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農作物等の低温・凍霜害対策について

更新日:2024年4月8日

今から準備を! 「農作物等の低温・凍霜害対策」について

遅霜の発生について

 春や秋は、移動性高気圧と低気圧が交互に日本付近を通過し、天気が数日の周期で変わります。移動性高気圧は乾いた空気と晴天をもたらしますが、夜間には気温が下がり、春や晩秋には霜が降りるようになります。春の晩霜や秋の早霜はともに農作物に大きな被害をもたらします。

 一般に晴れの天気で、風が弱く、気温が3℃近くまで下がるようになると霜が降りやすくなります。特に盆地や谷底などは冷気が貯まりやすく霜が降りやすい場所です。霜は、晴天と弱風をもたらす移動性高気圧に覆われる時に降りやすくなります。このとき「放射冷却現象」が発生していることが多いです。

 移動性高気圧に覆われたような場合、夜間の地表の温度は気温(地上1.5mで観測)より低いため気温が3℃以下になると霜が降りることが多くなります。霜害の予防には、火を焚いて煙霧をつくり放射冷却現象を弱めたり、防霜ファンで風を起こして冷気が滞留することを防いだり、散水して農作物等の温度が0℃より下がることを防いだりします。

 気象台では秋の早霜、春の晩霜によって農作物に被害が予想される場合には、前日の昼前や昼過ぎに「霜注意報」が発表されますので事前の対策に留意してください。
(長野地方気象台HPを参照)

 令和5年は、春先の低温・凍霜害による果樹への記録的な被害により出荷量がかなり減少しました。

 令和6年2月29日に気象庁発表の1か月予報によると、向こう1か月は、天気は数日の周期で変わり、平年と同様に晴れの日が多くなる見込みです。また、気温は平年並みまたは高くなる見込みで、昨年と同様にりんごやもも、プルーンなど果実の開花時期などの動きに注意するようにしてください。

 主な農作物の事前管理などは、以下のとおりです。

 なお、詳しい技術対策は、JA佐久浅間又は佐久農業農村支援センターにご相談してください。

1 水稲(育苗)

(1) 浸種初期を低水温(3~5℃)にした場合、発芽が勢が低下し、発芽の遅れや不揃いとなることがあるので、浸種温度は10~15℃を目安に行ってください。

(2) 育苗期に寒暖差が大きいと、出芽が不揃いとなるほか、ムレ苗等の障害が発生しやすくなります。保温シート等により床内温度の低下を防ぐとともに、日中の換気に留意して適温管理を徹底してください。

(3) 特に降霜日は晴天となることが多く、早朝に低温であっても日中は施設内や被覆資材下の温度が急上昇しやすいので、換気により苗の焼けやムレを防止しましょう。

2 果樹

(1) 全般
(ア) 凍霜害の発生状況は、品目・品種・生育ステージにより異なるので、園地ごとに被害発生状況をよく確認し対応しましょう。

(イ) 県では、凍霜害対策動画「ずく出して凍霜害対策」や凍霜害対策パンフレットを作成しています。事前・事後対策の参考にしてください。

(2) 防霜ファンを設置してある園では、予め動作を確認してください。霜注意報などあった場合は、動作確認後、稼働状態としてください。なお、降雪時には防霜ファンを稼働しないでください。

(3) 温度低下が著しい場合には、防霜ファン設置園であっても燃焼法を実施しましょう。防霜ファンと燃焼法を併用する場合でも、10a当たりの加点設置数は通常の燃焼法の場合と同じ数とし、風上側となる防霜ファン側へやや密に配置してください。

(4) 草生栽培園では、地温を高めるためにもこまめに草刈りを行いましょう。

(5) 敷きワラ等のマルチは、園内の気温を下げるため、凍霜害の危険がなくなるまで実施しないようにしてください。

(6) 高密植栽培や大規模面積の栽培園では、着果状況に応じて薬剤摘果(花)を検討してください。

(7) 防霜資材として「霜ガード」などを導入されている場合は、開花3~4週前から開花期~幼果期に50倍液を2~3回程度は散布するようにしてください。その他使用方法などは必ず商品パッケージやチラシなどで確認するようにしてください。
 なお、降雨に遭遇すると効果が低下しますので、天気予報などを確認しながら散布するようにしてください。

