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令和4年佐久市議会第1回(3月)定例会招集あいさつ

更新日:2022年2月21日

令和4年佐久市議会第1回定例会(令和4年2月21日招集)

招集のご挨拶を申し上げます。
本日、ここに令和4年佐久市議会第1回定例会を招集いたしましたところ、議員各位におかれましては、ご多忙の中、ご出席を賜りまして誠にありがとうございます。

はじめに、「ゆうちゃんを救う会」の活動について状況を申し上げます。
本市在住の小学4年生の中澤維斗(なかざわゆうと)君は、50万人に1人の難病と診断され、海外での心臓移植を目指すべく、両親の友人などにより結成された「ゆうちゃんを救う会」が中心となって、移植費用の確保のため募金活動が行われてまいりました。
昨年11月の活動開始以来、3か月に及ぶ精力的な活動が実を結び、今月9日に、目標金額であった2億3,700万円に到達することができたとの報告を頂きました。この間、市といたしましても、取組の広報や募金箱の設置など、様々な形で活動に協力をしてまいったところでございます。
この度の目標金額達成に当たっては、関係者の皆様方が自己犠牲を厭わずに取り組んだご努力や、市民の皆様はもとより、県内外の大変多くの皆様が一人の少年の命に心を寄せてくださった賜物であると、私自身も心を熱くしたところでございます。誠にありがとうございました。
心臓移植に向けて、維斗君は間もなく渡米し、現地滞在を続けながらドナーの出現を待つこととなります。彼自身の体調を含め、依然として予断を許さない状況は続きますが、無事移植手術が受けられ、元気になって帰国できる日が来ることを、心から祈念してやみません。
今後とも、維斗君を温かく見守ってくださいますよう、お願い申し上げます。

それでは、議案の総括説明を申し上げます前に、新型コロナウイルス感染症並びに、本市が取り組んでおります施策等について申し上げます。

まず、新型コロナウイルスの感染状況及び、感染症対策等の取組について3点申し上げます。

1点目として、感染状況でございます。
昨年11月末に国内で初めて感染が確認されたオミクロン株は、新型コロナウイルス感染症の「第6波」の主体として、瞬く間に全国各地に感染を広げ、本市におきましても、年明け以降、過去に経験のない規模で感染者が急増しました。
1月14日には、佐久市の感染警戒レベルは5に引き上げられ、翌々週の27日には、県下全域における感染拡大を受け入院者数の増加による医療のひっ迫を避け、療養者、濃厚接触者の増加による社会機能の停滞を防ぐため、県内の感染警戒レベルを6とし、新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく、「まん延防止等重点措置」が講じられたところでございます。
現在、佐久圏域は、感染拡大の勢いは鈍化傾向にあるものの、感染自体は、高止まりの状況が続いていることから、来月6日まで、重点措置の適用が延長されたところでございます。
これまでの市内感染者数は、今月18日時点での累計で909名、うち599名が昨年12月17日以降の感染数となっております。
第6波においては、家庭内での感染拡大により休校、休園等が相次ぎ、子どもとともに保護者が仕事を休まざるを得ない状況が発生するなど、社会経済活動に大きな影響を与えているところであります。
市民の皆様方におかれましては、これまでと同様に手洗い・手指消毒の励行、マスクの着用、定期的な換気など、基本的な感染防止対策が何より重要でありますことから、更なる徹底をお願いいたします。
また、風邪症状など体調に変化があった場合などには外出を控え、速やかに医療機関にご相談ください。

2点目といたしまして、市内のワクチン接種の状況でございます。
感染拡大を抑制させるため、3回目の追加接種につきましては、当初、2回目接種から8か月後とされていた接種間隔が6か月後に前倒しされるなど、度重なる国からの方針転換に対応すべく、佐久医師会はじめ、関係する医療機関等のご理解とご協力のもと、接種スケジュールを大幅に見直し対応してまいりました。
現在、医療従事者、高齢者施設・障がい者施設の入所者及び従事者への接種に続き、高齢者と一般の皆様の接種を順次進めているところであります。
また、5歳から11歳までの小児を対象とした接種につきましても、国からの情報提供が少ない中ではありますが、接種体制の準備を進めております。
これら追加接種や小児接種に向けた進め方については、感染予防や重症化予防の有効性や交互接種における安全性など、この接種の意義を分かりやすく市民の皆様へ情報提供することが大変重要でありますことから引き続き、国・県等と連携し対応してまいります。

続きまして、3点目として、コロナ禍により、影響を受けている地域経済への対応のうち、市独自の支援策について申し上げます。
まず、「さく割電子クーポン配布事業・冬ハレタ」につきましては、昨年12月1日から事業を開始し、今月18日時点における会員数は24,405人、利用額は2,507万9千円となっております。
また、「令和3年度プレミアム付商品券39(さく)プレミアム2021」でございますが、昨年11月24日から取り扱いを開始し、今月18日時点における取扱店舗数は1,031店舗、換金額の累計は8億9,191万8千円で、2億8,000万円程度が未換金となっております。
両事業とも、「まん延防止等重点措置」の適用などの影響を受けております状況も考慮いたしまして、事業期間の延長を決定し、「さく割電子クーポン配布事業・冬ハレタ」は3月13日まで、「プレミアム付商品券39(さく)プレミアム2021」は有効期限を3月31日までといたしました。
両事業とも、感染防止にご配慮いただきながら、期間内での積極的なご利用が図られるよう周知してまいります。
さらに、第6波により深刻な影響を受けた事業者の皆様に対する支援につきましても、今議会中に追加提案を予定しておりますので、よろしくお願い申し上げます。
なお、新型コロナウイルス感染症の影響により、税の申告が困難となる市民の皆様や個人事業主の方につきましては、令和4年度分の個人市県民税の申告期限について、4月15日まで延長することといたしました。
また、納税猶予の制度についても、引き続き行ってまいります。その他、各種保険料などの減免制度などについては、新年度以降の方針が定まりましたら、速やかに市民の皆様に周知してまいります。

