「台風19号災害からの復旧・復興に向けて」「佐久平駅南土地区画整理事業」「佐久臼田インターチェンジ周辺の工業団地」その他(1月29日)
更新日:2020年2月25日
- アナウンサー
2020年も様々な動きがある中で、スポーツに関して明るいニュースが飛び込んできました。都道府県男子対抗駅伝において、見事長野県チームが全国制覇を果たしました。
- 市長
1月19日に行われた都道府県男子対抗駅伝ですが、長野県チームが3年ぶり8回目の優勝を果たしました。25回目の大会であったのですが、3分の1は長野県が優勝をしていることになります。今回も大変期待され、その期待を上回る大会新記録での優勝であり、大変素晴らしい結果でした。
- アナウンサー
今回、佐久長聖高校の選手、出身の選手なども数多く走り、画面に「長野・佐久長聖」という文字が出てきますと大変嬉しいですよね。
- 市長
私も会場に参りまして、応援をさせていただきました。チーム一丸となって優勝に向けて頑張られた姿は大変印象的でした。最後、佐久長聖高校出身で早稲田大学の中谷選手がゴールテープを切る形で、素晴らしい大会でありました。
- アナウンサー
長野県佐久市といいますと、佐久長聖高校の活躍もありまして、駅伝王国としても全国に名が知られています。
- 市長
長野県チームの皆さんとお話をさせていただいて、春日選手が大変まとめ役になっていて、主将として大きな役割を果たしてくれたと感じました。
台風19号で非常につらい思いをしている方々も市内にいますが、こういう頑張っている姿をご覧になって力を出して欲しいと選手の皆さんも仰っていました。
- アナウンサー
選手、関係者の皆さん、大変お疲れ様でした。おめでとうございました。
市長も広島に都道府県対抗駅伝の応援に行かれて、その後は昨年台風19号災害の際に、全国各地、様々な自治体から支援をいただいたことに対し、お礼のあいさつにも回られたそうですが、今回はどんな自治体に行かれましたか。
- 市長
今回は、関西方面の芦屋市、西宮市、有田市、生駒市、関ヶ原町、岐阜市、多治見市を回りました。また、岡崎市にある太田油脂株式会社様からは、300万円の義援金をいただきましたので、お礼のあいさつをさせていただきました。行政改革を進めており、人が少なくなっている中で、応援を出すことは本当に大変なことです。回ってみて思ったことは、被災経験のある都市が多く、あの時自分たちも応援してもらったので、オファーがあれば積極的に応援しますよという姿勢になっていました。今回、全国青年市長会の皆さんも多く来てくださいまして、そういう方々も被災経験があった方々が多かったですし、全国青年市長会に所属していて良かったと思います。振り返って、私たちも今後何か災害が起きた際は、お返しをしていかなければいけない思いが高まったお礼回りでした。
- アナウンサー
1月28日には、秋田県由利本荘市や能代市を回られたということで、いざという時にお互いにしっかりとした関係を築かれることは大切なことですね。
- 市長
ゆかりのまち、銀河連邦でお世話になっている皆さんですので、今後もしっかりお付き合いをしていきたいと思います。
- アナウンサー
続いて、台風19号災害からの復旧・復興に向けて、現在の動きについてお願いします。
- 市長
1月24日に、国・県・被災した41市町村が対象となった会議があり、信濃川水系緊急治水対策プロジェクト(案)が発表され、了承されました。概ね5年間で行うものと概ね10年間で行うものとなっています。緊急治水対策プロジェクトの中で、川の名前が入ったのは、田子川、谷川、長野市の浅川の3河川です。千曲川の支流として、大規模な浸水被害が発生した区民の住宅への浸水を防止・軽減するとなっています。しっかり入ったことが成果だと思います。その他に、ソフト事業で、減災対策を行わないといけませんので、しっかり行っていこうと確認がされました。その席上、発言する機会がありまして、今、ハザードマップがあるのは、千曲川、湯川、志賀川、滑津川の4河川です。これは100年に1度の雨が降った場合のハザードマップです。課題は、今回実際に氾濫した谷川、田子川、片貝川や今回氾濫のなかった鹿曲川に関しては、ハザードマップがなく、どういう洪水が起きるのか調べられていません。だれが調べていないかというと、河川管理者である長野県です。長野県が作った浸水想定区域図をもとにハザードマップを作って市民に配布することは佐久市の責任です。しかし、基データがないとできませんので、他の河川も行ってくださいと平成30年秋からお願いをしていますが、なかなかそれが揃わない状況です。今年度中には、千曲川だけ1000年に1度の雨に対しての浸水想定区域図ができ、それに伴って佐久市でハザードマップを作っていきます。令和2年にあるデータは、千曲川は1000年に1度、3つの河川は100年に1度、谷川・田子川・片貝川・鹿曲川などは行っていない状況です。こういう状況で、自らの命を守る行動ができるでしょうか。できるだけハザードマップを作るための浸水想定区域図を作ってくださいと知事にお願いをしました。知事からは、1000年に1度の想定で全部行いますと言っていただきました。今後様々な議論があると思いますが、知事の積極的な姿勢と受け止めてよいと思いました。そうなると、地域によっては浸水の大きな状況がハザードマップ上に出てくるのではないかと思います。どうすれば市民の皆さんにしっかり伝わるのか考えていかないといけないと思っています。
- アナウンサー
