ちょうこくしつ座
更新日:2023年8月15日
(うすだスタードームで撮影)
(株式会社アストロアーツ/ステラナビゲータ9で描画)
星座データ
正式名…Sculptor 略号…Scl 肉眼星数…39個 設定者…ラカイユ
見やすい時期…11月~12月
星座物語
くじら座の南の低空にある星座、ちょうこくしつ座。「ちょうこくしつ」とは漢字で書くと「彫刻室」、つまり彫刻をする部屋のことです。とても奇妙な星座ですが、この星座を設定したのは18世紀のフランスの天文学者ラカイユです。ラカイユは当時観測が進んでいなかった南半球の星の位置を正確に測定し大規模な星表を作成しましたが、その合間に14個の星座を新設しました。この星座もその一つです。彼の星座にはこのように突飛なものが多いのですが、現在もそのまま使用されています。このような経緯で作られた星座のため、神話や伝説はありません。
ちょうこくしつ座の見つけ方
みなみのうお座の1等星フォーマルハウトから東、くじら座の尻尾にある2等星ディフダの南のあたりの低空にあります。場所の見当はつくのですか、4等以下の暗い星がまばらに散らばっているだけなので、つなぐのは困難です。空の暗いところでオペラグラスや双眼鏡の助けを借りてやっと見つけられる程度です。
ちょうこくしつ座の星雲・星団
銀河NGC253 くじら座との境界付近にある銀河。大きく明るい銀河で、日本からは低空になりますが、それでも双眼鏡で細長い姿を確認できます。中型以上の望遠鏡だと十分な見応えがあります。
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