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「台風19号関連」その他(11月12日)

更新日:2020年1月20日

  • アナウンサー

 台風19号関連についてお願いします。

  • 市長

 台風19号から1か月が経過し、被災された方々に対しまして、心からのお見舞いを申し上げます。復旧に向けて、市民の皆さんの立て直そうとする思い、そしてボランティアをはじめとして市民が市民を支える姿もございました。また、地域で力を合わせていく姿もありました。佐久市を故郷とする皆さんにもふるさと納税などにより寄り添っていただきました。市長という立場ですが、佐久市役所の職員も持ち場を守ってくれました。本当に体力的に過酷な職員も多くいましたが、着実に一歩一歩前に進んでいますし、これからも進んでいきたいと思っています。

  • アナウンサー

 自分の家が大きな被害を受けた方の中にも放送を聞いている方がいると思います。そんな方たちにいち早く情報を届けるために、私たちも地域のメディアとして、佐久市と災害協定を結ばせていただき、ラジオを聞いて情報を受け取ってくださいと情報提供を行っていました。
 佐久市内でも日常を取り戻せる方が多くいる中で、大きな被害を受けている方にどう手を差し伸べるかですね。

  • 市長

 行政のルールとして、公平に行うことは一番大事なこととされていますが、公平にやろうとすると時間がかかってしまいます。不公平かもしれないが、スピードを優先しましょうと職員の前でも申し上げました。公平でなくなってしまうと、市民の皆さんからは強い批判を受けます。しかしながら、気付いたその時が最初なので、そこから全力でそのことに向かえば良いと考えています。スピードを優先したことでできたものもありますし、それについて不満とか憤りを感じた方に対しましては、率直にお詫びを申し上げます。市民の皆さんに対しても情報をできるだけ提供していこうと、エフエム佐久平さんにもご協力をいただきました。今回、Twitterで情報を一元化するため、ハッシュタグ「台風19号佐久市」をつけて行いました。結構情報の集約ができたと思います。
 被害の大きかった地域で会議体を持って、国にもお願いをしています。災害の原則として、現状復帰があります。道路、信号、電柱などがあったら、それを元通りにするのが、ルールです。ただそのことを繰り返していると同じ災害が起きてしまいます。常和では平成11年のお盆に災害がありましたが、そのときの復旧は、ほぼ同じ現状復帰の原則で行いました。20年経ってあの時よりも大きな災害になってしまったということは、現状復帰しても災害が起こらない状況には戻せないわけですから、改良し災害が起きない状況にしていくことが必要だと思います。これに関してはコストが多くかかることがあるかもしれません。しかし、災害を再び被らないために改良していかないといけないと思っています。そのためには、常和や入沢などに関しては、そういう働きかけを国や県に行っていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 長野県の阿部知事もそうですけど、皆さん協力して国に提案することがありましたね。

  • 市長

 今回、阿部知事と実際に被災地を回りましたが、常和地区では、被災された方に少し叱責を受けるようなことがありました。阿部知事は、そのことをしっかり受け止めて、その後も迅速な対応を取られました。

  • アナウンサー

 情報発信をされていて、市民の皆さんも一人ひとり受け止めていると思います。すべてを平等にやるには、人の命が奪われている状況の中で、命を優先するという意味でどうしても行き届かないところもあると思います。本当に失われたものが大きい方がいる現状の中で、今後どう手を差し伸べていけるかですね。

  • 市長

 杉の木で犠牲者が出てしまった現場の消防の救助に関して、あの時に無理して突っ込んだ場合というのは、救出する側の命が危なくなる状況でしたので、指揮隊の皆さんの判断は正しかったと思います。その中で犠牲になられたことは大変残念なことであります。警察と佐久建設事務所、それぞれの通行止めの情報が片方には伝わっていなかったことによって、市民が袋小路になってしまい、命が失われてしまいました。これは、佐久市でも通行止めにする可能性がありますので、通行止めをする立場の人、市・県・警察がネットなどで確認ができる方法がないのかとLINEの出澤社長に連絡しました。AI防災協議会というのがあり、佐久市も参加することにしました。AIなどのIT技術によって、市・県・警察だけでなく、市民の皆さんから写真付きで状況が送れ、情報の共有が今後できるような形にしていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 佐久市下水道管理センターも大きな被害を受けていて、旧佐久市、旧臼田町や塩名田の方に影響が出ている状況もありますよね。

  • 市長

 下水道を直すのに91億円というすごい金額がかかります。国から支援を受けていますが、これも復旧から改良していく話となっています。浅科の中津橋の下のところに水管橋がありましたが、流されてしまいました。これを復旧していくために、もともと単独の管だったものを、橋に付随して設置していくことを国土交通省の担当の方とお話してきました。二度と水管橋が落ちない状況のものを作っていかないといけないと考えています。原則を一歩踏み込んで、災害により強い佐久市を作っていきたいと思っています。

