佐久平女性大学とは
更新日:2023年2月10日
※佐久平女性大学は、学校教育法上の大学ではありません。市が行う男女共同参画社会の実現に向けた事業の名称です。
大学の目的
女性があらゆる分野で活躍することを支援する事業の一環として、知識や技能の向上を図ることを目的としています。
また、活力ある地域づくりと心豊かな地域の仲間を作ることを目的としています。
大学創設の背景
佐久市では、地域社会などで中核となって活躍する女性リーダーを養成するため、「佐久市女性リーダー養成研修」を実施してきました。
女性リーダー養成研修では、聴講を中心とした講座であったことから、個々の「考える力」や「伝える力」などを培うため、技能を習得するための実践講座もカリキュラムに追加し、新たに「佐久平女性大学」を創設しました。
大学の特色
佐久平女性大学はニューノーマルな時代に生涯成長、生涯就業力を持った女性を育成するため“みつめる!まなぶ!つながる!いかす!”を合言葉に独自の教養講座と実践講座による学生一人ひとりへのエンカレッジ教育(個々の目標達成に向けた寄り添った教育)に取り組みます。
みつめる!=自分らしい生き方、時代が求める女性像、女性が求める社会
まなぶ!=教養・実践の講座、ミクロ・マクロの視点、聴く力・伝える力、質問・提案する力
つながる!=自分×大学×職場×地域×家庭×仲間そして生きがいに!
いかす!=職場で!地域で!家庭で!今できることから一歩ずつ!
●個々の目標達成のための精一杯の寄り添い
●パートナー学習
●卒業後1年間のフォロー etc.
大学の内容等
■内容 教養講座及び実践講座
■回数 4月から翌3月までの年10回程度
■時間 平日又は土曜日の4〜6時間程度 ※無料の託児あり
■場所 佐久市役所ほか
■定員 20名程度
■学費 無料(ただし、現地視察、交通費など別途自己負担あり)
■入学資格 市内に居住又は通勤・通学する18歳以上65歳未満の女性
■卒業要件 8割以上の出席 ※やむを得ず欠席する場合は補講などの救済措置あり
講師からのメッセージ
ジャーナリスト、元厚生労働大臣 小宮山洋子氏(アドバイザー)
佐久平女性大学への期待
佐久市に佐久平女性大学ができ、私もアドバイザーとして関わらせていただいています。佐久平女性大学には、大きな期待をもっています。なぜなら、以前から多くのところで女性大学が作られてきて、みなさん熱心に勉強されてきていますが、それを活かす場所がないことが多いからです。佐久平女性大学は、市長さんが代わっても継続するように、条例を制定して作られました。また、学長さんたちの努力があって、企業と連携している点を評価したいと思います。企業が協力態勢で、ここで学んだ女性の活躍の場を持つ、ということは画期的なことだと思います。私が授業をさせていただいた時も、みなさんとても熱心でしたし、参加させていただいて授業も座学だけでなく、参加感のあるものが工夫されていました。一期生が活躍の場を持ち、次に繋がっていくことを期待します。
ワークショップデザイナー草田道代氏(第2回、第3回、第6回、第7回、第9回講座講師)
「学長は草田さんといつからのお知り合いなんですか?」
黒沢学長はこう聞かれることがよくあるそうです。旧知の仲のように見えるからでしょうか?でも、黒沢さんと私は知り合ってまだ1年も経っていないのです。
そもそものきっかけは、abnアナウンサーである夫(草田敏彦)が佐久平女性大学の講師を依頼された事でした。夫は「妻がお役に立つかもしれません」と黒沢さんに私を紹介し、私には「黒沢さんに連絡してみて。向いている方向が同じだと思うから、絶対お互いのためになるはず」と言いました。黒沢さんに初めてお会いしたのはオンラインでしたが、「はじめましての気がしない」とはまさにこのこと!夫の読み通りでした。
私は佐久市に浅からぬご縁があります。実は息子が高校時代を佐久市で過ごしました。息子にとっては第二の故郷、佐久でさまざまな経験をさせていただいたことに親としても感謝の気持ちでいっぱいです。黒沢さんは「佐久平女性大学はワークを重視する」とおっしゃいました。ワークショップデザイナーである私の専門分野です。息子がお世話になった佐久市への恩返しの気持ちと、何より黒沢学長の熱い思いに共感し、ぜひお手伝いしたいと思いました。
