令和3年佐久市議会第3回（10月）臨時会招集あいさつ

令和3年佐久市議会第3回臨時会（令和3年10月29日招集）

招集のご挨拶を申し上げます。
本日、ここに令和3年佐久市議会第3回臨時会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。

はじめに、今月12日、令和元年東日本台風の甚大な被害から2年が経過しました。
改めて、お亡くなりになられたお二人のご冥福をお祈りするとともに、ご遺族の皆様及び被災された皆様方に、心よりお見舞いを申し上げます。
現在、着実に災害復旧が進んでまいりましたが、被災した教訓を踏まえた被害を繰り返さない改良復旧・機能強化による「BBB（ビルド・バック・ベター）」の取組による「災害に強いまち」の構築をさらに推し進めてまいります。
こうした中、ソフト面における取組の一つとして、この度、災害時に通行不能となった箇所等を、市のホームページのトップ画面等を通して確認できるシステムについて、加入している「AI防災協議会」での実証実験により開始をいたしました。
災害時において、市民の皆様の安全確保のために必要な情報を、迅速に収集・公開する手段を検討してまいりましたが、新しい技術により、避難情報の向上に繋がることを期待しております。
また、ハード面における取組の一つとして、国・県等と連携した「信濃川水系緊急治水対策プロジェクト」が進められる中、桜井地区では遊水地が計画され、事業説明会が開催されております。
事業説明会では、県からの説明に対して、安全性や必要性、営農に関するものなど、多くのご意見をお聞きしました。
これを受け、桜井地区区長会の皆様方との懇談を行いましたが、改めて丁寧な説明により、事業を進めていくことが必要であると感じたところでありました。
こうした思いから、佐久建設事務所長と懇談し、桜井地区区長会の皆様方と佐久建設事務所を交えた話し合いを行ったところでございます。
今後とも、地元桜井地区の皆様方はじめ、寄せられる様々なご意見に対しまして、真摯に向き合い、一つひとつ丁寧な対応を重ねながら、事業への理解を深める努力を続けてまいります。

それでは議案説明を申し上げます前に、新型コロナウイルス感染症の状況及び経済対策の取組について、3点申し上げます。
1点目として、感染状況でございます。
7月下旬から全国各地に感染力が強いデルタ株への置き換わりにより、感染「第5波」の猛威に翻弄されましたが、県と連携し、デルタ株による感染拡大を徹底的に収束させるための対策を講じてきた結果、市内における新規陽性者は、先月19日から本日まで発生していない状況が続いております。
引き続き、更なる第6波の到来に備え、県からの対応方針に協調し対応してまいります。

2点目として、ワクチン接種の状況でございます。
今月末における希望する市民の皆様方への2回目の接種率は、80％を超える状況の見込みとなりました。
佐久医師会はじめ医療関係者の皆様のご尽力、接種を前向きに検討いただきました皆様に感謝申し上げます。
今後、接種の仕上げ期において、若年層の接種を促進することが重要でありますことから、引き続き、接種率の向上に向けた情報発信を続けてまいります。
また、3回目接種の取組につきましても、国から対応方針が不確定ながら示されて来ておりますことから、速やかに実施できるよう準備を進め対応してまいります。
なお、本臨時議会に接種に係る経費等について、計上してございます。
これまでの基本的な感染防止対策の徹底と、一人ひとりが誤った情報に惑わされず、ワクチン接種の推進により再流行を抑えてまいりますので、より一層のご理解とご協力をお願いいたします。

3点目として、コロナ禍により、影響を受けている地域経済への対応のうち、市独自の支援策についてでございます。
プレミアム率20％の商品券助成事業として、1シート（12枚綴）12,000円の商品券を10,000円で販売するプレミアム付商品券「39(さく)プレミアム2021」の実施についてでございます。
すでに「購入予約申込書」を市内全世帯に発送しており、間もなく、お手元に届け終わる予定となっております。
今回の購入に際しては、一人あたりの購入上限が7シートまでとなっております。
なお、購入希望シート数が発行予定シート数を上回った場合は、購入シート数を調整させていただきますので、ご承知願います。
年末にも使用可能となるよう、申込期限を11月5日までとしておりますことから、お手元に届き次第、早めにお申し込みいただきますようお願いいたします。
また、最大30％の割引を受けられる「さく割電子クーポン配布事業」第2弾（愛称：冬ハレタ）につきましては、これまでのクーポンより使いやすくリニューアルいたしました。
この「39(さく)プレミアム2021」及び「冬ハレタ」は、連動してお使いいただくことで、更にお得感がアップするものとなっており、ご利用期限は、共に令和4年2月28日までとなっております。
落ち込みました市内経済の活性化の一助となることを期待しておりますので、多くの皆様に積極的にご活用いただきますよう、よろしくお願いいたします。

続きまして、本市が取り組んでおります施策等について、3点申し上げます。
1点目として、地域公共交通の大改革としまして、今月4日から実証運行を開始した「デマンド交通さくっと」について申し上げます。
今月1日、包括連携協定に基づき、ユーグループ様から新デマンド交通の実証運行期間中における運行車両の引渡式を行いました。運行車両14台のうち、2台については、無償にて貸与いただきました。
会員登録の状況につきましては、今月27日現在、1,516人の方に登録をいただいております。
利用状況につきましては、今月4日から27日までの18日間で、延べ、2,276人の皆様にご利用いただき、昨年の同時期、同エリアで比較しますと、デマンド交通の利用者は、468人増加しております。
これまでのところ、利用された皆様からは、「免許を返納し、移動に苦労していたが、買い物や温泉などに気兼ねなく出かけられるようになった」、「シニアカーで移動していたが、今後はデマンド交通を利用したい」といった好意的なご意見のほか、「コールセンターへの電話が3回目でやっと繋がった」といった改善に対するご意見などもいただいております。
今後、利用者アンケートなども実施しながら、課題の抽出・改善を行い、令和5年4月の本格運行を目指してまいります。

2点目として、「佐久臼田インター工業団地」について申し上げます。
本臨時議会に土地売買契約に係る議案を提出してございますが、議決をいただきますと、いよいよ立地される企業の皆様の操業に向けての準備が進んでまいります。
改めて、事業用地のご協力をいただきました地権者の皆様方はじめ、関係者の皆様に感謝申し上げます。
今後、本市の災害リスクの少なさや首都圏等へのアクセスの良さを要因に立地をされた企業の皆様が、企業活動を活発化させ地域への波及効果を促進させるためには、中部横断自動車道の「早期の全線開通」と「新直轄事業による無料高速道路の実現」は欠かせないものであります。
引き続き、県並びに沿線市町村、関係団体と連携し、積極的に要望活動を推進してまいります。

結びに、「経済復興祈念花火打上げ事業」について申し上げます。
昨年に引き続き、令和元年東日本台風災害からの復興、コロナ禍による経済低迷からの復興祈念、そして命を守るため最前線で尽力されている医療従事者へ感謝の気持ちを込めて、花火の打上げを行います。
本年は、県下20市町村が賛同し、来月3日、午後6時30分から一斉に花火を打上げます。
打上げ場所等につきましては、密集や交通渋滞の回避のほか、安全確保のため非公表とさせていただきますが、ご自宅の庭などから楽しんでいただければと思います。