉塞症)の診断・治療に関する研究班「もやもや病(指定難病22)」(難病情報センター、最終閲覧日2020/1/10)、株式会社メディカルノート「もやもや病」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 西森栄太先生)

脳卒中の前触れ発作を「TIA(ティア)」といいます。TIAは、手足のまひなど脳梗塞と同じ症状が一時的に続いて24時間以内に自然に消失することです。TIAを感じたら、すぐに病院を受診しなさい。

顔が歪んだり、表情がつくれなくなったり、身体の片側が思うように動かなくなる、ろれつが回らなくなる、言葉がでてこなくなるなどは、脳梗塞の症状ですが、これらの症状が、一時的な血管の詰まりが原因で起こることがあり、一過性脳虚血発作(TIA)といいます。症状は24時間で消えてしまいますが、そのままにしておくと、再発や、脳梗塞につながるおそれがありますので、このような症状が現れた際は、すぐに病院で医師に相談しましょう。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)p.61-122、株式会社メディカルノート「脳梗塞」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

頭痛や、手足の脱力・しびれ、視野やバランス・言葉の異常は、脳卒中のサインです。すぐに病院へ行きなさい。

脳卒中の症状は激しい頭痛や、片方の手足や顔の半分に麻痺やしびれが起こったり、言葉がでなくなったり、ろれつが回らなくなるといった言語障害や、片方の目が見えなくなる、視野の半分が欠けるといった症状まで様々。いつはじまったのかがはっきりとわかるほど、突然症状があらわれるのが特徴。脳卒中は日本人の死因で四番目に多い病気です。もし、上記のような症状があらわれた場合は、救急車を呼ぶなどすぐに医師の診察を受けましょう。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)、株式会社メディカルノート「脳梗塞」(Medical Note、最終閲覧日2020/1/10)を元に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

脳卒中の症状は体の片側にだけ出現します。身体の片側に、運動や感覚の異常が出たら6時間以内に病院へ行きなさい。

脳卒中の症状は激しい頭痛や、片方の手足や顔の半分に麻痺やしびれが起こったり、言葉がでなくなったり、ろれつが回らなくなるといった言語障害や、片方の目が見えなくなる、視野の半分がかけるといった症状まで様々。いつはじまったのかがはっきりとわかるほど、突然症状があらわれるのが特徴です。脳卒中は日本人の死因で四番目に多い病気です。もし、上記のような症状があらわれた場合は、救急車を呼ぶなどすぐに医師の診察を受けましょう。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)、峰松 一夫「2脳卒中が起こったら」(国立循環器病研究センター、最終閲覧日2020/1/10)を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)

めまいはあなどってはいけません。放置すると機能障害になることもあるのです。

めまいと一言でいっても、ふわふわするものや回転するものなど患者によって違い、また、良性のものもあり、原因が複雑なため診察をうけても問題なしとされることもあるため、症状を放置してしまう方が多いようです。しかし、脳卒中や内耳の障害からくるものもあるので、受診の際には、きちんとした診断をしてもらうためにも、どういったタイミングでどのようなめまいがどのくらい持続したのか、吐き気など他の症状はなかったかの詳細を医師に伝えるようにしましょう。

※参考 脳梗塞「脳卒中治療ガイドライン2015【追補2017】」(日本脳卒中学会、2017/9/26)p.61-122を参考に作成
(監修 佐久市立国保浅間総合病院 尾形哲先生)