今後佐久市としては、より一層災害に強いまちづくりということで、今後5年間で災害に対する危険因子はすべて取り除いていくことが必要ですね。
- 市長
今回の台風19号が再来した場合においては、被害が出ない状況を作るため、今回の被災した原因はすべて除去していきたいと思っています。一方で、最大の要因は、大雨です。雨が降ったというのは異常気象の中で、手立てができませんので、そういう部分に関しては、減災に力を注いでいきたいと思います。
- アナウンサー
今年の最大の課題として、より一層災害に強いまちづくりを行政・民間一体となって進めていきます。この放送をご覧の大勢の市民の皆さんのご協力もお願いします。
続いての話題は、佐久市といいますと全国の様々な自治体といろいろな連携協定を結んでいますが、その中で今回、福島県いわき市と健康長寿に関する新たな連携協定を結ばれたと聞いております。
- 市長
正確には、「市民の健康長寿の実現に関する都市連携協力協定」と言います。福島県いわき市と佐久市がそれぞれ持っているノウハウを交換しながら、健康に関して高めていきましょうという連携協定です。今回の協定の特徴は、3年で区切っていることです。3年で区切って成果があったり、価値があったりすることが改めて確認ができたら、また3年後に考えれば良いと思っています。1つの例で言うと、佐久市がこれまで保健補導員制度などによって、健康長寿が高まってきたことがあります。そういうものをいわき市の方に見ていただき、実践をしていただいたり、マレットゴルフの発祥の地は長野県でありますので、そういったものをいわき市で行っていただいたりして、健康を維持してもらう。逆に私たちが得ることというのは、いわき市は2回長期で避難所を作っていますので、そこから出てくる課題に対応していくためのマニュアル作りをいわき市と佐久市で力を合わせて行っていきたいですし、避難所を運営していたいわき市から10月の健康づくり佐久市民のつどいに来ていただいて、講演をしていただく予定でいます。
- アナウンサー
続いての話題は、佐久市内の新たなまちの動きとして、2件お伝えしていきたいと思います。はじめに、現在、佐久平駅南土地区画整理が一歩ずつ着実に進んでいますよね。
- 市長
この事業は、基本的には組合施行で主体が地権者の皆さんです。土地を持っている皆さんが組合を作って、換地を行って、その土地を貸したり売ったりしていくことになります。12月に仮換地決定となり、どの土地が誰のものになるか決定していきます。仮換地はすごく難しいことですが、組合の皆さん大変上手に進めていただいて、決定しました。今後において、市としては技術支援などを行い、道路などは市の事業として行っていきます。今年度あたりから重機が動いたりして、少し動きが見えてくるのではないかと思います。
- アナウンサー
およそ21ヘクタールの大きな土地、佐久市の新たなエンジン部分として、ここから一気に可動が始まって、市内全域に広まっていくことを期待します。
- 市長
様々なご意見がある中で、どうして佐久平駅前ばかりどんどん開発をしていってしまうんだという議論があります。かつて佐久平駅前の60ヘクタールの区画整理を行いましたが、固定資産税が平成8年と平成28年を比べると100倍以上になっています。今回の21ヘクタールに関しても概ね仮換地が終わって、大きいお店が決まってきましたので、20年間、30年間は一定の税収を確保できることがおおよそ見当がついてきました。これは財源作りを行う場所でありますので、地域が発展していく、衰退を防ぐための見通しがついてきたという感じです。
- アナウンサー
佐久平駅周辺がまた新たに変わっていく今後の展開にも期待します。
話題は変わりまして、佐久臼田インターチェンジ周辺の工業団地の造成も進んでおります。臼田エリアに新たな工業団地を造り、企業を呼び込むことによって、人・モノの流れが出てくることも注目ですね。
- 市長
この事業が始まってきておりまして、将来予想図を見ていただきたいと思います。(フリップを見ながら)実際に、会社の建ち方がこうなるかは決定していませんが、分譲は5区画になります。実際に3社、4社が具体的に検討をしてくださっておりますし、中には研究機関を置きたいと考えている企業さんもいらっしゃいます。そういう意味では、佐久平駅周辺も発展していくわけですが、佐久臼田インターの前も高速道路のインターの出入口という優位性、卓越性を使って、地方創生が進んでいくことをぜひご理解いただきたいと思います。
- アナウンサー
現在、佐久市内の工業団地すべてが売却済ということで新たな工業団地を中部横断自動車道の佐久臼田インターチェンジ周辺に造成を進めています。令和3年度から分譲も始まり、企業からの引き合いも来始めているということですから、これも大いなる佐久市の今後の発展において期待できますね。
- 市長
この春には募集を開始し、2021年春に分譲開始になります。
- アナウンサー
最後に一言お願いします。
- 市長
私たちは災害の少ないまちということを卓越性としてまちづくりを進めてきました。台風19号において被災した事実を受け止める中において、1つの教訓として、危険因子を取り除くこと、あるいはソフト事業として逃げる、命を守ることを研ぎ澄ませていくことによって、私たちも備えを強くしていきたいと考えています。
一方、商業分野や住環境整備が整う駅前、産業としての経済活動を工業として行っていく佐久臼田インター、そんな飛躍飛翔の年にしていきたい考えです。