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月替わりコレクション紹介・中国陶磁器《豆青蝦蟇水滴》9月30日まで

更新日:2025年9月1日

このページでは、月替わりでコレクション(当美術館の収蔵資料等)を1点ずつ紹介します。

9月は、中国陶磁器《豆青蝦蟇水滴(とうちんがますいてき)》を紹介します。

「月替わりコレクション紹介」について

  • このページでは、月替わりで佐久市立近代美術館の収蔵資料(または駒場公園内の野外彫刻作品)を1点ずつ紹介します。
  • 毎月1日に更新し、月の末日に公開を終了します。
  • 展覧会期の都合などで、このページの公開期間と館内での作品の展示期間が異なる場合があります。作品展示期間については、ページ末尾の「展示情報」をご確認ください。
  • 画像の転載は禁止します。

豆青蝦蟇水滴

基本情報

豆青蝦蟇水滴(とうちんがますいてき)
制作者:不明
制作年:清時代(18世紀)
材質・技法:磁器
寸法:高さ3.8センチメートル*長さ6.5センチメートル

解説

青豆のようなフォルムにユーモラスな顔。中国清時代に制作された蝦蟇(がま)の形をした水滴です。
豆青(とうちん)は青味のある白磁のことをいい、青白磁と同じですが、中国の清時代に制作された陶磁器では特別に豆青の文字を使うそうです。青白磁は青みを帯びた白磁の一種で、白磁は、本来、白い釉薬がかかった器ではなく、白い素地に透明の釉薬がかかった磁器をいいます。その釉薬に微量の鉄分が含まれると焼成後に淡く青みがかり青白磁になります。素地が純白のため、透き通るように淡い青色に発色する磁肌は爽やかで瑞々しく、本作にもその特徴がよく表れています。素地に溝をつけるとそこに(うわぐすり)がたまって青味が増しますが、本作では体躯に二重丸の溝をいくつもつけて蝦蟇の文様を作っています。
中国では古くから3本足のカエルは富や繁栄を象徴する縁起のいい生き物とされてきました。水滴である本作も机の上で持ち主の招福に役立っていたのかもしれません。
高さ3.8センチメートル、長さ6.5センチメートルの手のひらに収まる小ささですが、その形は軽妙洒脱で手慣れた職人の技巧が窺えます。どの窯で制作されたかは不明ですが、眺めていると思わず微笑んでしまう親しみを感じさせる1点です。

展示情報

  • 今回紹介した豆青蝦蟇水滴は、佐久市立近代美術1階ロビーで常設展示されています。また、9月13日(土)から11月3日(月・祝)には、水に関連した作品を選んだコレクション展「水辺の風景」を開催します。同時開催の企画展「佐久地域ゆかりの作家 塩川高敏」(名前の高ははしご高)とともに、ぜひご覧ください。
本文ここまで

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イベント情報

佐久市立近代美術館 油井一二記念館

〒385-0011
長野県佐久市猿久保35番地5
電話:0267-67-1055
ファックス:0267-67-1068
お問い合わせはこちら
アクセス方法
アクセスマップ

休館日

毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。

開館時間

午前9時30分~午後5時

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