小海線のC56とガソリンカー
更新日:2018年3月31日
JR小海線は大正4年(1915年)8月8日に「佐久鉄道」として小諸・中込間が開業し、昭和10年(1935年)11月29日に山梨県の小淵沢までの全線が開通しました。
平成27年(2015年)には、小海線開業100周年、全線開通80周年を迎えました。
この小海線をかつて走っていた機関車が2台が中込の成知公園(旧中込学校がある公園)に保存されています。蒸気機関車C56とガソリンカーです。
保存されている蒸気機関車は三菱重工業製C56-101で昭和12年(1937年)に製造されたのもです。「C56」は"高原のポニー"と呼ばれて親しまれ、小海線では1972年まで運行されました。(現在の小海線では橋脚等の強度の関係からSLを走らせることができません)
また、保存されているガソリンカー「キホハニ56」は日本車輛製造で昭和5年(1930年)に製造された車体で、当時最新鋭のボギー台車という走り装置をつけた県下初のガソリンカーでした。車体の横には「佐久鉄道」のエンブレムが装飾されています。
このガソリンカーの運行が非常に良好だったため、小海線の電化計画が放棄されたといわれます。
現在の小海線の最新ハイブリット車両「キハE200」にお乗りいただくとともに、滑津駅から徒歩5分の成知公園で古き良き時代の鉄道車両をご見学ください。