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月替わりコレクション紹介・内田あぐり《三態》1月31日まで

更新日:2026年1月1日

このページでは、月替わりでコレクション(当美術館の収蔵資料等)を1点ずつ紹介します。

1月は、内田(うちだ)あぐり《三態(さんたい)》を紹介します。

「月替わりコレクション紹介」について

  • このページでは、月替わりで佐久市立近代美術館の収蔵資料(または駒場公園内の野外彫刻作品)を1点ずつ紹介します。
  • 毎月1日に更新し、月の末日に公開を終了します。
  • 展覧会期の都合などで、このページの公開期間と館内での作品の展示期間が異なる場合があります。作品展示期間については、ページ末尾の「展示情報」をご確認ください。
  • 画像の転載は禁止します。

内田あぐり《三態》

基本情報

《三態》
制作者 内田あぐり
制作年 1982年
材質・技法 紙本彩色
寸法 180.0×270.0センチメートル

解説

《三態》には、立姿の三人の裸婦像が描かれています。制作者である内田も、鑑賞者である我々も《智・感・情》を意識せずにはいられないでしょう。
 
明治から大正期にかけて活躍した洋画家・黒田(くろだ)清輝(せいき)(1866-1924)が寓意的な表現を試みた作品として有名な《()(かん)(じょう)》(1897年制作※)は、三枚の画面で構成された絵画で、金地を背景にそれぞれ智、感、情を意味すると思われるポーズをとった裸の女性像が一画面に一体ずつ描かれています。黒田は、当時、風紀上の観点からのみで裸体画を問題視する日本の社会に抗議する意味もあって、理想化した裸婦像を描いたと思われます。
 
《三態》の裸婦像は、形をみれば理想形ではなく、色についていえば肌の色とは似ていない白と黒で描かれているのですが、体の形や筋肉のつながり、その弾力などを、生々しく感じることができます。「態」という字には形、姿、ふるまいなどの意味もあるようです。内田は1982年、実在していた女性をモデルにしてドローイングを何枚も描いたのち、本作を制作したのでしょう。この女性の像三体の、姿やふるまいから、当時の街の空気感や社会の状況までも感じられるようです。
 
本作は初期の作品ですが、内田はその後も人体を一つのテーマとして取り組み、人体のドローイングやエスキス作品の制作、展示も行ってきました。
 
 
内田あぐり(1949-)
東京に生まれる。武蔵野美術大学で日本画を学ぶ。在学中の1972年第35回新制作展に初入選、その後創画会に参加。大学院修了年に創画会賞を受賞するなど早くからその実力が評価されており、ほかにも数々の受賞歴がある。1993年文化庁在外研修生として渡仏、2003年から武蔵野美術大学在外研究員として渡米。武蔵野美術大学や金沢美術工芸大学で教鞭を執るなど後進の指導にもあたる。
 

※《智・感・情》の制作年について、黒田記念館のウェブサイトに次のように記載されている。「明治30(1897)年、第2回白馬会展に『智・感・情』の題で出品した三部作。のち、三画面とも加筆され明治33年パリ万博に『裸婦習作』として出品され銀賞を受けた。」(https://www.tobunken.go.jp/kuroda/gallery/japanese/tikanjo01.html・2026年1月7日閲覧)
 

展示情報

  • 現在、《三態》の展示はありませんが、内田あぐり氏には本年度(令和7年度)から佐久市立近代美術館の公募展「佐久平の美術展」の審査員を依頼しており、この展覧会の賛助作品として
    (はん)》(2024年制作、各146.0×35.0cm×3点組)
    を展示しています。
  • 展示期間は、2026年1月4日(日曜日)から1月25日(日曜日)までです。
    開館時間、休館日など「公募 第40回 佐久平の美術展」の情報は、企画展覧会のページをご覧ください。
  • 佐久平の美術展の入選作品の鑑賞会講師として、内田あぐり氏が来館されます。
    作品鑑賞会(入選作品を中心に)
    日時 2026年1月18日(日曜日)午後2時から
    講師 内田あぐり
    観覧無料
本文ここまで

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

〒385-0011
長野県佐久市猿久保35番地5
電話:0267-67-1055
ファックス:0267-67-1068
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アクセス方法
アクセスマップ

休館日

毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。

開館時間

午前9時30分~午後5時

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