このページの先頭です
このページの本文へ移動

「新 臼田小学校について」「学生発布150年記念事業」その他(11月27日)

更新日:2023年3月30日

  • アナウンサー

 11月末から12月、今年も師走を迎えて残りわずかとなりました。今年もコロナに振り回された1年でもありました。

  • 市長

 思い返してみますと令和2年の年明け頃から、春は小中学校すべてストップしたり、緊急事態宣言があったりでかなり緊迫したものがありました。その後、何度も何度も波を繰り返しながら現在は第8波ということでありますが、かなり緊張が高まったり、あるいは波が収束して来て経済との両立ということが言われたり、ある意味で相反することではありますが両立しようという試みもありますし、対応の仕方も変わってきたということもあります。

  • アナウンサー

 我々も正しく情報を伝えていくことが大切だと思っています。
 では最初の話題です。北斗の拳の原作者である武論尊さんが佐久市の出身者ということで皆さまにもおなじみだと思います。その武論尊さんから大きな贈り物があったということです。

  • 市長

 先頃、記者会見がおこなわれて2つのことが発表されました。一つは奨学金として、これまで10年間おこなっていただいた奨学金を、さらに10年間継続ということで結果的には20年間の給付型奨学金を行うことが決定しました。もう一つは、今「武論尊100時間漫画塾」というものを行っていますが、これを恒常的におこなっていくための「武論尊塾」という建物を佐久平駅南の区画整理のなかにおいて建設中という2つのことが発表されました。

  • アナウンサー

 以前にも2011年に4億円の寄附がありました。さまざまな事情で大学進学が難しい方に返済不要型の給付金ということで、1年間に100万円、10年間おこなう活動がありました。先日2度目の4億円の寄附ということです。

  • 市長

 5年間おこなったのですが、5年間で47人の方がこの給付型の奨学金を活用して大学進学をされたということであります。色々な奨学金がありますが、武論尊さんの大きな特徴は返済が必要ない給付型ということです。もう一つの特徴が、大学に行くことが決定してからこの奨学金が決まるという順番でなく、大学に受ける段階において武論尊さんの奨学金がなければ大学に行くことができないという方、受験をする前に給付が決定するということです。この奨学金があるからこそ大学進学ができたという特徴がありまして、実際に奨学金を給付する方を決定するのですがかなり早い段階で決めているという特徴があります。これは武論尊さんご自身が、経済的事情において進学が阻まれるという経験のなかで、地域の皆さんの夢を実現していきたいという思いを重ねて示していただいたということです。
 そして武論尊塾の方は、佐久平駅南の一番南側の方につくられます。建設に一年間ほどかかりまして、機能とすれば武論尊さんの作品の展示、加えて武論尊さんの交友関係、そのときはあだち充先生のお名前などが出ましたが、そういう方々の作品を展示するということです。これを無料でやっていきたいということで、作品をご覧いただけるスペースをつくることと、いま行っている武論尊漫画塾の授業を行うスペース、これに加えてゲストの方が宿泊できるスペース、武論尊さん自身が佐久にお戻りの際に暮らせるスペースなどをつくっていきたいというお話でした。武論尊さんの思いとすれば、佐久市により多くの皆さんにお越しいただきたい、佐久市の新しい名所をつくるような思いをもってくださっているということです。一年後の完成ということでぜひ楽しみにしていただければと思います。

  • アナウンサー

 続いて、臼田地区の新小学校に関する話題です。臼田地区には現在、臼田、切原、田口、青沼の4つの小学校があります。この4つの小学校が一つの小学校になり、来年4月には新臼田小学校として現在建設が進んでいます。これを受けて各小学校では閉校記念式典が行われています。

  • 市長

 閉校イベントには私も参加させていただいて、頭のなかでは寂しい思いがあることは感じていましたが、私は野沢小学校を卒業して野沢小学校と大沢小学校が合併していまの野沢小学校の場所になりました。そのときの大沢の皆さんの思いも聞いていましたが、私はそのとき野沢小学校の児童でしたので子どもながらにそれほど強い思いはありませんでした。今回統合していくことについて大変複雑な思いを持っていること、乗り越えようとしていること、だけれども将来に向かって発展的な統合であるという捉え方をしていただいている、あるいはそう捉えていこうとするご努力といったものが、児童の皆さん、地域の皆さん、PTAの皆さんの思いとして感じ取ることができました。そういう意味では市長という立場でこの大事業を成功させていきたいという思いを新たにしました。

