更新日:2025年3月16日
令和2年度から館長を務め、早いもので5年が過ぎようとしています。今年度末を持って館長職を交代することになりました。着任当初は新型コロナウイルス感染症が猛威を振るい始めた頃で、当館も休館を余儀なくされたことを昨日のことのように思い出します。人とのコミュニケーションに対して心理的な制限があった時期に、多くの皆さまに「地域の美術館」の役割について折々にお考えいただけたことは、ささやかではありますが意義のある成果でした。
当美術館には、地域の芸術を次世代に継承する研究機関としての役割と、地域活力の向上に貢献する教育機関としての役割があります。収蔵美術資料(作品)を展示し、皆さまに鑑賞していただくほかにも、資料を研究し、その資料を活用して教育に役立てることなど、職員が取り組む内容は幅広く多岐にわたります。このような中、少人数の職員体制で約3,400点の資料の研究成果を残すことは容易ではありません。当館の役割を果たしていくためには、館の歴史や精神を繋いでいくことのできる職員を集め、外部の方々との共創的な関係を維持していくことが大切だと考えます。4月から新館長が導く当館の新しい時代に期待が高まります。当館は、これまでと同様に「地域に寄り添う親しみのある美術館」として、芸術文化の振興に力を尽くしてまいります。
これまで皆さまから賜りましたご厚情に心より感謝を申し上げます。今後とも佐久市立近代美術館の事業へのご支援、ご協力の程を何卒よろしくお願いいたします。
館長 日比野 ルミ
日比野ルミ/美術家
「佐久市立近代美術館ニュース_No.3」発行(2024年3月26日)
毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時