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館長からのメッセージ

更新日:2021年7月30日

ごあいさつ

 佐久市立近代美術館は、美術年鑑社初代社長の故 油井一二氏から佐久市に寄贈された美術品を核として1983年に開館しました。「油井一二コレクション」は、特に80年代以降の日本の公募団体展の秀作を網羅した、大変貴重なコレクションと考えています。当館では、この貴重なコレクションを中心に、数々の優れた作品をご覧いただくことができます。

 令和3年度は開催する展覧会を、すべて無料でご覧いただくことができます。これは、昨年度より2年間を試行期間として収蔵品展を無料で開催しておりますことと、特別企画展の武論尊原作展の観覧料を無料としたためです。この機に近代美術館の工夫を凝らした展覧会を、心ゆくまで、お楽しみください。

 コロナ禍の中では、人とふれあいながら、楽しくて夢中になるようなことを共有する機会が、本当に少なくなってしまいました。しかし、美術館では想像力を働かせて作品を読み解くことによって、作者の生き方やモノの捉え方を疑似的に体験することができます。自分とは異なるとらえ方を知り、さらに日常の身近な世界に関心を持つことは、さまざまな課題を乗り越えるきっかけになるかもしれません。また、当館でも徹底した感染予防対策を施しますが、美術館の空間は「密」の状態を避けるのに適した空間でもあります。どうぞ安心して当館でのひとときを、お過ごしください。

 佐久市立近代美術館では来館者の皆さまに「みること」を楽しんでいただきたいと考えています。美術作品を鑑賞することや、目の前にあるモノを観察して描くこと、また、イメージや記憶のように曖昧なことを明らかにするために描くこと、私は、これらすべてを「みること」と捉えています。鑑賞するときには、作者の制作意図や思いを第三者の視点で想像することができます。また、ご家族やご友人と鑑賞するときには、感じたことを共有することで自分とは違う捉え方に触れられるかもしれません。制作するときには、対象をよく観察することによってモノと周囲の関係性に気づくことができるでしょう。さらに、知覚や記憶、イメージのような見えていないものを思い描くことは、自己を客観的に見つめる手がかりになります。

 美術作品を見るのが好きな方や作品の制作者はもちろんのことですが、美術館は、どなたにとっても「未知の事象」や「新たな自分」と出会う場所でありうるのです。このような「みること」の実践は認知力や想像する力を高めます。それは私達一人ひとりの違いを認めあい、支え合って、それぞれが輝きのある人生を生きるために大切なことだと思います。美術館が皆さまにとって、そのような「みることが始まる場所」となるように、微力ながら私たちは、その方法を模索してまいります。

 また、佐久地域特有の風土に根ざした文化や伝統を守ること、次の世代に引き継ぐことのほか、現代における新しい価値を確かな裏付けによって残すことが、当美術館に与えられた役割と考えています。収蔵資料の研究や保存修復を堅実に行いながら、地域ゆかりの作家や収蔵作家の展覧会を丁寧に企画していきます。そして、いっそう皆様に親しまれる美術館となることが私たちの願いです。今後とも、ご理解とご協力をお願い申し上げます。

佐久市立近代美術館 館長

日比野 ルミ

プロフィール

美術家

1965年 愛知県生まれ

1995年 東京藝術大学大学院美術研究科 博士後期課程修了

2020年 4月より現職

本文ここまで

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

〒385-0011
長野県佐久市猿久保35番地5
電話:0267-67-1055
ファックス:0267-67-1068
お問い合わせはこちら
アクセス方法
アクセスマップ

休館日

毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。

開館時間

午前10時~午後4時30分

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