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「成人式」「新年を迎えて」その他(1月14日)

更新日:2020年1月21日

  • アナウンサー

 1月もあっという間に半ばに差し掛かかろうとしています。

  • 市長

 暖冬と言われて雪が少ない中にあります。市内スキー場スキーガーデンパラダは営業されていますが、もう少し雪が降るとより楽しいゲレンデ作りができると思います。
 生活されている方にとっては楽かもしれませんね。

  • アナウンサー

 スキー場の皆さんは、本当に雪が降って欲しいという思いがあると思います。雪が少ない中でも地元のスキー場を楽しむという気持ちは大切ですよね。

  • 市長

 昨年行われた安全祈願祭には、新たに経営の母体になられた社長さんもおいでになられて、首都圏から最も近いスキー場としての特長を活かしてやっていきたいとお話されました。

  • アナウンサー

 皆さん、スキー、スノーボードを大いに楽しんでいただきながら、元気にお過ごしいただきたいと思います。
 それでは最近の話題、成人式です。

  • 市長

 佐久市は1月3日に行いました。今年は795人の方にご出席いただきました。この新年にも話題になっていますが、間もなく成人の定義が変わり18歳になります。成人式を行う年齢は18歳でも20歳でもいいのですが、市町村に委ねられています。18歳が成人になるので、18歳で成人式を行う自治体もありますが、佐久市は各方面からご意見を伺う中で、受験前の方も大勢いて難しいのではないかということで、当面は20歳で行うと教育委員会で決定しました。

  • アナウンサー

 私も新聞で知り、本当にその通りだと思いました。18歳のこの時期は受験生にとってみれば、進学したり就職したりいろんな選択肢がある中で、追い込みの時期でもありますよね。

  • 市長

 少しこの背景を申し上げますと、子どもの権利条約というのが国際的に批准される中において、子どもって何歳までですかという議論になった時、18歳未満と決まりました。18歳以上が成人ということになって、基本的には各国、成人というものを18歳に決めていく背景があり、見方によっては、日本はタイミング的に少し遅れたという言い方もできます。ただ成人も18歳、選挙権も18歳ということを考えると、大人になったことのメッセージや伝えられるもの、自覚してもらうものは確認しておく機会は必要だというのが教育委員会内外の指摘でありますので、行政としても対応していかなければいけないと思います。

  • アナウンサー

 佐久市では将来的に、18歳となっても成人式は20歳で行う、そんなニュースが最近ありました。

  • 市長

 ご挨拶する機会がある時は、できるだけ自分の言葉で話したいと思っています。成人式に関してはしっかりした式典なのでじゃばらで職員が用意してくれますが、成人式の原稿は私が書くことにしています。今回は、岡山県ノートルダム清心女子大学 理事長の渡辺和子さんを紹介しました。少し前に、渡辺さんの「置かれた場所で咲きなさい」という本が200万部のベストセラーになりましたが、耳にしたことありますか?

  • アナウンサー

 はい、読みました。

  • 市長

 渡辺和子さんを存じ上げなくて、この方のお父さんが2・26事件で暗殺された渡辺錠太郎教育総監であったことで、興味を持ち始めました。お父さんが体に43発の銃弾を受けて即死するところに、9歳の時立ち会ったそうです。そのことで渡辺和子さん自身が一生をかけて、こころの開放をしていきます。彼女が女子学生と話をする時、「皆さん恋愛とかするでしょう、異性だけでなく同性に信頼することもあると思うけど、信頼するのは98%にとどめておきなさいね、100%人を信頼してはダメなんですよ。」と仰いました。「あと2%は、何か疑いを持っているのですか。」と聞くと、「そうじゃなくて、98%心の底から信頼して、あと2%は許すという気持ちを持っていなさい。人と人との関わりの中で、裏切られること、思うようにいかないこともあるし、気持ちのすれ違いもあるけれど、本当にすべてを信頼していたら許せなくなってしまうでしょ」と2%は許すという気持ちを持っていなさいという教えでした。渡辺和子さん自身は、お父さんが暗殺されるのを目の前で見ても、その人達を許したと言います。それは、事件の中で命令されたことであって、そういう時代背景を考えた中においては許すという気持ちもあり、実際に銃に手をかけた方とも交わりを持っていたようです。そんなことを成人式ではご紹介させてもらいました。

  • アナウンサー

 本当に深い話ですね。これから人付き合いを育んで自分の人生を設計していく成人の皆さんには届いたでしょうし、いろんな事情で成人式に出られなかった方もいらっしゃいますから、もしラジオを聴いている方がいらっしゃったら言葉を届けてほしいです。