  • アナウンサー

 臼田地区には中部横断自動車道のインターができ、すでに完売している工業団地などもあり、そして新たな小学校ができます。非常に臼田の特徴を活かした発展というものが続いていると思います。

  • 市長

 臼田に関して特徴ある発展ということについては、臼田にインターチェンジができたことが大きな状況の変化だと思います。それによって工業団地ができ、すでに完売しているということ、そして臼田は比較的利便性があります。もう一つ言えるのは小海線が走っていることで、新幹線のアクセスと言いますが例えば300円足らずで佐久平駅に行けるわけです。この公共交通があることは大変大きな特徴でもありますし、そういう意味では臼田の特徴を捉えた発展にしていっていただければと思っています。今回の新臼田小学校は佐久平浅間小学校に次ぐ、市内で2番目に大きい小学校になります。大変活気がある小学校が臼田にできるということも特徴として捉えていいのではないかと思います。

  • アナウンサー

 新しく誕生する臼田小学校の動きをしっかり皆さんに伝えていきたいと思います。

  • 市長

 時代の変遷についてお聞きしたなかで、小海線の駅名はいまと違うという話がありました。例えば龍岡城駅は大奈良駅で、青沼駅は入沢駅だったのです。そして臼田駅は三反田駅という名前でした。つまり、いまの臼田駅があるところは昭和の大合併までは臼田ではなく田口村だったのです。臼田、切原、田口、青沼が一緒になって臼田町になりましたが、このときに初めて田口や青沼は臼田になったのです。臼田の駅名は合併と大きな関わりを持っているという意味では、時代が変化していくなかにおいて名称や単位が変わっていくということも時代の変化に応じてあると思います。新臼田小学校という名前も、切原、田口、青沼の皆さまに馴染んでいただけるような工夫を市としてもしていきたいと思います。

  • アナウンサー

 学校つながりで少し話題は変わりまして、時の明治政府からの動きをお伝えしていくのですが、明治時代に発令された当時の近代化の学校制度、小学校制度などを定めた「学生発布」というものがあります。そこから数えて150周年となる2022年の今年、旧中込学校で歴史的なイベントが行われたということです。

  • 市長

 全国で学生発布150周年の記念事業が行われています。今回、旧中込学校で中込小学校の皆さんと授業が行われ、井出庸生文部科学副大臣にもおいでいただきました。正式な式典とすれば天皇皇后両陛下がおいでになられて、大変近代教育の礎ですので、そういうイベントが各地で行われています。そのなかで佐久市としても大きな歴史の始まりであり、そして旧中込学校という特徴的な建物があり、それを建設しようとした地域の皆さんの思いもありました。そういったものに触れていただけるような試みが行われたところです。

  • アナウンサー

 旧中込学校は建物自体が国の重要文化財、そしてあの辺りは国の史跡にも指定されています。今回は校舎のなかで、5年竹組の皆さんがクロームブックを使って現代らしい授業を行いました。

  • 市長

 最も歴史ある場所で最新の授業を行うというのも一つのニュースです。

  • アナウンサー

 佐久市の教育行政といいますと吉岡教育長がいらっしゃいますが、佐久市では現在、小中学生に1人1台のタブレット端末を貸与して先駆的な学校教育を行っています。しかしながらその礎には、先人の皆さんの歴史的な土台があるということを心に留めておきたいです。

  • 市長

 「太鼓楼」と呼ばれる所以の太鼓が吊るされている特徴的な場所で授業が行われましたが、世界の都市が東西南北に書いてあります。地域の皆さん、あるいは学校の先生方がどうしてここに外国の都市を書いたのか、その人たちの思いはどういうところにあったのか、ということに子どもたちが思いを巡らせる場面があり、授業としてとても秀逸なものだったと思います。
 授業を受けていて改めて感じましたが、授業のなかで学生発布に関して言うと、すべての人が教育を受けられる国にしましょうと謳っているのです。それには身分制度が大きく関わっていると思います。かつては士農工商ということで職業の固定があり、極めて例外以外は他の職業になれませんでした。ほとんどが農村の佐久においての職業は農家です。農家であるということについて年貢、いまでいう税金がのしかかりますよね。しかしながら勉強をすることで農家以外にも挑戦できるという解禁だったと思います。それによって身分制度がなくなり、学問を身につけることによって自分自身の努力によって経済的な豊かさが得られることが思いとして高まったのではないでしょうか。明治8年5月に起工して、12月25日に完成しています。7か月であの建物を建てたのです。

