更新日:2026年1月17日
動物は古来より人の暮らしと深く関わり、時には信仰の対象となり、またある時には科学的な興味の対象となりました。動物は古くから、人の手によって制作されるモノのモチーフにも用いられ、古墳時代の出土物には、馬や猿、犬などの動物を形作った埴輪があり、飛鳥時代に制作された、現存日本最古の刺繍遺品として知られる《天寿国曼荼羅繍帳》には亀や鳳凰の刺繍が確認できます。また、平安時代末期から鎌倉時代初期に制作された国宝《鳥獣戯画》には、生き生きとした兎や蛙が描かれており、これは今なお人気を博しています。安土桃山時代から江戸時代にかけては、虎の絵が様々な絵師によって描かれていますが、生きた虎を目にする機会がなかった彼らは、中国から伝わった虎の絵をもとに、あるいは身近にいた猫を虎に重ねて虎の絵を描いていました。しかし、江戸時代後半になると、博物学が流行し、本物の虎を写生した絵も伝わるようになります。そして明治時代になり、明治5(1872)年に東京の湯島聖堂で開催された湯島聖堂博覧会において日本各地で集められた珍しい動物たちが展示され、明治15(1882)年には日本初の動物園である上野動物園が開園したことによって、それまで空想上の生き物だった動物を直接目にする機会が増え、美術における動物表現も変化していきます。
本展覧会では、佐久市立近代美術館のコレクションの中から動物をモチーフとした作品を紹介します。写実的に動物を表現したり、あるいは動物に対する感情を投影して制作したり、同じ動物をモチーフにした場合でも作家ごとにその表現は異なります。また、実際に生息する動物をモチーフとすることもあれば、空想上のいきものをモチーフとすることもあり、その題材も様々です。作家ごとに異なる動物に対する眼差し、そして表現を、作品を通して味わってみてください。
平山郁夫(1930-2009)は、広島県生まれの日本画家です。昭和27(1952)年に東京美術学校(現・東京藝術大学)を卒業後、同大学日本画科の副手となり、日本画家・前田青邨に師事し、院展を主な舞台として活動しました。
平山は、仏教やシルクロードを題材とした作品を制作し続けたほか、国内外での文化財保護活動にも尽力しました。また、東京藝術大学の学長として後進の育成にも尽力しました。
佐久市立近代美術館では、平山郁夫(1930-2009)の作品を約20点収蔵しています。このうち、本展覧会では8点を展示します。
令和6(2024)年度、当館では新たに7作家・22点の作品を収蔵しました。日本画3点、油彩1点、版画15点、書2点、彫刻1点というバラエティに富んだ作品群を、作家が作品に込めた想いとともに紹介します。
2026年3月14日(土曜日)~5月6日(水曜日)
3月16日(月曜日)、23日(月曜日)、30日(月曜日)
4月6日(月曜日)、13日(月曜日)、20日(月曜日)、27日(月曜日)、30日(木曜日)
午前9時30分から午後5時まで
佐久市立近代美術館 油井一二記念館
※20名以上の団体は( )内の金額適用
佐久市、佐久市教育委員会
展覧会を鑑賞しながら、クイズを解いてみましょう。ご参加いただいた先着200名の方に絵はがきをプレゼントします。
申し込みが必要なイベントは、2月10日(火曜日)午前9時から佐久市LINEおよび電話(0267-67-1055)で申込受付を行います。先着順に受け付け、定員に達し次第、受け付けを終了します。
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毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時