  • アナウンサー

 災害が起こりにくいまちにするために、多くの被災自治体や阿部知事と動くことをもちろんされているんですが、一方で今まで友好関係を結んできた自治体の職員の皆さんの支援もあって、繋がりですね。

  • 市長

 これまでのお付き合いの中で、本当に困ったときのSOSに対し、サポートしてくれるのはありがたいことで、どうやって恩返しをしていこうかと思っています。

  • アナウンサー

 農作業を行っている方は、今回の災害で大きな被害を受けた方もいます。自分の力でなんとかしようと考えがちの方もいますが、そういう方に補助などの情報をしっかり受け取ってほしいですね。

  • 市長

 田んぼの中に土砂が入ってしまった場合は、40万円までは1割負担です。40万円以上は国庫補助の対象となるか判断しますが、国庫補助の対象となれば、4万円の負担で済みます。例えば200万円かかっても4万円の負担です。そういう補助がありますので、被災された場合は、すべてが救済されるわけではないかもしれませんが、まず市役所にお問い合わせをいただきたいと思います。
 半壊以上のお宅に関しては、95%の補助で撤去の費用が出ます。例えば、床上浸水になって住めないからとそのままにしてしまうと空き家になってしまいます。95%の補助で家の撤去ができるとなると空き家問題というものにも災害との関連の中で、手を差し伸べられます。これは国の決断ですが、大変手厚いものが行われていますのでご相談いただきたいと思います。

  • アナウンサー

 佐久市役所のホームページでも最新の情報を掲載していますし、エフエム佐久平のTwitterや台風19号の関連ページにも随時アップをしていきたいと思います。皆さん、ぜひ情報を受け取っていただいて、自分だけで抱えるのではなく、こころの開放をしていただきたいと思います。
 NHKの日曜討論を見させていただきました。

  • 市長

 出演のご依頼をいただき、私も申し上げたいことがありましたので、出演をさせていただきました。出演をさせていただいた中において、最初に現状復帰から改良に一歩踏み込んだ形にしてもらいたいと申し上げました。また、佐久市内においては、片貝川や鹿曲川のハザードマップができていません。これは市が作るものではありますが、情報提供は県において行われるものでありますので、できるだけ早く情報提供をしていただきたい。佐久市としては即座にハザードマップを作っていきたいと思っているというのが2点目。そして3点目として、常和、志賀など大きな被害が出たところでは、川の河床が上がってきてしまっており、砂利がたまり草や木が生えているので撤去してくださいと散々言ってきましたが、実際にはそれが叶わなくて災害が起きてしまったケースがありました。砂利や木があることによって流下能力が下がります。それに対しての対応は、国も県もしっかり対応していただかないと難しいという指摘。長野市長さんとお話をしていて申し上げたかったのは、観光地で被災をしているところはほとんどないので、行楽シーズン、ぜひ長野県にお越しくださいとこの4点を申し上げたかったので、出演をさせていただきました。武田大臣にもそれぞれお答えをいただくなど、2歩3歩と国の支援策が固まってきている中で、日曜討論での発言が活かされており大変嬉しく思っています。

  • アナウンサー

 ご覧になった方もいると思いますが、今回の台風19号に関して佐久市で大きな被害を受けて、亡くなられた方もいる、家屋の被害を受けて苦しんでいる方もいることに思いを寄せながらも、元気な人たちは元気でいないと地域が沈んでいってしまいます。サイマルラジオをお聞きの全国の皆さんにぜひ佐久市に遊びに来て、おいしいものをいっぱい食べて欲しいですね。

  • 市長

 お酒を呑んで、泊まって、食事して、お土産を買って、そうやって景気をつけてほしいなと思います。現在は、復旧・復興推進本部に移行し、復旧・復興に向け、業務を行っています。経済活動も萎縮しないでしっかりしていこうと思います。このひと月を区切りにして、前に進んでいきたいと思っています。

  • アナウンサー

 市長、リクエスト曲をお願いします。

  • 市長

 3.11の復興支援ソングでございました、「花は咲く」をお聞きいただきたいと思います。
 【花は咲く】

  • アナウンサー

 最後になりますが、一言お願いします。

  • 市長

 これまであまり大きな災害がなかった佐久市でありますが、台風19号により未曽有の被害になりました。本当に苦労されている方が多くいらっしゃる中で、必ず災害により強い佐久市を作っていかなければならないと思っています。市民の皆さんが強くなること、佐久市役所としても全力で対応にあたりますので、ご意見をいただいたり、苦情をいただいたり、皆様と一緒に歩んでいただけるようなご提案などありましたら、お寄せいただきたいと思います。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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