黒沢さんと話す中で「佐久平女性大学では間違いを心配する必要はない、うまくやらなくちゃと考える必要もない、そんな心理的安心安全な場づくりをしたい。そして、学生の皆さんには存分に自分を表現してほしい」との共通の思いを確認し、何度も打ち合わせを重ねました。
初めての講座は『佐久市について考える』。学びの場に集った第一期生の皆さんは意欲に溢れ、私も大いに刺激を受けました。こうして、世代も仕事も家庭の状況も様々な女性たちが集い、浅間山と八ヶ岳を望む素晴らしいロケーションの会場で佐久平女性大学の講座が始まったのです。
そして開講から半年、講師の講義を聞くだけではない多様な学生同士の学び合いが、より大きな学習効果を生んでいると実感しています。私はワークのデザインを通して学生のみなさんが思うことを遠慮なく対話するための安心安全な場づくりを担当してきましたが、回を重ねるごとに驚くほど学びの場が進化してきました。きっと彼女たちは佐久平女性大学で得た事を今後多方面で生かしてくれるはずです。そして同時に一期生同士で支え合い、佐久市の女性活躍のための大きな力になってくれることでしょう。
私はこれからも黒沢学長やスタッフの皆様と一緒に、学生の皆さんのそして佐久市のお役に立てるよう力を尽くしたいと思っています。
株式会社ヤッホーブルーイング ヤッホー盛り上げ隊 (人事総務ユニット)ユニットディレクター長岡知之氏(第4回講座講師)
記念すべき開講初年度に一講座を民間企業として担当させていただきました。公私ともにお世話になっている佐久にこうした形で貢献できる機会に恵まれ大変光栄でした。
当日はチームで成果を高めるためのコミュニケーションをテーマに担当させていただきましたが、学生それぞれが自分の課題と真剣に向き合い、熱心に講座に参加されている姿に大変感動しました。また、学生の学びを深める環境整備など支えて頂いている運営の皆様の熱い想いに触れ感激しました。
今後もたくさんの学生が参加され、人生がより豊かになるきっかけになれば良いと感じました。佐久平女性大学の益々の発展を応援しています。
株式会社ライフサカス代表取締役 独立行政法人中小機構基盤整備機構・中小企業アドバイザー NPO女性医療ネットワーク理事群馬県行財政改革・評価推進委員 未来産業アドバイザリーボードメンバー 西部沙緒里氏(第5回講座講師)
一期生のみなさん、みなさんのお勤め先やパートナーの方とご一緒に過ごした7月のあの日は、私にとっても忘れがたい日になりました。ありがとうございました。「女性活躍」と「心身の健康やウェルビーイング」とは、いつも両輪です。どんなときでも、ご自身を大切に。そして、ハードルやリスクが多いと感じるときほど、人は大きく跳べるものだとも思います。これからも、みなさんの背中を押すお手伝いができますように!
abn長野朝日放送エグゼクティブアナウンサー 草田敏彦氏(第6回講座講師)
課題の自己紹介スピーチは本当に素敵な時間でした。受講生それぞれの「らしさ」が垣間見えました。意を決して自分のことを人前で語る姿は胸を打ちます。講座をきっかけに「同窓生」として皆さんの共感が広がり、距離感の変化が出てくるといいなと思います。うなずいたり、笑ったり、聞いている皆さんの自然なリアクションがとてもうれしかったです。お招きいただき、ありがとうございました。私にとっても貴重な学びとなりました。
一般財団法人日本笑顔プロジェクト 代表理事 林映寿氏(第7回講座講師)
日本笑顔プロジェクトのCrew(指導者)たちが口を揃えて、佐久平女性大学の皆さんは、とてもやる気に満ち溢れて笑顔が素敵だったと申しておりました。私自身も講座をさせていただきながら、皆さんの秘められたパワーを感じました。明日生きられる保証は誰もありません。明日命が尽きたとしても満足な人生だったと言えるよう、精一杯楽しんでください。また皆さまとお会いできる日を笑顔でCrew一同楽しみにしております。