  • 市長

 昨年の夏に野沢北高校卒業30周年の同窓会があり、たくさんの方が集まって本当に楽しかったです。その時、隣のクラスの百瀬先生という体育の先生が「今日は楽しくて良かったけれど、ここに来られない人の気持ちも考えることをしたほうが良いのではないか。」という話をされました。成人式の時にそう思いました。ここに来たいけれど、物理的に何か用事があって来られなかったのは残念だったねと励ましてあげることができるけれど、そうではない心境や事情がある場合も考えなくてはいけませんよね。

  • アナウンサー

 いろんな事情があって出られない状況もあると思います。

  • 市長

 実は私も出ていません。当時は1月15日が成人の日で、次の日大学の期末試験だったんですが、大学に行ったら雪で休校になっていたんです。結果的に、試験もないし、成人式も行けなかったということになってしまい、大変残念でした。

  • アナウンサー

 大人になって成人式のいろいろな話を聞くと、出られたら良かったと思いながら、今の新成人をそういう自分の時の想いと重ね合わせて、毎年マイクの前に立っています。でもこの言葉というのは、どんな形でも伝わると思います。もし出られなかった人がいたとしたら、まわりの方が届けてほしいと思います。

  • 市長

 今年の記念講演では、以前佐久総合病院にいらっしゃった先生で、生涯をかけて石巻の復興に医療人として身を尽くされるというお考えで大変ご活躍されている長 純一先生がお話をされて、尾崎豊の卒業を実際に歌って紹介し、若い方へメッセージ性の強い講演をしてくださいました。記念講演での新成人の方が大変立派だなと思ったんですが、成人式の時には少し高揚してうきうきした気持ちになると思いますが、一人として騒ぐようなこともなくしっかりお話を聞いていて、大したものだと思いました。

  • アナウンサー

 毎年深いお話をされているのだと思いますが、今年の成人式はそういう成人式だったんですね。

  • 市長

 良い成人式だったと思います。成人式終了後、片付けをする時には、イスの片付けを新成人の方も手伝ってくださいました。

  • アナウンサー

 最近の話題として、1月3日に行われました佐久市の成人式についてお伝えしました。
 続いては、新年を迎えて市長の仕事へのお気持ちについてお話をお願いします。

  • 市長

 本年取り組む主な施策を含めてお話させていただくと、やはり復興をしっかりしていくということをメッセージとして伝えたいです。これから向こう5年間で国と県、そしてまた41の長野県内市町村と力を合わせて信濃川水系の緊急治水対策を行いますが、これに佐久市としても全面的に協力を申し上げ、佐久市を襲った台風19号の被災の原因をすべて取り除く考えですし、そういったことを着実に行っていきたいと思っています。
 また、臼田I.C周辺の工業団地の公募が今後始まってくると思います。強い関心を示してくださっている企業がありますので、結実をさせていきたいと思っています。
 あとは、議会の皆さんに認めていただかないといけませんが、春日や内山、魅力ある地域資源というものを活かしてブランディングを行っていきたいです。春日の馬事公苑の温泉近くに小型ですが宿泊施設を作り、内山牧場の中に隈研吾さん設計の宿泊スペースを作りたいと思っています。
 また、12月の半ばに佐久平駅南土地区画整備事業の仮換地が決まりました。仮換地というのは聞き慣れないですし難しいのですが、事業主体の組合の皆さんが土地を出し合って、誰がどこの土地を所有するかを改めて決定し、それがすべて決定したということになります。今年度中には工事がスタートします。
 大型の開発は、今後県内では3つ予定されています。須坂市の長野東インター前、千曲市、佐久市の佐久平駅南です。その中でタイミング的に佐久市が一番早いです。佐久、須坂、千曲という順番になりますが、いよいよ事業着手が本格化してくることをお伝えしたいと思っています。

  • アナウンサー

 臼田IC周辺の工業団地の公募も始まるということですね。

  • 市長

 そうですね。いろいろまだまだ変化が続きます。

  • アナウンサー

 今年度も精力的に進めていくということです。

  • 市長

 常に積極的な変革を恐れず行っていきたいと思います。

  • アナウンサー

 それでは、毎月楽しみにされている方もいらっしゃるかと思いますが、市長からのリクエスト曲をお願いします。

  • 市長

 この曲を流すコーナーは、市民の皆さんが元気になることを目的としたいと思っています。今月の1曲は、Superflyの「愛をからだに吹き込んで」です。
 【愛をからだに吹き込んで】

  • アナウンサー

 最後になりますが一言お願いします。

  • 市長

 だんだん日も伸びてきました。明るい季節に向かっていくところですが、令和2年がすべてのリスナーの皆さん、佐久市民にとって幸せであるように、災いのない明るい年となることをお祈り申し上げます。頑張りましょう。

お問い合わせ

企画部 広報広聴課
電話:0267-62-3075
ファックス:0267-63-3313

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