このページの先頭です
このページの本文へ移動

農家の皆さんへ:適正に堆肥を施用しましょう

更新日:2022年12月7日

畜ふんなどを原料とする堆肥を畑に施用すると、土壌の物理性、化学性、生物性が向上し、下記のような効果が期待されます。健全な土づくりのために堆肥を利用しましょう。

堆肥の施用による効果

•土の団粒構造が発達して、より多くの水分を保持し、空間ができることで土壌が柔らかになる
•養分の供給源になるとともに、より多くの養分を保持できるようになる
•微生物の活動が活発になる
•土壌中のpH(酸性度)の変化が少なくなり、微生物の活動により穏やかに養分を溶出する

上記の効果によって、土壌の物理性、化学性、生物性が改善され、作物の品質と収穫量の向上が期待されます。

施用の注意点

堆肥の施用には下記のような注意点があります。施用方法を間違えると作物の生育が悪くなったり、周辺の方に迷惑をかけてしまうので、注意しましょう。
•堆肥には、畜ふん堆肥(牛ふん、豚ふん、鶏ふんなどを発酵させたもの)バーク堆肥、もみ殻堆肥、わら堆肥、腐葉土、もみ殻くん炭など様々な資材があります。施用する資材の特性を理解し、適正な資材を選びましょう。
•十分に発酵していない堆肥(未熟な堆肥)を施用すると、有機物を微生物が分解する過程で窒素が消費されるため、作物は一時的な窒素不足におちいり、生育が悪くなってしまいます。また、分解によって生成されたアンモニアなどがガス化され、作物の生育が悪くなってしまいます。
•未熟な堆肥は悪臭がするため、施用すると近隣に住んでいる方の迷惑になります。ハエなど虫の発生源になることもあります。購入前に堆肥の状態を確認し、手触りがサラサラで、臭いが少ない堆肥を施用しましょう。ベトベトと水分が多く、悪臭がする場合は、未熟な堆肥なので、施用は控えましょう。
•堆肥を施用したら、なるべく早く耕起しましょう。
•極端な堆肥の多量施用を繰り返すと、養分バランスが悪くなり、生育不良につながる可能性があります。適正な量を施用しましょう。
どの資材を選ぶかや、どれぐらい施用したらよいかわからない場合は、県農業農村支援センターやJA営農センターに相談してみましょう。

参考文献
JA全農肥料農薬部 土壌診断の読み方と肥料計算 農文協(2010)

お問い合わせ

経済部 農政課
電話:0267-62-3203
ファックス:0267-62-2269

お問い合わせはこちらから

本文ここまで

ページの先頭へ