動物由来感染症って?
更新日:2015年1月22日
動物由来感染症(人獣共通感染症)とは?
「動物由来感染症」とは、動物から人に感染する病気の総称です。「人獣共通感染症」や「人と動物の共通感染症」とも言われています。代表的な例に、狂犬病が挙げられますが、それ以外にも、猫ひっかき病、パスツレラ症、カプノサイトファーガなどがあります。
動物由来感染症が問題となる背景
その背景として、人間社会の変化と人間の行動の多様化が挙げられています。また、犬猫等ペットの社会的な位置づけの変化が挙げられています。
そもそも、番犬・ネズミよけだった犬猫等が、ペットとなり、今では人生の伴侶(コンパニオン・アニマル)と変化しており、ペットと人間との距離が確実に近づいています。細菌やウイルス等は動物の口の中や爪にいる場合が多く、過剰な触れ合いにより感染の危険が高まっています。
動物由来感染症の予防
動物由来感染症に感染しないために、以下の点に気をつけましょう。
望ましい衛生環境
- 愛玩動物と接触した後の手洗いを励行する。
- 過度の密接した接触は避ける。特に、口移しのエサやり、食器の共用、寝具を共にする、入浴を共にする等を行わない。
- 動物の床敷きの交換、ケージや水槽の清掃にあたっては、汚れの程度や作業内容に応じて、マスク、手袋、帽子、作業着、ゴム長靴等を有効に利用する。
- 乳幼児が愛玩動物と接触する場合には、保護者が同伴し、衛生対策を講ずる。
望ましい衛生管理
- 飼育場所を清潔に保つ。室内飼育動物の場合は、特に注意する。
- 室内でなるべく排便排尿を行わせない。
- 動物のふんや尿は、早期かつ定期的に除去・清掃する。
- 外部からの動物の侵入を防ぎ、感染症の侵入や拡散を防止する。
- 常に、一般的な健康状態に注意する。
その他の注意
- 衛生的なエサ及び水を過不足なく与える。
- 咬み癖やひっかき癖がつかないよう、温和な性格に育てる。
- 飼い主の免疫力が低下していると感染のリスクが高くなると考えられるところ、免疫力が低下していると感じたら、医師の指示に従い、飼育・清掃等の作業を避ける等の注意が必要である。
参考ホームページ
- 厚生労働省動物由来感染症