続きまして、本市が取り組んでおります施策等について、4点申し上げます。

1点目として、「佐久市佐久平女性大学の開講」についてでございます。
これまで佐久市では、地域社会等において活躍するリーダーを養成するために「女性リーダー養成研修事業」を行ってまいりましたが、その研修事業をさらに発展させ、女性があらゆる分野で活躍することを支援する事業として、「佐久市佐久平女性大学」の開講を本年4月24日に予定しています。
本大学は、学校法人上の大学ではなく、男女共同参画社会の実現のために条例で位置付けられた市民大学として開講するもので、「論点をおさえ整理する力」「聴く力、話す力」などの技能を身につけ、学生自らが意見を持ち、自己肯定感を高めるための、独自の教養講座と実践講座を実施し、学生一人ひとりの目標達成に向けた寄り添った教育、いわゆるエンカレッジ教育に取り組んでまいります。
現在、開講に向けて、市内に居住または通勤・通学する18歳以上の女性を対象に、本日21日から3月25日の期間で第1期生を募集しておりますので、対象となる皆様の積極的なお申し込みをお待ちしております。

2点目として、令和4年度からのデマンド交通「さくっと」の運行についてでございます。
佐久市最大のウィークポイントである「地域公共交通の脆弱性」を、「誰もが便利な公共交通という視点から、本当に困っている人のための公共交通」への大改革として、令和5年4月の本格運行を目指し、令和3年10月より実証運行を開始しました。
運行開始から4か月ほど経過しましたが、利用者の皆様などからご意見を賜り、予約時期について「3日前」からの予約を「1週間前」から可能にするなど、出来ることからスピード感を持って改善しております。
令和4年度の運行では、まず自宅前での乗降をこれまでと同様の条件で市内全域に拡大してまいります。
また、これまでの利用者の乗降状況を確認した結果、自宅前から利用できる方が229人いらっしゃるにも関わらず、そのうち54人、割合にすると約24%の方が停留所を利用していらっしゃることがわかりました。
これは、市が進める交通政策にご理解いただいている市民の皆様の意気であり、とてもすばらしいことであると感じたところであります。
このほか運行エリアを行政区と同様のエリアに見直すほか、市内共通回数乗車券を3種類に増やすなどの変更を予定しております。
令和4年度も、これまでと同様に利用者の皆様からご意見を賜り、使い勝手の良い「地域公共交通の実現」に向け、令和5年4月の本格運行を目指して参ります。

3点目として、「移住者向け支援制度と転入増加状況」についてでございます。
コロナ禍において、都市部から地方への移住ニーズが高まりを見せる中、佐久市ではリモートワークを始める方や、移住検討者に向けた新たな支援制度を創設し、移住促進策を進めております。
支援制度のひとつ「リモートワークスタートアップ支援金」につきましては、本年度実績として、1月末日現在93件、約543万円を交付いたしました。
また、移住希望者等に対し、仕事探しや住居探し等を行う際にかかる費用の一部を補助する「移住検討者滞在費補助金」につきましては、昨年7月の開始から本年1月末日までに72件、約125万円を交付し、本市への移住を検討いただいております。
これら事業の直接的な効果については、今後分析してまいりますが、先月1月31日に県が発表した「2021年中の長野県の年間人口増減」におきましては、転入数と転出数を比較した「社会増減数」において、県全体が転出超過にある中で、佐久市は県下1位となる306人の大幅な転入超過となりました。
この結果を受け、佐久市独自の移住促進策がメディアにより関東圏で紹介もされたところでございますが、コロナ禍において、リモートワークや複業など、多様な働き方が実践される中、本市の「暮らし」における卓越性を生かした移住推進施策を今後も展開してまいります。

結びに、4点目として、令和5年4月の開校に向けて準備を進めている「臼田地区新小学校」についてでございます。
校舎・体育館等の建設に係る工事の進捗状況でございますが、工事着手から7か月が経過し、現在、地上1階から2階部分の躯体工事を行っており、順調に進捗しております。
通学路につきましても、長野県において事業化された国道141号旧城山信号付近の横断歩道橋整備事業が、本年度から工事着手すると伺っております。
校歌の制作につきましては、佐久市とゆかりの深い「森山良子」氏に作曲を、森山氏側からご紹介をいただきました「松井五郎」氏に作詞をお願いしていく予定としています。本議会におきまして、令和4年度当初予算案として上程しておりますので、よろしくご審議のほどお願い申し上げます。
いよいよ開校まで一年余りとなり、来年度は、この他にも様々な開校に向けた準備が本格的に進んでまいります。臼田地区の皆様方の期待に応えられるよう鋭意取り組んでまいりますので、よろしくお願いいたします。

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