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月替わりコレクション紹介・中国陶磁器《茄紫釉双耳小壺》12月31日まで

更新日:2025年12月1日

このページでは、月替わりでコレクション(当美術館の収蔵資料等)を1点ずつ紹介します。

12月は、中国陶磁器《茄紫釉双耳小壺(かしゆうそうじしょうこ)》を紹介します。

「月替わりコレクション紹介」について

  • このページでは、月替わりで佐久市立近代美術館の収蔵資料(または駒場公園内の野外彫刻作品)を1点ずつ紹介します。
  • 毎月1日に更新し、月の末日に公開を終了します。
  • 展覧会期の都合などで、このページの公開期間と館内での作品の展示期間が異なる場合があります。作品展示期間については、ページ末尾の「展示情報」をご確認ください。
  • 画像の転載は禁止します。

茄紫釉双耳小壺(写真クリックで拡大)

基本情報

茄紫釉双耳小壺(かしゆうそうじしょうこ)
制作者:不明
制作年:清時代(18世紀)
材質・技法:陶磁器
寸法:高さ11.4センチメートル*胴径8.5センチメートル

解説

清時代の作品で、高さ11.4センチメートル*胴径8.5センチメートルの手に乗る可愛らしい壺です。
茄紫釉(かしゆう)とは、深みのある紺色に紫が加わったような釉という意味で、まるで茄子のような色彩と光沢が陶磁器の表面に施されています。
高台(こうだい)付きの、洋梨のように丸みを帯びた形状からは、つややかな光沢と相まって、すっきりとした落ち着きが感じられます。
壺の肩には、装飾として左右対称の耳(取っ手)が付いています。唐から宋の時代は龍や鳳凰を用いた大きな耳が付けられたものもありますが、清の時代では比較的小さな耳となる傾向があったようです。耳の形をよく見ると、どこか小さな犬のような顔にも見え、ユーモラスな印象を受けます。
壺の口周りの部分にはわずかな段差が見られます。蓋をするために作った意匠でしょうか。壺は小物入れや調味料入れ、あるいは儀式や鑑賞品などで用いられたとされていますが、この小壺がどのように使われていたのかは不明です。

参考文献
佐久市立近代美術館 編集「吉沢三朗記念館寄贈品室 中国陶磁図録」(1992)
伊山大策"陶磁器の壺とは|形状の種類と名称、歴史を解説”,陶磁オンライン美術館,https://touji-gvm.com/pottery-jar/(2025.11.23閲覧)

展示情報

  • 今回紹介した《茄紫釉双耳小壺》は佐久市立近代美術館1階ロビーにて常設展示しています。ぜひ壺をご覧になって遠い時代を想像してみてはいかがでしょうか。
本文ここまで

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

〒385-0011
長野県佐久市猿久保35番地5
電話:0267-67-1055
ファックス:0267-67-1068
お問い合わせはこちら
アクセス方法
アクセスマップ

休館日

毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。

開館時間

午前9時30分~午後5時

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