(8) 発芽期や開花予想時期などについては、JA佐久浅間又は佐久農業農村支援センターへお問い合わせください。

3 野菜

(1) 苗床の管理
(ア) 育苗中は、「ずらし」や定植数日前から順化を行い、健苗育成に努めてください。

(イ) はくさい、ブロッコリ―、カリフラワー、セルリー等の低温感応で花芽分化(成長点が将来、花芽になる芽になること)する品目は、それぞれ最低夜温を確保できるよう努めてください。

(ウ) 暖房設備がない施設では、夕方早めに換気口等を閉め、2重カーテン等により保温に努めてください。

(エ) 降霜日は晴天となることが多く、早朝低温であっても日中は施設内や被覆資材下の温度が急上昇して高温障害が発生する恐れがあるため、適切な換気を行ってください。

(2) 定植時の管理
(ア) 定植前に植え穴や植え床へかん水する場合は、2~3日前までに行って、定植時の地温確保を図りましょう。

(イ) 定植予定日の翌朝に低温が予想される場合には、定植日を延期しましょう。その際に、苗の順化期間を延長するが、老化苗にならないように注意してください。

(ウ) 定植時に苗箱やポットにかん水を行う場合、水温に注意をし、根鉢を冷やさないようにしてください。

(エ) 定植作業はできるだけ午前中に済ませましょう。可能であれば、保温資材の被覆により保温に努め、活着を促しましょう。

(オ) 葉洋菜類でセル苗の定植を行う場合は、浅植えにならないように注意してください。

(カ) トンネル栽培のスイカは、定植当日の摘心を避け、定植数日前あるいは活着後に行いましょう。通常より定植位置をトンネル中央に寄せ、低温の影響を緩和しましょう。

(キ) ジュース用トマトの改良マルチ栽培では、植え付け位置を所定の深さに設定してください。

(3) 露地本ぽ管理
(ア) 夜間の放射冷却が強い場合、農ポリなどのトンネル1枚被覆のみでは外気温と同等か1~2℃低めとなることもあるため、早めに保温資材をかけましょう。

(イ) 地表面が-1℃程度の低温に対しては、べたがけ資材の被覆が有効です。凍霜害に遭いやすい品目には緊急対策として利用しましょう。ただし、作物がべたがけ資材に接している部位は、低温障害を受けやすいので注意しましょう。

(ウ) アスパラガスで、翌朝に凍霜害が予想される場合、通常の出荷規格に満たない若茎であっても、前日に収穫し出荷するかの検討を、JA佐久浅間などの出荷団体に事前に相談してください。

(4) 降雪があった場合の対策
(ア) 無被覆栽培では、天候回復後速やかに野菜剤散布をしましょう。

(イ) べたがけ被覆中のものは、べたがけ内の多湿条件により病害が発生しやすいため、べたがけ除去時に薬剤散布を行い、病害予防に努めましょう。

(ウ) 雪害を受けた株の補植を行う際には、生育ステージの異なる株が混在することで、以後の栽培管理や収穫に不都合とならないように注意しましょう。

4 花き

(1) シンテッポウユリ、りんどう等のほ場では、トンネル用フィルムや保温資材等を用いてトンネル被覆するか、べたがけ資材を被覆し温度確保に努めましょう。

(2) シンテッポウユリ等の据え置き株は、-3~-4℃以下、リンドウは-5℃の低温にあわせないよう留意しましょう。

(3) きくは、定植直後や生育初期段階のもの、また大苗の定植やマルチ栽培では、被害を受けやすいため保温対策を実施しましょう。

(4) 乾燥防止と除草を兼ねた敷きわらは凍霜害被害を助長するため、遅霜の発生がなくなった時期を見計らってから実施しましょう。

(5) 降雪があった場合は、茎の折れがないか確認し、折れているものは整理しましょう。天候が回復したら速やかに薬剤散布を行うとともに、融雪水が帯水することがないよう排水対策を行いましょう。

凍霜害対策のご案内

長野県の農政部によるメールマガジン、凍霜害対策動画、パンフレットのご案内になります。

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お問い合わせ

経済部 農政課
電話:0267-62-3203
ファックス:0267-62-2269

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