  • アナウンサー

 当時の棟梁は市川大二郎さんです。

  • 市長

 それほどの仕事の早さと、あの建物の立派さというものは地域の計り知れない期待が寄せられていたものと思います。

  • アナウンサー

 続いて新型コロナウイルス、今も翻弄されている日々だと思います。加えて原油高、物価高騰が厳しいという声もあります。そういったなかで佐久市の支援としてプレミアム商品券の発売、全市民に3000円のギフト券の配布などがありました。今回、開会中の議会のなかでも原油高、物価高に対する補正予算も組んでいます。市長としましては佐久市内の状況、現在の社会情勢に対する思いとしてどのようなことを伝えていきたいですか。

  • 市長

 コロナで一番恐れていることとして、病院のひっ迫があります。重篤化している人は思いのほか多くはないです。しかしながら病院が新型コロナウイルスによって大変混み合っています。そのことによってコロナではない救急患者を受け入れることが困難になってきているという実態があります。病気にならないでください、救急車を呼ばないでくださいなどとはとても言えませんが、危険が伴うような行動についてはご注意いただくことが必要だと思います。

  • アナウンサー

 こちらのグラフに、今年度に入ってからの救急搬送の件数、救急搬送にかかった時間を示しています。

  • 市長

 黄色の棒グラフが新型コロナウイルスで救急車を利用した人の数です。この数を見ていただきますと、もう第7波を上回る状況であります。第6波よりは第7波、第7波よりは第8波の方が、波が大きいと言われていますので、これから12月のクリスマス、忘年会シーズンに向けてのあたりに第8波の大きな波がやってくることは想像できるところです。加えてコロナに限らずケガや病気で救急車を呼んだときに、搬送困難、救急車が到着してから30分以上かかったり、電話で患者さんを受け入れられるか病院にアタックしますがこれが3回以上になったりすると搬送困難事案といいます。佐久広域の状況を見てもかなり高まってきており、第7波を上回る勢いであることが見て伺えます。

  • アナウンサー

 全国でニュースにもなっていますが、病院での受診を望む患者さんが増えていくことで医師、看護師の拘束時間が増え、それによって救急搬送が困難になるという図式になろうかと思います。いま我々にできることは、基本的な感染対策とワクチン接種でなるべく医療負担をかけないようにしていくことだと思います。

  • 市長

 コロナの感染対策ではありませんが、ケガをしないためには準備運動を入念におこなうことや登山の際には十分に注意して無理な計画を立てないなど、いままであまり言われてきませんでしたがそういったことも重要になると思います。

  • アナウンサー

 我慢して病状が悪化してはいけませんので、具合が悪くなってしまったときに病院へ行くのは当然だと思いますが、そういった際にもいきなり病院に行くのではなくまず当番医やかかりつけ医に電話をして相談していただきたいと思います。

  • 市長

 そのときにもう少し家で様子を見てくださいというケースもあります。感染をして症状が出始めたときに、検査をしても反応が出ない場合があるようです。様子を見たら普通の風邪で収束したという場合もありますし、状況に変化があって正確な検査結果が出る場合もあります。突然行くのではなく、まずはかかりつけ医の先生に電話でご相談していただくことが大事ではないでしょうか。

  • アナウンサー

 最後に市長からメッセージをお願いいたします。

  • 市長

 12月議会の冒頭で、原油高騰に伴う電気料金、光熱費が上がったことに対する措置を取りました。ひとつのラインを引いたのですが、制度上、価格転嫁ができない業種の皆さんについて公金を投入して下支えしていくということを行いました。例えば学校、幼稚園、保育園、私立の場合に原油高になって電気料金が上がったから月謝を上げる、あるいはお医者さんが診療報酬を上げるというシステムにはなっていませんので、いくら光熱費が上がっても自分が飲み込まなければいけなくなります。こういったところに対してきちんと市として応援していきたいということがあります。
 これ以外にも一人一人の暮らしを圧迫しているところに3000円のギフト券を充てていただきたいと思います。11月10日からスタートして12月10日頃までに1人3000円の佐久ギフトカードが届けられます。利用期間が短く1月いっぱいで終わってしまいますので、届いたギフトカードをぜひご利用いただきたいと思います。皆で経済的活動をしながらコロナを乗り越えていくという目標に向かっていきたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

お問い合わせはこちらから

本文ここまで

サブナビゲーションここから
ページの先頭へ