脳脊髄液減少症
更新日:2026年9月4日
「脳脊髄液減少症」という病名を聞いたことがありますか?
この病気の概念は以前からありましたが、近年「頚椎捻挫」(いわゆる「むち打ち症」)との関連が注目されるようになりました。原因や病態にはまだ不明な点もありますが、国の研究班等によって「脳脊髄液漏出症」の画像診断基準が公表されるなど、解明に向けた取り組みが進められています。
ここでは、現時点で考えられている主な原因や主な症状などを掲載しています。心当たりのある方は下記リンクを参考にしていただき、専門の医療機関へご相談ください。
脳脊髄液減少症とは?
人間の脳と脊髄は、硬膜という膜の内側にあります。硬膜と脳や脊髄の間には透明な髄液があり、外部環境や衝撃から脳や脊髄を守ったり脳に必要な栄養を運んだりする役割があります。
「脳脊髄液減少症」とは、事故や強い衝撃などが原因でこの硬膜に穴があき、中の髄液が漏れ続けてしまう病気です。
原因と主な症状
原因
交通事故やスポーツ外傷など、頭部や全身への衝撃によるものだけでなく、明らかな原因が分からない例もあります。
●けがによるもの:交通事故、転倒、尻もち、頭部打撲、背部・頸部打撲など
●けが以外の原因:脱水を起こすような発熱、大汗をかいた際の水分摂取不足、腰椎注射、出産など
主な症状
起立性頭痛
起き上がると髄液が減少して脳が下に引っ張られ、激しい頭痛を生じますが、“横になると軽減する”という特徴があります。

その他
めまい、吐き気、ふらつき、頸部~腰の痛み、耳鳴り、視力低下、手足のしびれ、脱力、全身のだるさ、思考力・注意力低下など。
天候の影響を受けて症状が悪化するケースも多くみられています。



治療方法
治療について
早期発見、早期治療が重症化を防ぎます。
〇初期の対応
起立性頭痛など脳脊髄液減少症を疑う症状が続いたら、水分を多めにとり、横になって過ごすことが症状改善に有効です。
安静+水分補給で漏れの部分がふさがることが期待できます。
〇ブラットパッチ療法(硬膜外自家血注入療法)
これは、硬膜の穴が開いている部分に患者自身の血液を入れ、その血液で穴を塞ぐ方法です。1回の治療であまり効果が見られない場合は、複数回行うこともあります。治療に関しては、医師とよくご相談ください。
なお、ブラットパッチ療法は平成28年4月から保険適用になりました。詳細については、下記のリンクをご参照ください。
医療機関
診断・治療は主に脳神経外科や脳神経内科で行われています。各県が公式サイトで病院情報を公表、または、相談窓口を設けています。
※小児は画像診断が難しいことなどから、症例数の多い専門医への受診をおすすめしています。
長野県内での脳脊髄液減少症の診療が可能な医療機関について(長野県公式ホームページより)(外部サイト)
関連情報


認定NPO法人 脳脊髄液減少症患者・家族支援協会(外部サイト)
脳脊髄液減少症患者支援の会「子ども支援チーム」(外部サイト)(外部サイト)
CSF JAPAN 脳脊髄液減少症ホームページ(外部サイト)
担当係:健康増進係
お問い合わせ
電話:0267-62-3196(健診推進係)、0267-62-3527(保健予防係)、0267-62-3189(健康増進係)、0267-63-3781(口腔歯科保健係) 、0267-62-3524(保健医療政策係)
ファックス:0267-64-1157
