更新日:2024年3月23日
「吉沢三朗コレクション」は、埼玉県比企郡吉見町出身の吉沢三朗(よしざわ・さぶろう/1887-1958)が収集した、紀元前5世紀から19世紀の中国陶磁器・青銅器等からなるコレクションです。現在は明・清時代の資料42点を当館、元時代以前の資料44点を軽井沢町歴史民俗資料館が収蔵しています。
当館では、1990年に氏の子息で佐久市国保浅間総合病院名誉院長の故吉沢國雄氏から寄贈を受けて以来、年1回程度の展示替えを行いながら公開しています。
当館では、館内ロビーでコレクションの一部を公開しています。
館内展示風景
佐久市立国保浅間総合病院では、当館事業「まちじゅう美術館」の一環として、コレクションのうち3点程度を展示しています。
現在の展示内容は下記のとおりです。(令和6年3月から)
No. | 資料名 | 陶窯名 | 制作年代 |
---|---|---|---|
1 | 染付山水人物文硯箱 | 景徳鎮窯 | 明時代 |
2 | 染付山水文鶴首瓶 | 景徳鎮窯 | 明時代 |
3 | 白磁釈迦坐像 | 徳化窯 | 清時代 |
吉沢三朗氏(写真中央)
吉沢は、獨逸学協会学校(現獨協中学校・高等学校)および早稲田大学専門部在学中から、漢籍、書道、茶道等を学び、その後『陶説』を読んで中国陶磁器に興味を覚えたといいます。1912年に中華民国法政大学の教授となってからは、念願だった中国陶磁史研究と陶磁器収集を開始し、1927年に帰国してから生涯を終えるまでの約40年間、幅広い年代の中国陶磁器の収集を続けました。
また、1929年に大英博物館東洋美術部長のボブソン博士一行が来日した際、一橋学士会館でコレクション40点を陳列して称賛を受ける(右図)など、帰国後は展示や講演、執筆による中国陶磁器の普及活動にも力を注ぎました。
毎週月曜日(休日の場合は開館)
展示替え期間(不定期)
年末年始期間(12月29日~1月3日)
ほか臨時休館することがあります。
午前9時30分~午後5時