矢島凍み豆腐
更新日:2015年1月15日
矢島凍み豆腐
むかし、武田信玄が上杉謙信を攻めるために、はるばる甲州から兵を率いてやって来て、矢島の西方にある虚空蔵山(こくぞうさん)の頂で宿営をした。この虚空蔵山は信州から甲州に戦況を知らせるために、信玄がのろしを上げる場所としていた。ここに信玄が宿営したとき、矢島城主の矢島某氏が、大将の食膳豆腐をだしたところ、ちょうど寒中であったので、豆腐はすっかり凍っていた。信玄はこの凍った豆腐が美味であると誉めて、これを薄く切って凍らしたら良いだろうと奨励された。矢島の凍み豆腐は、柔らかな舌触りで大豆のうま味があり、今では県内外から注文が寄せられ、期間と地域が限られるファンの多い逸品です。