中型獣(ハクビシンやタヌキなど)による農業被害の防止方法について
更新日:2024年10月17日
近年、ハクビシンやタヌキなどの中型獣(※1)による農業被害が増加しています。市は、被害の防止、軽減のためのご相談をお受けしています。
被害の防止、軽減には、箱ワナによる捕獲、処分の他に、環境管理(残渣を残さない)などの地域での取り組み、電気柵や物理柵を設置する方法等がございます。
※1 中型獣とは、体の大きさが中程度の哺乳類を指します。具体的には、アライグマ、ハクビシン、タヌキ、アナグマなどが含まれます。
箱ワナによる被害防止、軽減
捕獲、処分には、被害のあった個所に応じて、被害を受けた方ご自身で箱ワナを設置する場合、また猟友会に依頼して箱ワナを設置する場合があります。
農地内での出没
1 ご自身で箱ワナを設置する場合
市への届出による許可申請が必要です。
なお、箱ワナをお持ちでない場合は、市からの貸し出しがあります。
2 ご自身での対応が困難な場合
市が佐久市猟友会へ箱ワナの設置の依頼をします。
宅地内での出没
1 ご自身で箱ワナを設置する場合
市への届出による許可申請が必要です。
なお、箱ワナをお持ちでない場合は、市からの貸し出しがあります。
2 市内業者を利用
佐久市内には鳥獣の駆除を請け負っていただける業者が複数ございます。
業者に依頼する場合、届出等は業者が行います。
捕獲した中型獣の処分方法について
中型獣を致死させる場合はできる限り苦痛を与えない方法を用いてください。
具体的には、狩猟免許を有するものによる銃器の使用、電気止めさし器の使用等になります。
中型獣の致死後は、所有地内での埋没もしくは、処理施設での焼却処分をお願いいたします。
環境管理による被害防止、軽減
中型獣はもともと山林内で堅果などのエサを探しながら、見つけては食べ、食べては移動を繰り返して生活しています。
その生活の中で偶然、人里に来てしまった中型獣が畑の野菜や果実を見つけて食べ、農作物をエサと認識してしまった個体により被害が発生します。
中型獣のエサには、被害面積や金額といった数字で表れてくる「被害となる農作物(エサ)」と、傷や汚れなどで廃棄された作物や残渣、放任果樹などの数字で表れない「被害とならない農作物(エサ)」が存在します。
この、被害対策を実施されることが少ない、数字に表れないエサの存在が中型獣類を人の生活環境へ依存させ、増加を助長する大きな要因となっています。
これを防ぐためには、地域全体で「不要なものを捨てない、残さない」という意識を徹底していくことが重要です。